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FX特集

【平均足+移動平均線】誰でも使える簡単ツールで売買タイミングが分かりやすいFX手法[平野朋之]

テクニカル分析の達人として名高い平野朋之さんが、今回教えてくれたFX手法は、平均足と移動平均線だけで完結する非常にシンプルなもの。特別な環境構築は不要なので、誰でも今すぐチャレンジできるでしょう。

※この記事は、FX攻略.com2017年3月号の記事を転載・再編集したものです

平野朋之さんのプロフィール

平野朋之の写真

平野朋之(ひらのともゆき)

米国の大学を卒業後、海外取引所関連の仕事に従事後、ひまわり証券へ入社。FX業務全般、自己売買部門でディーラー、投資情報室にてFX、日経225の情報発信、セミナー講師を務める。現在は独立して株式会社トレードタイムを設立。自己売買、投資教育、個人投資家支援を行いつつ、FX会社などへの情報発信やセミナーを精力的に開催中。

公式サイト:トレードプレス 勝てるFXブログ

twitter:https://twitter.com/trade_time

平野朋之さんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】1時間足以上
【テクニカル】移動平均線(「35」SMA)、平均足

35期間の単純移動平均線(SMA)と平均足を使います。時間軸に縛りはありませんが、余裕を持ってOCO注文を入れられる1時間足以上のチャートが良いでしょう。

■ トレードの手順

1. 平均足が移動平均線を追い抜いたら、その足の確定を待って1回目のエントリー

2. 平均足の色が一度トレンドと逆行した後、トレンドの方向に戻ったら、2回目のエントリー

3.<利確>損切りの値幅の1.5倍に固定
 <損切り>エントリー理由になった平均足の高値・安値

■ 狙い目の通貨ペア

・スプレッドが広すぎず、一定のボラティリティがある通貨ペア。「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」「ユーロ/円」「豪ドル/円」など

■ この戦略のメリット

・特別な取引環境は不要で、どのFX会社でも実行できる。MT4でももちろん可能
・視覚的に取引タイミングを把握しやすい

平野朋之さんのFX買い合図戦略

多くのFXトレーダーに人気の平均足

あらゆる角度からテクニカル分析を研究し、これまで数百以上の手法を検証してきた平野朋之さん。今回も、誰にでも使えるシンプルなものを教えていただきました。

この手法で使うテクニカル分析は、平均足と35期間の移動平均線です。基本的にどのFX会社の取引ソフトにも入っているメジャーな分析ツールですので、特別な環境構築は不要です。もちろんMT4でも使えます。

まず、平均足から見ていきましょう。平均足はローソク足から派生したテクニカル指標で、その名の通り平均価格を計算に取り入れています。

平均足の高値と安値はローソク足と同じですが、始値と終値が違います。始値は、一つ前の平均足の実体の中間(始値と終値の平均価格)からスタートします。そして終値は、その期間の四本値(始値・終値・高値・安値)の平均価格となります。こういった計算式でチャート上に表示されることで、一つ前の足に対して上がっているか、下がっているかが、視覚的に容易に判断できます。

ローソク足との違いを学ぶ

実際のチャート上で、平均足とローソク足を比較すると、二つの特徴があることが分かります。

一つ目は、色の連続性。トレンドがあるときでも、ローソク足は陰線と陽線が混じり合いますが、平均足はどちらか一方が連続出現しやすくなります。

二つ目は、ヒゲの向きです。ローソク足の場合、トレンドと逆向きにヒゲが伸びやすくなります。上昇トレンドなら下ヒゲ、下降トレンドなら上ヒゲが、トレンドの勢いがあるときほど伸びます。

逆に平均足の場合、上昇時に上ヒゲが、下降時には下ヒゲが伸びやすくなります。ローソク足とは逆に、トレンドと同方向にヒゲが揃います。

移動平均線は「35」SMAを使用

この手法では、期間を35にした単純移動平均線を表示します。この場合、当日を含む直近のローソク足35本分の終値の平均価格を線でつないだものになるわけですが、35という設定値にはどんな狙いがあるのでしょうか。平野さんは、「私自身の好みもあるのですが、35〜40くらいの期間の移動平均線は、中期的なトレンドとよく連動するので、使いやすいと思っています」と教えてくれました。

損切りが決まったら利益確定も決まる

この手法は、トレンド発生+ダマシのタイミングで、一度のトレンドで最大二回ポジションを持つことになります。

そのため、あらかじめ一度のトレードで保有して良い枚数の半分を、最初のエントリーで持つようにしてください。その方がリスクが分散されて安全なトレードができます。

決済の考え方は非常にシンプルで、「エントリーの根拠となった平均足の高値・安値」が、まず損切りの価格となります。実際はそこからさらに数pips外側の価格が良いでしょう。

利益確定は、損切りになったら損失となる値幅の1.5倍に設定します。そのため、まず損切りを最初に決めないと、利益確定の価格も決まってきません。

ポイント1|そもそも平均足ってなに?

1本前との比較を重視!

高値・安値・始値・終値の平均価格が、1本前の足より総合的に上がっているのか下がっているのかを判断するのが平均足です。一つ前の足との比較を重視しているため、トレンド発生時には同じ色の足が続きやすくなっています。

始値も終値も文字通り平均をとる

平均足は、ローソク足と形は似ていますが、始値と終値に特殊な計算方法がほどこされています。始値は1本前の平均足の始値と終値の平均、つまり実体部分の中間からスタートします。終値は高値・安値・始値・終値の平均価格です。

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ポイント2|平均足とローソク足の違い

例えばはっきりした上昇トレンドが発生している局面でも、ローソク足では陽線ばかりが並ぶわけではなく、陰線がときおり混じります。それに対して平均足は、トレンドが発生していればその同じ色のローソク足が並びやすいです。また、ヒゲが伸びやすい方向が逆になります。

ポイント3|移動平均線とは?

