人それぞれトレードに対する考え方やスタイルが異なるように、FXのトレードの際に重視するポイントもさまざまです。FX歴5年の兼業トレーダーである、もちぽよさんがトレードで最も大切にしているポイントは何なのか。具体的な分析方法やトレード方法を交えて教えてもらいます。
※この記事は、FX攻略.com2018年1月号の記事を転載・再編集したものです
テクニカルやファンダというよりもまず本質
私がトレードにおいて一番、重要視していること(ポイント)は「なぜ相場が動くのか」ということです。なぜこの辺りで上昇していくのか(多く買いが入るのか)、または下降していくのか(多く売りが入るのか)、なぜこの辺りで上げ止まったり下げ止まったりするのか、などを常に考えてトレードするようにしています。
FXの本やインターネット記事によく書いてあることは、インジケーターの○○にタッチしたら買いとか、チャートの形が○○になったら売りとか、表面上のことばかりがフィーチャーされているように思います。しかし、インジケーターの動きやチャートの形によって相場が動くのも、本質は違うところにあります。インジケーター頼りのトレードでは、優位性の高いトレードを続けていくのが難しいので、コツコツドカンになったりしやすいのです。
相場が動く本質とは
ちなみに、相場が動く本質(理由)はざっくりいうと、「市場参加者の現在のポジション」「これからエントリーしようとする市場参加者の思惑」です。例えば、ドル円の通貨ペアで110.00円から買った人たちがいてチャートが上昇していくと、それに連なって他の市場参加者も利益を得たいので買いを入れてくる傾向があります。そこで110.00円から買ってポジションを持っている人たちは、どこかで膨らんでいく利益を確定したいと考えるわけですが、どこの地点を目標にするかといえば、過去に大きく売りが入ってきた地点(過去の高値)だったり、節目(110.50円など)だったりします。
そして実際に目標の地点で、それまでの買いポジションで含み益がある人たちの利確の動きが出てくると、そこの辺りから大きくチャートが下降することが多いのです。110.00円で買った人たちの利確の動き(売り)に連なって、今度は新規の売りや、直近で買ってしまった人たちの損切りを含んでどんどん売られていくからです。
このように、相場は市場参加者の思惑や心理によってほとんどが動いているので、トレードをする際はまず、これらのことを頭に入れてからテクニカル分析を取り入れています。
サポートとしてのテクニカル分析
では具体的にどのようにトレードしていくかといえば、相場が動く本質(市場参加者の思惑や心理)を考えながら「相場の動きをインジケーターで分かりやすく視覚化する」です。
チャート上で意識されそうなポイントや動きをいかにインジケーターで視覚化できるかによって、有利にトレードできるか否かが決まってきます。しかし勘違いしていただきたくないのが、あくまでもインジケーターは「サポート」ということです。相場が動く本質が頭にあって、それを補うためにインジケーターを使用するというのがポイントです。
また、何個もいろいろなインジケーターを表示させてしまうと分かりづらくなるので、極力シンプルにするのも一つのポイントです。
具体的なトレード方法とそのポイント
私の場合は、誰もがご存じの移動平均線とライン、ストキャスティクスを使用してトレードしていきます。最初の手順としては、トレード前に主要なラインを引いていきます。どこにラインを引くかといえば、過去に大きく買いや売りが入って上昇、下降してきたところ(高値安値)、節目、過去に何度も意識されているであろうポイント、です。
そして、ここで重要なのが「上位時間足をまず確認する」ということです。私のトレードスタイルはスキャルピング〜デイトレードですので、日足と4時間足→1時間足を見て、それぞれの現在のトレンド(大まかな方向性)を確認し、過去に大きく買いや売りが入ったポイントや、何度も意識されているであろうポイントにラインやゾーンを引きます(チャート①)。ちなみにゾーンとは、おおよそ〇pips間で大きく買いや売りが入ってきた区間というイメージです。
上位時間足のトレンドを確認し、ラインやゾーンが引けて、ある程度意識されるであろうポイント(抵抗帯)を把握したら、次は下位時間足でトレンドを確認します。ここでのポイントは、ただ下位時間足のトレンドを把握するだけではダメということ。常にトレードには根拠が必要です。
上位時間足を確認して引いたラインやゾーンから実際にチャートが反応して動き、下位時間足でトレンドが発生した場合、そのトレンドには強い根拠が生まれます(チャート②)。ここでは詳細は省きますが、根拠のあるトレンドは続きやすく、利益を獲得しやすいのです。
なお、下位時間足でトレンドの発生を確認できたら、細かいエントリーポイントを探っていきます。そのための方法は次回にお伝えしていこうと思います!
※この記事は、FX攻略.com2018年1月号の記事を転載・再編集したものです
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