サービス業PMIとは?
では、今回はサービス業PMIについてお話ししていきたいと思います。
前回の記事で解説した製造業PMI同様、企業の購買部担当者が、好況なのか不況なのかどのように考えているかを総合して表した指数です。
製造業PMI同様に、Markit社が各国・各地域における企業の購買部担当者に対して毎月調査を行い、PMI指数のほか、製造業・非製造業を加重平均した総合指数も発表しています。
サービス業に関しては、事業活動(ヘッドライン数値)自体が調査対象になります。
その他は製造業同様に各企業の生産・事業環境、新規受注、雇用などについて『改善、変化なし、悪化』のいずれかを選択回答する調査となります。
製造業PMI同様、基本的に好況不況のポイントは、50ポイントが分岐点となり、一般的に発表されるPMI値はヘッドラインのみで、その詳しい内容についてはMarkit社との特別契約がなければ閲覧できません。
サービス業PMIとの向き合い方
さて、ではこのサービス業PMIとどのように向き合っていけばよいのでしょうか。
このPMIは、直接アンケートをとることで景気実態を正確に測れるという点と、GDPなどよりも早く発表されるため速報性があるという点が特徴です。
なので、景気の良し悪しを判断するものですから、素直に50を上回っていれば通貨にポジティブ、下回っていればネガティブと考えられます。
基本的には、製造業PMI同様、現在の景気に対するコンセンサス的な考えに対して、PMI指数の50からの乖離幅をみて、ポジティブサプライズかネガティブサプライズかを判断しながら、トレードに活かして行けばよいかと思います。
サービス業PMIをFXに活かす方法とは?
実践的には、製造業PMI同様、経験上これで物凄く相場が動いた、ということはありません。
製造業PMIよりも、個人的には注目したことがないので、ぶっちゃけどうでもいいといってしまうと元も子もないのですが、そこまで気を張る必要もないでしょう。
ただ、例外的に殺人通貨ポンドでは、こういった指標でも大きく動いたりしますので、一応ポジションを保有している場合は、イギリスのPMIに関しては注意しておくとよいと思います。
基本的にはトレードチャンスとして使用する、というよりは、自分のポジションに対して、例えば短期でスキャルピングを行う時はこの時間帯を避けるだとか、デイトレならすこし振れてもいいようストップをゆるめにもつだとか、リスク管理において気を付ける指標の一つとして使っていくのが良いかと思います。
次回から米国独自の経済指標を解説
では、今回で、各国共通の経済指標は終わりです。次回より、米国独自の経済指標に移っていきます。
米国が終われば、基本的なファンダメンタルズの講義は終了になり、次はテクニカル指標の解説へと移っていきます。
長くやってきましたが、米国独自の指標の解説まで全て通読していれば、とりあえずファンダメンタルズ分析を行う素地自体は作れているはずです。これから経済ニュースや経済指標を追うのが更にクリアになっていくことと思います。
次回から、まずは米国独自の中で、雇用・労働関連の経済指標を解説していくわけですが、初っ端から経済指標のFXマーケットにおける現在の王様、雇用統計について話していきたいと思います。
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