終値の平均を結んだ線

移動平均線とは一定期間における終値の平均を求め、つなぎ合わせた線のこと(上図の例はローソク足10本分の平均)。これにより相場の流れを把握しやすくなります。なお、ここでの説明は単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)のことです。移動平均線は平均を取る期間により形状や性質が変化します。短いほど敏感にトレンドを反映し、長いほど長期的な流れを表します。

方向性や角度からトレンドが分かる

移動平均線は、その向きから相場のトレンドを示唆。上向きならば上昇トレンド、下向きならば下降トレンドと判断できます。またその角度が急であれば強いトレンド、なだらかならば弱いトレンドであるとも考えられます。

ポイント4|ダマシを利用して2回に分けてエントリー

テクニカル上のダマシを押し目・戻りとして活用

テクニカル分析に完璧はあり得ず、どうしても予測と逆の結果になるケースがあります。そういったケースを押し目や戻りとして利用するのが、この手法のベースになる考え方です。上昇中の一時的な下降で買うことを押し目買い、下降中の一時的な上昇で売ることを戻り売りと呼び、トレンドの小休止を狙って新規建てする考え方です。ダマシからトレンドへの回帰を、押し目や戻りと捉えます。

ダマシを合図に追撃のエントリー

結果的にトレンドが発生する場合でも、最初から上がりっぱなし、下がりっぱなしになることは意外に少なく、一度や二度は逆行やもみ合いを挟むケースが多いです。そういった最初のエントリーに対してダマシになるタイミングで、追加の新規エントリーを行っていきます。

エントリータイミング|トレンドの発生時と押し目・戻りの2回

1.平均足が移動平均線を追い抜いたら、その足の確定を待って1回目のエントリー

「35」SMAを平均足が、下から上に追い抜いたら買い、上から下に追い抜いたら売りです。追い抜いたかどうかの判断は終値ベースでします。そのため、実質的なエントリーのタイミングは、ブレイクした平均足が確定して、次の平均足が立ったときとなります。

2.平均足の色が一度トレンドと逆行した後、トレンドの方向に戻ったら、2回目のエントリー

最初のエントリー後、平均足が移動平均線とまだ交差していない状態で、いったん平均足の色が転換し、再度元の色に戻ったタイミングで2回目のエントリーをします。こちらも平均足の確定を待って入るようにしてください。相場の展開によっては、この2回目のエントリーが来ないまま、トレンドが転換(平均足が移動平均線と交差する)こともあります。

決済タイミング|ポジションを持った時点でどちらも予約できる

3.<利確>損切りの値幅の1.5倍に固定

エントリーから損切りまでの値幅×1.5倍のポイントが、利益確定の価格となります。損切りも利益確定も、ポジションを持った時点で確定するので、忘れずすぐにOCO注文を入れておきましょう。

3.<損切り>エントリー理由になった平均足の高値・安値

2種類の決済注文のうち、損切りが先に決まります。買いで入ったなら、エントリーの理由になった平均足の安値、売りなら高値の少し先に損切りを置きます。ただし、損切りまでの距離が近すぎる場合には、その一本前の平均足を基準にします。

FXトレードポイント|移動平均線の傾きも見てみよう(ユーロドル 日足 2016年8月〜12月)

ヒゲの方向を見て相場の勢いを探る

移動平均線が横ばい=その期間の平均価格に変動なし=トレンドなしです。こういう局面では、平均足も本来の機能を発揮できず色をころころ変えながら移動平均線と何度も交わるため、トレードの結果も芳しくないことに。ヒゲの伸びる方向も見ながら、トレンドにも気を配りましょう。

FXトレード例①|教科書通りの上昇で利確×2回(ドル円 4時間足 2016年8月12日〜9月6日)

トレードの流れ

① 平均足が「35」SMAを上に抜けたので1回目の買いエントリー→損切り幅の1.5倍の価格に到達したので利益確定
② いったん陰線になった平均足が陽線に戻ったので2回目の買いエントリー。損切りの幅が狭いため、1本前の足の安値に設定→損切り幅の1.5倍の価格に到達したので利益確定

FXトレード例②|強い上昇をしっかり捉える(豪ドル円 1時間足 2016年11月10日〜11月16日)

トレードの流れ

① 平均足が「35」SMAを上に抜けたので1回目の買いエントリー→損切り幅の1.5倍の価格に到達したので利益確定
② いったん陰線になった平均足が陽線に戻ったので2回目の買いエントリー。損切りの幅が狭いため、1本前の足の安値に設定→損切り幅の1.5倍の価格に到達したので利益確定

FXトレード例③|2回目で負ける1勝1敗のパターン(ユーロ円 4時間足 2016年9月6日〜9月29日)

トレードの流れ

① 平均足が「35」SMAを下に抜けたので1回目の売りエントリー。損切りの幅が狭いため、1本前の足の高値に設定→損切り幅の1.5倍の価格に到達したので利益確定
② いったん陽線になった平均足が陰線に戻ったので2回目の売りエントリー→次の足で損切り価格にヒットして決済

※この記事は、FX攻略.com2017年3月号の記事を転載・再編集したものです

【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

平野さんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? 使うテクニカルも少なくポピュラーなものですから、すぐに使うことができるはずです。

ここでは、このFX手法を再現できるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が3社選んでみました。いずれも必要なテクニカル指標が揃っていて、安心して利用できる、人気のFX会社です。

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