こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。
円高が加速
荒い値動きが続いています。先週、「日銀マイナス金利」VS「世界的リスクオフ」の構図で、現状はリスクオフ地合いが優勢とお話しいたしましが、予測通りリスクオフ主導の展開となり円高が加速しました。
中国は今週春節(旧正月)のため休場しており、中国発のリスクオフの心配は後退しているものの、欧州ドイツ銀行の信用問題が懸念材料視されており、ドイツ銀行は約10%の下落、DAXも3%下落しました。
ドイツ銀行のデリバティブ取引の規模が非常に大きく、保有残高が約7100兆円あり、リーマンブラザーズの負債総額が約64兆円だったことを考えると、その規模がいかに大きいかがわかります。そして今週はギリシャ株価が急落しており、ドイツ銀行はギリシャ関連のデリバティブが多く保有しているため、リーマンショックならぬ「ドイツ銀行ショック」が起こるのではとの思惑から世界的な株価売りという流れになりました。
また、日経平均も日銀のマイナス金利導入を受けて収益に懸念が出ている金融関連株を中心に売られ一時900円超の下落となりました。つられたNYダウも軟調な値動きとなり世界的なリスクオフ地合いが加速する展開となっています。
さて、今週の展開ですが、引き続き弱気バイアスをもって臨みます。
ドル円は日銀のマイナス金利発表前の118.50円、チャイナショックの116.10円、心理的なサポートとなる115円をブレイクするなど新しいステージに入ったとみていいでしょう。
ロスカット巻き込み下落に警戒!!
急ピッチで下落したためリバウンド狙いの買いは可能ですが、ごく短期にとどめておくのが無難です。なぜならいままでのリスクファクターは中国情勢や新興国の経済状況、原油価格でしたが、それに加えて、ドイツ銀行ショックや足元の米経済下振れなど欧米の不確定要素が増加しているからです。
直近の米経済指標をみても非農業部門雇用者数が前月比+15.1万人と市場予想を下回り、米ISM製造業景況指数48.2非製造業景況指数も53.5と今年に入り急速に悪化しており、もはや年4回の利上げペースには懐疑的な状況とみています。
今夜イエレンFRB議長の議会証言が予定されておりますが、おそらく証言は強い米経済をアピールしつつも「米景気は問題ないが、世界的なリスクオフを背景に利上げは慎重にする」としハト派寄りの発言になると予測しています。
また、日銀のマイナス金利についてですが、日銀が明確に円安誘導したにもかかわらず、マーケットが下した判断は円安とはなりませんでした。リスクオフの地合いだったとはいえこの値動きは当局者にとって誤算だったでしょう。
通常であれば円安政策であることは間違いありませんが、マーケットはマイナス金利による副作用リスクのほうが大きいと判断したようです。日銀は失敗の許されない勝負にでて失敗してしまったように思います。
チャートをもみても前日安値を割り込む展開(執筆時114.40)なのでロスカットを巻き込み下落に拍車が掛かるので警戒しています。前日安値を割り込むと実際110円台まで明確なサポートが見当たらないので値崩れを起こす可能性は高いです。
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