耐えられずに自滅してしまう
あらゆる勝負事というのは、自分との戦いです。負ける人は、自分から負けていきます。なぜ、自分から負けていくのかというと、耐えることができないからです。耐えることができない対象はさまざまにあります。
例えば、「あるルール」によってポジションを持つことになった場合、「含み損」が出ていたとします。そのとき、「含み損に耐えること」ができないために、ルールを無視して耐えるべきところで耐えず損切りをしたり、本来であればルールを守って損切りするべきところで「損失を確定させてしまう心理」に耐えられず、損切りをせずズルズルと損失を拡大させてしまったりすることもあります。
他にも、「ルールがない場合はポジションを持つべきではない」にもかかわらず、「早くポジションを持ちたい」という欲に耐えられずポジションを持ってしまったり、本来であればスピーディーにポジションを持つべき局面であっても「損をしたらどうしよう」という恐怖に耐えられず、遅いエントリーとなってしまったりする場合もあります。
とはいえ恐怖心は、しばしば私たちを危険から守ってくれますし、欲や意欲がないと、そもそも投資をやることすら難しいです。恐怖心も欲も、適度であれば両方とも自分を豊かにしてくれる大切な感情ですが、行き過ぎるとどちらも人間らしさを奪う際たる要因になるものです。
自分のことをよく知り初心に返ることが大事
全てで利益を上げることなどはできない、という大前提に立ち、あえて言い切りますが、相場で欲しい結果を得るためには、自分のことをよく知り、自分の狙えるものだけを確実に取りに行く姿勢が大切です。
その意味では、「初心に返る」ということはとても重要です。物事に慣れ、経験を積んでしまうと、最初に始めたころの感動や基本姿勢を忘れてしまうのは、投資に限らずよくあることです。たいていの人は、最初は「上がるのか、下がるのか」これだけにこだわり、投資を始めたはずです。
そして、これこそが相場の基本であり、真髄だと私は思っています。これを避けようとすると、「リスクを見えなくした」ような、あなたを惑わす教材等にだまされる可能性も高まります。相場の中、外含め、一番大切なことは「あなたが自分自身に勝つこと」で、それこそが勝負事の基本なのです。
※この記事は、FX攻略.com2018年5月号の記事を転載・再編集したものです
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