先週のドル円相場は、原油安・株安・リスク回避の円高の流れが強まり、一時115.98円と1年ぶりの安値を示現。しかしドラギECB総裁の追加緩和示唆をきっかけにセンチメントが改善し、流れが反転。金曜日には日経平均が900円超の大幅上昇となり、アジア~欧米株式市場も全面高の展開となったことから、118.88円まで続伸し、1月6日以来の水準を回復した。
この動きで、昨年12月中旬以来続いていた高値・安値を切り下げる弱気パターンが崩れた。テクニカルには底入れの可能性が出ており、120円あたりまでの反発があってもおかしくない形だ。筆者は「116円台を割り込めば113円台半ばまで下落余地」と考えていたが、この見解はひとまず撤回せねばなるまい。原油相場が26ドル台をつけ、日経平均が632円安となった先週水曜日は、市場全体が当面のセリングクライマックスだった可能性もある。
弱気トレンドラインをブレイクしたが… ドル円4時間足(出所:NetDania)
ただし、年初から3000円下げた日経平均が1000円戻したからといって底を入れたと見るのは早計だ。連日の激しい値動きでセンチメントはもろくなっており、わずかなショックで再び大きく崩れかねない。また反転の材料となったECBの追加緩和期待にしてもまだ1か月以上先の話であり、今から囃し立ててもやがて息切れになるのは目に見えている。
日銀の追加緩和に対しても期待が根強いが、今週木・金曜日の日銀金融政策決定会合では、金融政策の据え置きがほぼ確実だ。前回12月18日の会合で補完措置を導入したばかりであり、今回は新たな施策は期待しづらい。会合後の黒田総裁の会見が現時点での追加緩和に否定的なトーンとなれば、ムードが再び悪化する可能性がある。
市場を取り巻く不透明感は解消されておらず、まだまだ楽観は禁物だ。引き続き原油相場や株式市場の動向を注視しながら、慎重に売り場を探すスタンスで臨むべきと考える。
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