投資なくして人生なし
私は、自分が証券会社に入らなければ、投資とはほとんど無縁の人生だったかもしれないと思っています。私の周囲の人たちは投資をしていない人がほとんど。自分だって知らないなら知らないでそれなりに過ごせる人生かもしれないけれど、いったん投資を知ってしまった今は、それ抜きの人生なんて「ワサビ抜きの寿司」か「スパイス抜きのカレー」かってくらいつまらないものになりそうです。つまり、私の人生における投資の位置付けは、「人生のスパイス」。時として、とても辛～いもの（損失）になったりもしますが、それもまた人生なんですよね。
私が働いていた証券会社は外資系でしたので、お客さまは個人投資家ではなく金融法人や事業法人など。そんな投資のプロのファンドマネージャーさんを担当していました。自分でFXをするようになって、個人投資家の方と接する機会を持ちましたが、皆さん自分のお金で投資しているということもあるのでしょう、非常に真剣。そこにはプロとかアマとかはないんだなと思いました。
私のハートをがっちりつかんで離さないFX
FXは、15年ほど前に知りました。株には信用取引というものがありますが、なぜ外貨預金では買いからしか入れないのか、ずっと不思議に思っていました。他にも外貨MMF、外国投信、外債など外貨投資といわれるものは全て買いからしか入れません。これらの投資は購入したときよりも円安になって利が乗っていたら売却できるけれど、円高になってしまったら、円安になるまで放置するしか方法がないのです。
その点、FXは売りからも入れるし、銀行の為替手数料と比較したら、はるかに安いコストで取引ができるということもありましたが、何よりも自分で為替をトレーディングできるということが私のハートをグッとつかんだのです。だって、個人投資家はそれまではできなかったのですから。
FXの功名
株や外貨預金以上に私に大きな影響を与えてくれたものは、FXだと思っています。それまで投資主体だったのは株式で、それも長期投資がメイン。買って、下がったらいつか上がることを期待して「置いておいたら、その内どこかで利益が出るよね」という受け身的なスタンスでいました。でも、そうしている内に会社が倒産して株券が本当に紙切れになったことも一度や二度ではありません。その点、外国為替は異なる国の通貨の交換ですから、ゼロになることはありませんからね。
FXにおける個人投資家さんの姿勢やFXの短期トレーディングから、私自身大いに触発されました。何といっても一番の功名は、株のトレーディングにおいても損切りができるようになったこと。最近では何と20年間持ち続けていた銘柄を損切りしました。会社の将来性や方針に期待が持てなくなったからです。
株も為替も強いところにお金が流れるのが基本。ダメなものはダメなんだと思えるようになりました。ただそのダメなものが良いものに変わるときが一番の狙い目だと思いますけど。この変化を捉えるのが難しかったりもします。
投資哲学は大きな損をしないこと
私は自分の投資哲学なんて大仰に考えたことはありませんが、それが自分の投資に対する考え方であるのなら、基本的に投資ルールのことを指すような気がします。投資ルールは、株式投資をしているときは全くありませんでしたが、FXでルールを構築したので全体の投資にも骨子として守るようにしています。まとめるとおおよそ次の通りです。
① 大きな損失は避ける。そのためには損切りをする。大きなダメージ一発が与える影響は限りなく多大。
② 基本は長期投資（FXは除く）。安いところで買ったものをコアとして保有。
③ ただし、短期で目標に達したら利食う場合もある。急騰したときはいったん売って買い戻す場合も。
④ 常にポジションは持たない。むしろトレード回数を減らすくらいの気持ちで行う。
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投資を生かすも殺すも自分次第
そんな投資哲学（？）で投資をしている私の現在のポートフォリオは次のような感じです
・株式（20％）
・投資信託（15％）
・ヘッジファンド［マネージドフューチャーズ］（15％）
・外貨預金（30％）
・外貨ＭＭＦ（10％）
・ゴールド（5％）
FXの資金の割合は全体のポートフォリオの数％で、短期で為替のトレードをやるため用と割り切っています。この資金がなくなったらFXは止めるつもりです。
だいたい私が投資で失敗しているのは、何となくとか、他の人の情報を鵜呑みにしたりとかで、自分が分からないことをやったときです。やはり自分でしっかり調べたり、ちゃんと勉強したりしないとダメなんですね。投資をする以上は、全て自分の行動に責任を持たなくてはならないと思います。それで損をしたとしたら、自分が悪いんです。そう思えない人ならば、投資には不向きですのでお勧めしません。投資をしないという選択も自分の投資哲学なのかもしれませんから。
※この記事は、FX攻略.com2018年6月号の記事を転載・再編集したものです
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| スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
|---|---|
| 約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
| スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
| 取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
| 取引ツール | 提供されるPC･スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
| シストレ･自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
| サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
| 教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
| キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |
