トレンドを見つけその流れをフォロー
上のチャート図を見ると、ジグザグとした不規則な動きの中に、上方向(もしくは下方向)の規則的な流れがあることが分かります。このような明らかな方向性を持った相場の流れを「トレンド」と呼びます。
相場の流れは、
- 方向性が定まらない状態(レンジ相場)
- 上がり続ける状態(上昇トレンド)
- 下がり続ける状態(下降トレンド)
という三つの状態に大別できます。
そして覚えておきたいのが、相場は一度動いた方向へしばらく動き続けるということです。
チャート分析によりトレンドを探し、
「上昇トレンドのときにロングを狙う」
「下降トレンドのときにショートを狙う」
という、トレンドフォロー(順張り)を行うことが、FXを運用することの王道となります。
ただし、トレンドは相場全体の2割程度と、常に出ているものではありません。チャート上からいち早くトレンドを見極める目を養う必要があるといえます。
ポイント① 為替レートの方向性=トレンド
トレンドとは不規則な動きの中にある明らかな方向性のこと
過去の為替レートの動きを示すチャートを見ると、基本的に上がったり下がったりを繰り返していますが、その中で時折誰の目にも明らかな方向性を持った上昇・下降の動きが発生します。このような方向性のことをトレンドと呼びます。
トレンドは一度流れができると一定期間にわたって継続しやすいという特徴があります。
トレンドは滅多に出てこないもの
先述した通り、FXの相場の流れは大きく分けて、
- 上昇している
- 下降している
- どちらでもない
の三つのパターンに分けることができます。
ただ、相場では常にトレンドが発生しているわけではないことを覚えておきましょう。上昇・下降の二つの明確なトレンドが発生するのは相場全体の2割程度しかありません。
ポイント② 相場の状態は、上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場の三つ
レンジ相場が終わるとトレンドが発生する
上昇トレンド→レンジ相場を繰り返していることが一目瞭然のチャート例です。急激な上への流れが続いた後に(A)のところで価格が切り上がらずレンジ相場に。
相場には「レンジ相場が終わるとトレンドが発生する」という法則があるのですが、その法則通りにレンジ相場→上昇トレンド、レンジ相場→下降トレンドが見て取れます。
トレンドの流れに乗って取引しよう
こちらは上昇トレンド→レンジ相場ときた後に大きな下降トレンドを描いたチャートです。トレンドが発生しているときは相場の動きが明確なので、基本的に上昇トレンドならロング、下降トレンドならショートの取引で臨むのがセオリーとなります。
ポイント③ トレンド相場の特徴は? 高値と安値の更新に注目!
高値と安値の更新をチェック!
上昇トレンドのチャートです。値動きの中で高値と安値が両方とも切り上がっている(値上がりしている)状態が上昇トレンド。反対に、高値と安値が両方とも切り下がっている(値下がりしている)状態が下降トレンドです。
なお価格が切り上がる(下がる)ことを更新といい、高値と安値両方の更新が失敗したところでトレンドが完全終了したと判断できます。
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ポイント④ トレンドラインと押し目買い・戻り売り
トレンドライン付近は新規売買のチャンス!
上昇時に安値同士を、下降時に高値同士を結んだものがトレンドラインです。このラインを割り込むことで、上昇時には安値の切り上げが、下降時には高値の切り下げが途切れます。
トレンドラインに接触する付近で新規エントリーをすることを、押し目買い、戻り売りと呼びます。
ポイント⑤ レンジ相場の特徴とは?リズム良く反転する壁に注目!
特定の価格水準の間で反転の動きを見せる
レンジ相場が見て取れるチャートです。上昇トレンドから反転、下方向に流れが変わった後、上がったり下がったりのジグザグな動きが繰り返されているのが分かるでしょう。初心者のうちは、一方向への明確な動きが出てこない状態のときは、慌てて取引することなく、様子見するのが無難です。上昇か下降のどちらかのトレンドが出るまで我慢しましょう。
ポイント⑥ 流れを食い止める「抵抗」とは?
抵抗とは過去の値動きの中でそれまでの流れをブロックしたり、跳ね返している価格帯のこと。過去に値動きが停滞した価格帯は多くのトレーダーが目標(特に決済注文)にしているため、抵抗に到達すると値動きは反転することが多いです。
ポイント⑦ 抵抗になりやすいところ
みんなが意識するところや、注文が集まっているところが抵抗になりやすい特徴があります。ここでは代表的な抵抗になりやすいところを二つ取り上げます。
ラウンドナンバー
100.00、110.00など「00」というキリの良い価格をラウンドナンバーと呼びます。なぜか人はキリの良い数字で注文を入れる傾向にあります。誰の目にも分かりやすく、たくさんの人がラウンドナンバー付近で取引しようとするため、強い抵抗になりやすいという特徴があります。
過去の高値・安値
抵抗になりやすい場所の一つに、過去の最高値と最安値があります。チャートを見るときに一番最初に注目しておきたいところです。プロアマ問わずFXの取引をしようとしている人のほとんどがチャートを観察しており、過去の高値・安値を参考にして取引の計画を立てています。だからこそ同じ価格帯が何度も抵抗として機能するのです。
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実践編2|相場の動きを知る!トレンド・レンジ相場・トレンドフォロー
実践編3|【成行注文と指値・逆指値注文】FXにおける2系統の注文方法とは
実践編4|FXを続けるために絶対必要!リスク管理と損切りの考え方
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |