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ユーちぇるのトレードフィットネスジム|第2回 チャートを見る理由とは?

ユーちぇるのトレードフィットネスジム|第2回 チャートを見る理由とは?

チャートを見るのは何のため?トレーダーに必須の考え方

 今回は「チャートの見方」を根本的に解説していくぜ〜。まず始めに、みんなはチャートを見る理由って考えたことある? 当たり前すぎて、改めて聞かれると案外答えられないトレーダーさんも少なくないはず。

 昔はチャート(ローソク足)なんかなくて、レートパネルの表示だけで取引されていた時代もあるくらい。チャートはあくまでレートパネルの動きを可視化したものなんだよね。

 さ、チャートを見る理由とは? 答えられる人いるかな? 正解は「注文の偏り」を捉えるため。オレはそう考えている。銀行でトレードしているディーラーなんかがレートパネルを凝視しているのも同じ理由。

「売り注文が入り続けているのに、下がらないな」

「さては、大口が買い支えているのか」

 まー、彼らの脳内はこんな感じ。プロと違って、われわれ個人トレーダーがレートパネルをずっと見ていても仕方ないので(笑)。

 話をチャートに戻すと、ローソク足を見たときに陰線が続いていて下げ相場だったとする。初心者のころは「永遠に下げ続けるんじゃないのか」なんて思いがちだけど、FXの相場では永遠に一方向に値動きが続くことはない。

 なぜなら、FXは【両替】だから。例えば、この記事を読んでくれているみんなが米国に旅行に行くとする。すると、日本円をドルに両替する必要が出てくるよね?

 円をドルに両替。これはFXでいうと、ドル円の「買い」。普段、ワンクリックで何気なく行っている注文も、実は両替。

 ここで、みんなにイメージしてほしい。米国に旅行に行くから円をドルに両替したい。これって、自分が円を差し出す代わりにドルをくれる人がいないと成り立たないよね?

 旅行のときは、両替所があらかじめ通貨を準備しておいてくれるからいいけど、FX取引のときは必ず、自分とは逆の両替を望む人(ドルを円に替えたい人)がいないと取引は成り立たない。

 ここで考えてほしいのが、トレーダー全員がドル円を買ってしまうと(円をドルに両替したくても)いつかドルの供給が追いつかなくなるってこと。

 みんながドル欲しい(ドルの需要が高い)ってなっても、ドルと引き換えに円が欲しい人がいなくなったらドル円の上昇って必然的に終わりなんだよね。

 チャートを見る理由は、この注文の偏りを見抜くため。そのためにローソク足があるし、移動平均線、ダウ理論、フィボナッチライン、RSI、MACDなどといったテクニカル指標が存在する。

 これらの存在意義は全て“注文の偏りを見つけるため”。オシレーター系指標なんか、特に分かりやすいよね。

 RSIやストキャスティクス、MACDなんかは「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を可視化したものだから。

 他に移動平均線やフィボナッチラインなんかも、そこで反発することを示唆するテクニカル指標。買われ過ぎ、売られ過ぎを示していることに変わりはない。

 ここまでみんなついてきてるかな? 話をまとめると、つまりFXは両替。自分の注文が成立した裏には、反対の両替をする注文とマッチングが成立してるって話。最近、はやりのマッチングアプリなんかと一緒。男性の数が多過ぎ(女性の需要が高過ぎ)て、女性側の数の供給が追いつかない。モテない男性がマッチングできず脱落していく。

 FXの世界でも、非モテは勝てない……なんてのは冗談だけど(笑)。ここでツッコミが入りそうだけど、FXは取引量が多いから、株と違ってストップ高・ストップ安なんてない。マッチングしないなんて現象はあり得ないんじゃないか?

 これに答えておくと、個人トレーダーレベルの注文が約定しないなんて現象はない。なぜなら、相場を動かしているのはわれわれ個人トレーダーではなく、大口だから。ファンド、保険会社、機関投資家といった大口は、扱う注文がケタ違いに大きい。世界最大の機関投資家と呼ばれるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は約160兆円を運用している。

 彼らの気持ちになってみて? 自分勝手にドル円の「買い」ボタンを連打したところで、全てが思うように約定することなんて、まずない。相場を動かしているのは彼ら。

 彼らの立場で考えると「ガンガン下げたいのに、これ以上下げられない」「マッチングできる注文がマーケットにない」って事態は普通に発生する。

 大口がもうこれ以上、一方向に相場を動かすことができなくなったとき、それがチャートが反転するタイミング。チャートの本質は「注文の偏り」にある。

 最後に、FX初心者の人たちへメッセージ。チャートを過去にさかのぼって相場が反転しているところを見つけ、そこで効いているテクニカル指標を探してみて。

 移動平均線の●本線が効いているのか。フィボナッチラインの●%戻しが効いているのか。●足のRSIが効いているのか。複数のテクニカル指標が効くと、トレードの根拠としての確度が増すからさ。

 そんじゃ、今回はこの辺で。じゃーばい!

※この記事は、FX攻略.com2020年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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