期間「2」の移動平均線でエントリーを仕掛けるFXスキャルピング手法[平野朋之]

テクニカル分析の達人・平野朋之さんにスキャルピング手法を教えてもらいました。30分足チャートを使いますが、多くの場合ローソク足1〜2本以内に決済されますので、ポジション保有時間は長くありません。

※この記事は、FX攻略.com2018年1月号の記事を転載・再編集したものです
※この記事では、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります

平野朋之さんのスキャルピング手法ポイント

■ 準備するもの

【チャート】30分足
【テクニカル】「40」SMA、「2」SMA(高値)、「2」SMA(安値)

■ 狙い目の通貨ペア

  • ドル円、ユーロドル、ユーロ円、ポンド円、ポンドドル、豪ドル米ドル

■ この戦略のメリット

  • トレンドを全取りできる

■ トレードの手順

「40」SMAでトレンドを確認、「2」SMAでトレードする

  1. 「40」SMAより上に二つの「2」SMAが位置しているのを確認
  2. 「2」SMA(安値)にタッチしたら買いエントリー
  3. <利確> 「2」SMA(高値)にタッチしたら利確。以後、同条件でエントリーと決済を繰り返す
    <損切り> 「40」SMAにタッチしたら損切り

※この記事では、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります

3本の移動平均線だけで取引可能

平野朋之さんにスキャルピング手法を教えてもらいました。30分足チャートを使いますが、多くの場合ローソク足1〜2本以内に決済されますので、ポジション保有時間は長くありません。

この手法では3本の移動平均線を使用します。1本目は期間40の単純移動平均線。この移動平均線で、全体の流れを上昇なのか、下降なのかに切り分けます。

エントリーと利益確定は、高値と安値それぞれで表示した、2期間の単純移動平均線で行います。移動平均線は普通は終値で表示しますが、この手法の場合、高値と安値で計算したものを2本出すことがポイントとなります。両者は価格を上下から包む帯のような形になります。 

一つのトレンドで何回も利食いできる

上昇トレンドの場合、「2」SMA(安値)にタッチしたら買いエントリーします。終値を待たず、最初の接触で入ってください。ただし、既にポジションがある場合には、新規エントリーはしません。

この買いポジションの利益確定は、「2」SMA(高値)のタッチで行います。こちらも終値を待つ必要はありません。損切りは、買いの場合なら「40」SMAにタッチしたタイミングで行います。

この手法の性質上、トレンドが継続している間は、複数回のエントリーチャンスが訪れ、連続で利益を確定できます。それでいて、短い時間でもトレードできるので、時間のない人でも実践できるメリットも見逃せません。

ポイント1 移動平均線とは?

終値の平均を結んだ線

移動平均線とは一定期間における終値の平均を求め、つなぎ合わせた線のこと(左図の例はローソク足10本分の平均)。これにより相場の流れを把握しやすくなります。なお、ここでの説明は単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)のことです。

方向性や角度からトレンドが分かる

移動平均線は、その向きから相場のトレンドを示唆。上向きならば上昇トレンド、下向きならば下降トレンドと判断できます。またその角度が急であれば強いトレンド、なだらかならば弱いトレンドであるとも考えられます。 

ポイント2 高値と安値の2期間移動平均線を表示

移動平均線の期間は最新のローソク足の価格を含むので、2期間の移動平均線とは、そのローソク足+一つ前のローソク足の平均価格を線で結んだものとなります。この手法では、その2期間の移動平均線の、高値バージョンと安値バージョンを表示します。

MT4で「2」SMAの高値と安値を表示する場合、まず期間を2にします。また、適用価格は初期状態ではClose(終値)ですが、これをHigh(高値)、あるいはLow(安値)に設定します。

エントリーポイント 流れに乗った状態で「2」SMAタッチを待つ

手順1.「40」SMAより上に二つの「2」SMAが位置しているのを確認
手順2.「2」SMA(安値)にタッチしたら買いエントリー

この手法では、「40」SMAをフィルタリングの役割として使用します。現在の価格がこれより上にあるなら買いのみ、下にあるなら売りのみを行うことで、全体のトレンドと逆方向にエントリーすることを避けるのが目的です。このように、条件を絞り込むことをフィルタリングと呼びます。

決済ポイント 反対側の「2」SMAタッチで利益を確定

手順3.<利確>「2」SMA(高値)にタッチしたら利確。以後、同条件でエントリーと決済を繰り返す

上昇時なら、「2」SMA(高値)にタッチしたところで利益を確定します。この手法は一度の上昇トレンドの中で、たくさんのエントリー回数を確保できるため、スキャルピング的な回転売買に適しています。

手順3.<損切り>「40」SMAにタッチしたら損切り

買いポジションを持っているとき、「40」SMAにタッチしたら、そのまま割り込んでトレンド転換することを警戒してポジションをクローズします。

FXトレード例① 順調な上昇トレンドにて利益獲得(ユーロドル30分足 2017年10月10日〜10月11日)

トレードの流れ

① 2本の「2」SMAが「40」SMAより上で推移している
②「2」SMA(安値)にタッチしたので買いでエントリーする
③ そのまま上昇し、「2」SMA(高値)にタッチしたので利益を確定

FXトレード例② 一時的に含み損になるも無事に利食い(ユーロドル30分足 2017年9月19日〜9月20日)

トレードの流れ

① 2本の「2」SMAが「40」SMAより上で推移している
②「2」SMA(安値)にタッチしたので買いでエントリーするも、大きく下落して一時的に含み損に
③ そこから上昇し、「2」SMA(高値)にタッチしたので利益を確定

※この記事は、FX攻略.com2018年1月号の記事を転載・再編集したものです
※この記事では、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります

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