FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2018年7月2日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は、109円台前半から110.94円までじり高の展開。貿易戦争に対する過度の不安が緩和され、株式市場も下げ渋ったことから、ドル円も買い戻しが優勢となった。先週の当コラムでは、「貿易戦争はあくまでノイズに過ぎず、中長期的にはやはりファンダメンタルズが相場動向の指針となる」としたうえで、ドルの押し目買いを推奨したが、おおむねその予想に整合的な動きとなった。
予定調和の貿易戦争
中国に対する対米投資制限や、カナダ・EUなどの対米報復関税発動など、貿易摩擦に関する話題には事欠かないが、為替市場の関心は次第にこの分野から離れつつある。7月6日には米中がお互いに追加関税を発動する予定だが、市場では「すでに水面下での交渉が進展中で、7月6日には落としどころを見つけて決着がつく」との見方が支配的だ。中国は経済が減速し、太客である米国と正面から貿易戦争をする余裕はないし、トランプ大統領も有権者受けを狙った中国叩きはしても、本気で貿易戦争を仕掛けて中間選挙前に株価を急落させるリスクは取らないだろう。予定調和のプロレスと例えてはプロレスファンに失礼だが、結局は市場もそのあたりを見透かしている。
重要指標目白押しの一週間に
そこで引き続き重要になるのがファンダメンタルズだが、米国の9月利上げが7割以上、12月利上げ(年内あと2回以上)が5割近く織り込まれる中、利上げ加速につながる強い経済指標にはドル買いで敏感に反応しやすい地合いが続く見通しだ。今週は月曜日のISM製造業景気指数を皮切りに、重要経済指標が目白押しで、木曜日には利上げを決定した6月FOMCの議事録が公表され、金曜日には6月の雇用統計が発表される。
雇用統計の現時点での予想は、非農業部門雇用者数が+19.5万人と前回の+22.3万人から減速するものの、好調の目安である20万人に近いまずまずの水準。失業率は前回と同じ3.8%で2000年4月以来の低水準を維持する見通しだ。市場が現在最も注目する平均時給は、前回の+2.7%を上回る+2.8%(いずれも前年比)と予想されている。このような強い結果となれば、利上げ期待はさらに強まり、ドルは一段と押し上げられる可能性が高くなる。特に2016年10月以来2.8%をピークに足踏みを続けている平均時給が新たな高値を更新すれば、大きなインパクトにつながるだろう。
ちなみにIMM通貨先物の取り組みを見ると、投機筋は3か月近いノーポジ状態から脱し、ここ2週間は円売りに再び舵を切ったことがわかる。ドル円が1か月あまりの三角保合いから上にブレイクする前兆かもしれない。
IMM通貨先物の取り組みとドル円 出所:QUICK
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |