トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
イタリアの政情不安を背景にユーロ売りが強まっています。ユーロドルは5月に入ってから1.20ドルから1.15ドルへ、ユーロ円も132円から125円まで下落しています。このイタリアの政情不安について、今後の展望も踏まえて為替への影響を整理していきたいと思います。一方、ドルも米10年債利回りが3%台を維持できずに上昇幅を縮めており軟調な展開です。また、週末にかけて米経済指標が目白押しなので、ここでしっかりと準備をしておきましょう。
現在のイタリア情勢を整理しよう
イタリアでは今年3月に総選挙を実施したものの、過半数を獲得した勢力がなかったため「五つ星運動」と「中道右派連合」(同盟)での連立政権を目指しました。新首相には「五つ星運動」の選挙参謀でもあったフィレンツェ大学のジュセッペ・コンテ教授が任命され組閣を行ったものの、マッタレッラ大統領がユーロ懐疑派の財務相候補の起用を拒否したことで組閣を断念し、コンテ氏が首相を辞任するという事態になりました。コンテ氏による組閣が失敗したことにより、再選挙を呼びかけるなど振り出しに戻っているというのが現在のステータスです。
もっとも、再選挙となった場合も「五つ星運動」と「中道右派連合」(同盟)が勢力を伸ばすとみられており、ユーロ圏諸国に厳格な財政規律を課すEUと正面衝突する恐れがあります。結果として政情不安は取り除けても、次にEUとの財政問題に直面するため、ユーロ売りが当面メインシナリオとなることは仕方がなさそうです。
1.15ブレイクできるか
下落が続くユーロドルのチャートを見ると下げ足が速いだけに一時的な反発があってもおかしくはありません。しかし、警戒しながらも、ショートで攻めなくてはならない展開です。コアポジションがショートであればホールド。短期であれば戻りをまってから下値攻めをしていきたいと思います。どちらにせよ一旦は節目となる1.15(赤線)を攻めていく展開を予想しています。1.15ブレイク後のターゲットは2017年の安値1.034ドルから2018年の高値1.2555ドルの半値押しとなる1.145ドル付近となり、さらに同水準を割り込むと大きなサポートが見当たらないだけに下方向へスパイクする可能性が高くなりますので注意が必要です。
米重要指標を受けた米10年債利回りをチェック
イタリア情勢一色のマーケットですが、週末にかけて米重要指標が続きますのでしっかりチェックしておきましょう。
・5月30日ADP全米雇用報告、GDP改定値、ベージュブック
・5月31日米PCEコアデフレータ
・6月1日米雇用統計、米ISM製造業景気指
これらは6月に行われるFOMCに向けて今後の利上げペースのヒントとなるだけにしっかりと反応してくるはずです。先週のFOMC議事要旨をみるとFOMCメンバーは利上げを急がないといった方向性を示しており、今回の経済指標の結果で良い結果が得られなければその方向性で進んでいきそうです。また、全体的にリスクオフのマーケットとなっているだけに悪い数字には反応しやすい地合いではあります。
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