FXでは皆が見ているものを使用することが大切
私はデイトレードが中心なので、基本的にテクニカル分析を主体にトレードしています。一口にFXのテクニカル分析といっても、さまざまな手法が開発されていて、その数は40種類以上もあるようです。うわ〜、そんなにあるの〜、ムリ! 私はそう思いました。でも、ご安心ください。何も全て分かろうとしなくて良いんです。
私が使用しているのは、ローソク足と移動平均線の二つ。そこにトレンドラインを引いております。もともと株トレードをしていて、ローソク足と移動平均線を使い慣れていたから、FXでもこの二つをメインにしているんです。これら二つの分析手法は多くの人が使用しています。多くの人が使用しているテクニカル指標は、その有効性の表れであって、相場への影響も大きいと考えて良いでしょうから、選ぶ際の判断基準になると思います。
市場のトレンドをつかむことが大切
FXを始めるときに、為替ではトレンドが発生しやすく継続しやすいから、トレンドに乗ってトレードすべきだと、至るところで言い聞かされました。なぜ為替市場でトレンドが発生しやすいのか? その理由は諸説いろいろあるようですがエキスパートに聞いても、明確な答えは得られませんでした。でも、皆がそう信じて行動しているのであれば、それこそがトレンドを発生させる原因になるのではないかと思います。
ローソク足や移動平均線のチャートは、視覚的ですから眺めるだけでも相場が一定方向に向いているのを捉えることができますが、トレンドラインを引くとレートがどちらの方向に向いているか、また転換しようとしているかを、より分かりやすく把握することができます。
自分で線を引く面白さ
トレンドラインは、トレンドラインというだけあって、トレンドがより視覚的につかみやすいこと、そして他のテクニカル指標と違って、「自分で線を引く」ということが特長です。この自分で線を引くという行為が面白いんです。線の引き方は10人いれば、10人違うかもしれません。しかし、間違っているか正しいか回答を必ず出してくれる先生がいます。それは相場です。
トレンドラインの基本的な描き方は、上値(高いところ=山)と下値(安いところ=谷)に注目して目立つ点(最低2点)を結んで線を引くと、そこが上値抵抗線(レジスタンスライン)や下値支持線(サポートライン)になり、皆が意識するポイントになります(図①参照)。上昇相場が形成されたと認識するためには、高値と安値が切り上がっていること。下降相場であれば、高値と安値が切り下がっていっている状態です。
トレンドライン分析においては、為替レートが下値支持線と上値抵抗線の間(チャネル)に挟まれて動いていればトレンドは継続していると判断し、そのトレンドに沿ったトレードをするのが一般的です。
転換局面は確度の高いトレードが見込める!
トレンドライン分析で私が最も絶好のチャンスと思うのは、レートが下値支持線を下方に、上値抵抗線を上方にブレイクして相場の転換(トレンドの節目)が訪れるときです。こういったトレンドの転換を確認でき、またその後も明確なトレンドが継続していると、多少エントリーのタイミングが遅れたとしても利益は上げられます。トレンドの転換局面はそれほど多くはありませんが、確度の高いトレードを提供してくれます。なお、トレンドラインによる損切りは、下値支持線や上値抵抗線の少し外側に入れておきます。
また、下値支持線や上値抵抗線を抜けたら、抜けた方向に素直についていくという考え方をしています。下値支持線や上値抵抗線で必ず止まるというよりは、むしろ下値支持線や上値抵抗線が破られること自体が買いサインや売りサインになるのです。今まで使用していて、トレンドライン分析は他のテクニカル分析と比べて、ダマシが少ないのではないかと思います。トレンドラインは、ローソク足だとカクカクして引きにくいのであれば、バーチャートにすると引きやすいです。
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信じて使えるツールを得られるかどうか
私は、ハイレベルのテクニカル分析や数多くのテクニカル分析を利用しているわけではありません。それよりも、数は少なくても良いので自分が信じて使いこなせるツールを得ることが大事だと考えています。
初心者の方はとにかく線を引きまくること。これに尽きます。私もまだまだ先生(相場)に教えられてばかりですが、これからも線を引き続けることによってトレンドライン分析を向上させていきたいと思います。
※この記事は、FX攻略.com2017年11月号の記事を転載・再編集したものです
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
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