今回は、米国独自の中の個人消費関連指標の最後である、消費者信頼感指数についてお話ししていきます。
消費者信頼感指数とは?
消費者信頼感指数とは、民間調査機関であるコンファレンスボード(CB)が月次で発表する、経済・雇用・所得に関する調査指標のことです。
現在と将来に対する消費者のマインド、個人消費動向を把握する指標であり、消費者に対してアンケート調査を行い、現在の状況と6ヶ月後の予想を調査して、消費者のマインドを指数化したものです。
前回お話ししたミシガン大学消費者信頼感指数と較べて、アンケートの対象者が5000人と規模が大きく、こちらの方がより信頼性の高い指標として用いられます。
毎月25日から月末に発表され、夏時間では日本時間午後11時、冬時間では日本時間午前0時に発表されます。
消費者信頼感指数との向き合い方
さて、どのようにこの指標と向き合っていけばよいのでしょうか。
基本的には、前回と同じく単純に、コンセンサス対比でプラスであれば景気上向きでドル買い方向、逆であればドル売り方向と考えて良いでしょう。
米国ではGDPの約7割を個人消費が占めていますので、ミシガン大学消費者信頼感指数と比べて信頼性の高いこの消費者信頼感指数は、米国景気を判断するうえで、ある程度重要視されます。
ただ、現実の運用に用いる指標としては、これまたそう簡単に使える指標でないことも確かです。
消費者信頼感指数をFXに活かす方法とは?
実践的には、短期トレーダーにとっては、ミシガンと同じく、ほぼ無視で良いかと思います。短期的なトレードをするにあたって重要となる、ボラティリティ自体もそこまで生まれません。
ただ、中長期でポジションを構築していっている方にとっては、ある程度抑えておかなければならない指標です。
コンセンサスから大きく乖離してきた場合、これでトレンドが変化するということはあまり経験上ありませんが、中期的に出ていたトレンドが膠着していくという現象には経験があります。
ですので、短期でポジションを持っている方は、ミシガンの時と同じく事前に利食うか、リミットとストップで短期的に出た小さいボラティリティに賭けていくくらいの使い道でよいでしょう。
中期でポジションを持っている方は、トレンドの変化を生むかどうかという視点で、この指標を見て頂ければと思います。
さて、そろそろこのファンダメンタルズ基礎講座的なシリーズも最終局面に近づいてきました。
次回は米国の住宅関連指標の一つである、新築住宅販売件数について、お話ししていきたいと思います。
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