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FX特集

【移動平均線(EMA)+分割決済】安全に分割決済することでストレス軽減できるFX手法[金子稔]

日経225のトレーダーとして有名な「ついてる仙人」こと金子稔さんに、FXでも使える手法を教えていただきました。基本はシンプルですが、メンタル負荷を軽減する工夫、勝率を高めるテクニックが取り入れられています。

※この記事は、FX攻略.com2017年6月号の記事を転載・再編集したものです

金子稔(ついてる仙人)さんのプロフィール

金子稔(ついてる仙人)の写真

金子稔(ついてる仙人)(かねこみのる(ついてるせんにん))

日経225のトレーダーとして著書多数。「人生も相場も同じようなもの。人生が楽しくないと相場も楽しくない。まずは人生を楽しくして、さらに相場でも楽しく稼ぎたい」がポリシー。

公式サイト:ついてる仙人の「株式投資」「日経225先物」と「ありがとう」で幸せになるブログ

twitter:https://twitter.com/tuiterusennin

金子稔さんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】1時間足
【テクニカル】移動平均線(「12」「26」EMA)

■ トレードの手順

1. EMAの並びからトレンドを判断

2. ローソク足の高値が切り下がり、「12」EMAにタッチするか、割り込むまで待つ

3. 切り下がっている高値をローソク足が上に抜けたらすぐに買い

4.<利確>1回目は20pips(全体の半分)、2回目は40pips(全体の4分の1)、3回目は60pips(全体の4分の1)
 <損切り>エントリーの1本前の安値。1回目の利食い後に建値に移動。2回目の利食い後、+20pipsに移動

■ 狙い目の通貨ペア

・ドル円

■ この戦略のメリット

・分割利食いでストレスが少ない
・勝率が高くなる
・利益もそれなりに伸ばせる
・週に2〜3回はチャンスがある

金子稔さんのFX買い合図戦略

2本のEMAでトレンドを判断

金子さんに教えていただいた手法の基本になる部分から解説していきます。表示テクニカルは、指数平滑移動平均線(EMA)の「12」「26」で、これらの位置関係からトレンドを判断します。「12」が「26」より上なら上昇、下なら下降ととてもシンプルです。EMAは多くのFX会社のチャートソフトで表示可能なので、環境を選びません。

エントリーは上昇中の下降、下降中の上昇を狙う、押し目買い・戻り売りの考え方に基づきます。買いなら、ローソク足が下落してきて「12」EMAにタッチ、あるいは割り込むまで待ちます。この状態を経てから、切り下げてきた高値を上方向にブレイクしたらエントリーします。

分割した決済で利益を段階的確保

このFX手法には大きな特徴が二つあります。その一つは、ポジションを4つに分けた分割決済です。

「トレンドが少し伸びるごとに決済をしていくことで勝率が高まり、トレードをしていくストレスが劇的に軽減されます。今回の手法でいえば、最初に20pips動いたところで半分のポジションを利確し、なおかつ建値に損切り値を移動させるため、この段階でその一連のトレードのプラス収支が確定します」

長く運用を続けていくにあたり、勝率を高く保つことは、メンタルの安定に非常に効果的です。また、段階的に利益を確定している安心感があるからこそ、保有中のポジションの利を伸ばすことにチャレンジできる面も見逃せません。

統計値に基づいて決済価格を決める

もう一つの特徴は、統計的データに基づき、利益を狙う幅とトレンドが本流に戻る幅を推測していく点です。

金子さんが集計しているここ一年のデータによれば、ドル円の1時間足、上昇トレンド時にこの手法を実行する場合、利益が伸びる幅の平均値は約90pips、トレンドに逆らって下降する幅の平均値は約60pipsとなっています。この数値を使いやすくするために3分の2にしたのが、最大60pipsの利益目標幅となります。

また、上昇時の一時的な下降(押し目)の幅も、40〜60pipsくらいを基準にするため、押し目が浅すぎる場合には、すぐ買わず様子を見るという考え方ができます。

勝率は高まるが売買回数は減る

フィルターをかけて勝率を高めるという考え方が、この手法には適用されています。上昇から下降、下降から上昇に転じる際には、直近8本分の高値や安値をブレイクすることが多いというデータがあるため、これを基本のエントリールールに組み合わせることもできます。

なお、フィルターが機能すれば勝率が高くなりますが、エントリーのチャンスが減ることも覚えておきましょう。

エントリーは、切り下がっていく高値を上にブレイクした瞬間を狙うことになります。成行ですぐ入れれば問題ありませんし、逆指値の買いを入れておいても良いでしょう。また、その価格にアラートを入れておくという手もあります。

ポイント1|単純移動平均線と指数平滑移動平均線の違い

指数平滑移動平均線の特長

指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)は、古いレートよりも、直近のレートの方が重要だという考えに基づき、直近のレートを重視した計算式から求めます。現在のトレンド、勢いといった事柄が、SMAよりも色濃く反映されます。

トレンド感知の早さに性質の違いが現れる

SMAとEMAは、その計算方法の違いから、後者の方がトレンド関知に敏感だといえます。チャート例に示したように、中盤から起こった下降の流れに対して、EMAが先に反応。終わりぎわの上昇に対しても感知しています。

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ポイント2|買いポジションを四つに分けて順次利益確定

分割で決済することで精神的負担を軽減

ポジションを四つに分けて、トレンドが伸びるにしたがって決済していくメリットは、勝率が高まることによるストレスの少なさです。最初に20pips上昇した時点で半分を決済、残り半分の損切りがエントリー価格になるため、その時点でこのトレードの勝ちが確定します。

まとめて4単位を買い3回に分けて決済

買いポジションを4単位に分けるので、最小単位が1000通貨取引なら、まず最初に4000通貨のポジションを持ちます。そして、まとめて決済するのではなく、トレンドが伸びるにしたがって段階的に利食いしていきます。

ポイント3|統計値に基づき上昇と下降の幅を推測する

統計データに基づき新規と決済の幅を予測

金子さんが取っているデータによれば、ドル円1時間足の上昇トレンド時におけるこの手法の平均上昇幅は90pips、下降幅は60pipsです。これを3分の2にした60pipsを上昇の、40pipsを上昇転換の目安にします。

統計値は年々変化している

直近1年の上昇時の上昇波動は約90pips、上昇時の下降波動は約60pipsですが、こちらの数値は時期により変動します。一気に変化するのではなく、相場の勢いに応じて、少しずつ増えたり、減ったりしているので、これをトレードの精度を上げるフィルターにします。

ポイント4|直近8本の高値抜けで上昇、安値抜けで下降

ここに注目するとトレード精度が高まる

その時点から8本分のローソク足の高値をブレイクすると、上昇トレンドに転じやすく、8本のローソク足の安値をブレイクすると、下降トレンドに転じやすいという性質があります。これを相場判断の補助的要因として利用します。

メイン手法の勝率を高める

8本の高値や安値を抜けたという情報単体でトレードをするわけではありませんが、メイン手法の勝率向上に一役買う考え方です。例えば、「移動平均線の形は上昇トレンドでも、直近8本の高値を越えていないので様子を見る」という判断も可能になります。

エントリータイミング|切り下がる高値を抜けたらすぐに買い!

1.EMAの並びからトレンドを判断

2.ローソク足の高値が切り下がり、「12」EMAにタッチするか、割り込むまで待つ

3.切り下がっている高値をローソク足が上に抜けたらすぐ買い

決済タイミング|トレンドが伸びるに従い決済をスライド

4.<利確>1回目は20pips(全体の半分)、2回目は40pips(全体の4分の1)、3回目は60pips(全体の4分の1)

利益確定は、まず+20pipsに置きますが、ここで決済するのは4ポジション中半分だけ。次に+40pipsで1ポジション、+60pipsで最後の1ポジションを順次決済していきます。

4.<損切り>エントリーの1本前の安値。1回目の利食い後に建値に移動。2回目の利食い後、+20pipsに移動

損切りは段階的にスライドさせていきます。まず最初にエントリーした足の1本前のローソク足の安値に置きます。1回目の利食い発生後にはエントリー値に、2回目のエントリー後に+20pipsに、最大2回移動させます。

FXトレードポイント|直近8本の高値と安値をチェック

トレンドが切り替わるタイミングを予測する

直近8本分のローソク足の高値と安値を見ておくことで、上昇や下降の動きが発生するタイミングを大まかに予測することができます。この考え方を上手に取り入れることで、常に相場を見ていなくても重要な場面、重要でない場面が判断できるようになります。

FXトレード例①|全ポジション利食いの理想型(ドル円 1時間足 2017年2月28日〜3月2日)

トレードの流れ

①「12」EMAが「26」EMAより上にあるので買い目線
② 切り下がっている高値を上にブレイクしたところで4ポジションを買い
③ 20pips上昇したので2ポジションを利益確定し決済を建値に
④ 20pips上昇したので1ポジションを利食い、決済を+20pipsに
⑤ 20pips上昇したので最後の1ポジションを利食い

FXトレード例②|最高値で利食いできたパターン(ドル円 1時間足 2017年2月14日〜2月16日)

トレードの流れ

①「12」EMAが「26」EMAより上にあるので買い目線
② 切り下がっている高値を上にブレイクしたところで4ポジションを買い
③ 20pips上昇したので2ポジションを利益確定し決済を建値に
④ 20pips上昇したので1ポジションを利食い、決済を+20pipsに
⑤ 20pips上昇したので最後の1ポジションを利食い

FXトレード例③|トレンドが伸びきらず薄利逃げ切り(ドル円 1時間足 2017年2月20日〜2月22日)

トレードの流れ

①「12」EMAが「26」EMAより上にあるので買い目線
② 切り下がっている高値を上にブレイクしたところで4ポジションを買い
③ 20pips上昇したので2ポジションを利益確定し決済を建値に
④ 反転下落して決済価格にヒット。トレード全体をプラス収支でまとめる

※この記事は、FX攻略.com2017年6月号の記事を転載・再編集したものです

【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

金子稔さんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? 使うテクニカルも少なくポピュラーなものですから、すぐに使うことができるはずです。

ここでは、このFX手法を再現できるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が3社選んでみました。いずれも必要なテクニカル指標が揃っていて、安心して利用できる、人気のFX会社です。

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