皆さんはチャート分析を、どのツールで行っていますか? 取引をしているFX会社のチャートソフトという人もいれば、MT4という人もいるでしょう。この二つが、大勢を占めているようですが、そんな勢力図の中で頭角を現す存在があります。それが、トレーディングビュー。この企画では、同ツールを愛用する佐々木徹さんに、基本的な使い方を教えていただきます。
※この記事は、FX攻略.com2017年8月号の記事を転載・再編集したものです
トレーディングビューの使い方を学ぼう!
編集部から佐々木さんに、トレーディングビューを分かりやすく教えてほしいと依頼し、この授業形式の企画がスタートしました。トレーディングビューの基礎知識から、有効利用する上でのコツやヒントを、教えていただきましょう。
佐々木 本日は、トレーディングビューをなるべく易しく解説してみますので、まずは試してみてもらえればと思います。
編集部 最近、使用者が増えていると聞いていました。ずばり、トレーディングビューとは、どんなツールなんですか?
佐々木 一つ目の特長は、ブラウザ型のチャートソフトであることです。インストール型のソフトは導入するためにある程度のITスキルが必要ですが、こちらは普段のインターネット利用の延長で、気軽に使えます。
編集部 MT4などは、導入に苦戦する人も多いですよね。それに対して、ブラウザ型なら誰でも始められそうです。
佐々木 そうした手軽さでありながら、通貨ペアはもちろん、指数や商品などの銘柄が類を見ないほど豊富。これが二つ目の特長です。FXトレーダーといえど、日経平均やNYダウなどの指数、原油や金などの商品の価格もチェックしたいという人も多いでしょう。ドル円と日経平均の相関性を調査したい…といった要望が叶います。
編集部 FXだけじゃないんですか! その他の市場もチェックできるとなれば、多角的な相場予想が可能になりますね。
佐々木 そして三つ目の特長は、チャート分析ツールの優秀さです。基本的な操作は直観的に行える上、豊富なインジケーターが用意されています。むしろ機能が多すぎるかもしれませんが、そこは使う/使わないを割り切ってしまいましょう。
このチャート分析によって得た相場予測、アイデアと呼ばれるものを、サイトに投稿、共有することができます。いわばSNS機能で、これが四つ目の特長です。このコミュニティには、全世界のトレーダーが参加しています。
編集部 日本人トレーダーも多いんですか?
佐々木 活発に投稿している人は私を含めて人数が限られているようですが、興味を持った人をフォローするといった、ツイッターでの情報収集のような使い方をしている人が多いのではないでしょうか。
編集部 優秀なチャートツールと、SNS機能が同居していると。チャート分析という行為の価値観が変わりそうですね。
佐々木 今、紹介した基本的な部分は無料で使えます。一方、有料会員もあるんですが、機能がさらに拡張されるといったイメージです。
まずはドル円を開いてみましょう
佐々木 トレーディングビューには、「PRO」「PRO+」「PREMIUM」といった3段階の有料プランがあります。それぞれのスペックの違いは、上表にまとめました。とはいえ、基本機能を使用するだけならば、無料プランでも十分です。まずは無料で試し、そして機能を拡張したくなったら有料プランに切り替える、といったスタンスが良いでしょう。
編集部 ざっくりと、無料と有料とで大きく異なる部分はどこでしょうか?
佐々木 大きな所では、マルチ画面、インジケーターの表示数、アラート数などに、段階的な差が設けられています。ややマニアックにいえば、日足以外でも銘柄間スプレッドを作れたり、出来高プロファイルを表示できたりと、そんな機能が追加されます。これらは今後、説明しますね。
さて、堅苦しい話はさておき、実際にトレーディングビューに触れてみましょうか。まずは、グーグルなどで「トレーディングビュー」を検索してください。グーグル検索ですと片仮名でも、アルファベットでも、最上位に表示されます。
編集部 サイトにアクセスすると、ブルーのトップ画面が表示されました。
佐々木 手っ取り早くチャートを表示するには、中央下部の入力欄に半角英数で通貨ペア(銘柄)名を打ち、「チャートを開く」をクリックします。では、ドル円チャートを開いてみてください。
編集部 ドル円は、英字でUSDJPYですね。あれ!? 入力したら選択肢が表示されました。
佐々木 予測変換で、いくつかの候補がポップアップするんです。この例では「すべて」が表示されていて、右端にFXとある1〜4番目で、ドル円のクオート(気配値)をリアルタイムで表示することができます。それぞれの違いは、配信ブローカーです。ともあれ、いずれかをクリックすると、ドル円チャートが表示されます。ここまで来たら、習うより慣れろ、です。直観的な操作ができますので、いろいろと試してみてください。
編集部 ボタンの一つずつをクリックして、動作や機能を試してみます!
佐々木 次回は、このチャート画面の操作方法について、レクチャーしたいと思います。
トレーディングビューの特長
① ブラウザ型チャートソフト
インターネット環境とウェブブラウザさえあれば、誰でも利用可能。トレーディングビューのURLにアクセスするだけです。
② FXも、それ以外も銘柄が豊富
FX以外に、世界のあらゆる市場が網羅されているのが魅力。気になる対象のチャートをすぐに呼び出せます。
③ チャート分析ツールが優秀
上画像は、ツールバーに格納されたチャート分析ツールの一部。日本では一般的でないツールもたくさんあります。
④ SNS機能でアイデアを投稿・共有できる
ユーザーがアイデアを投稿できます。フォロー機能のほか、コメントや「ありがとう!」も可能。
トレーディングビュー・トップ画面の解説
※この企画は、2017年5月27日時点の情報を基に、制作しています。トレーディングビューは、頻繁に仕様やデザインが更新されるため、ここで紹介する内容とは異なる場合もございます。あらかじめご了承ください。
※この記事は、FX攻略.com2017年8月号の記事を転載・再編集したものです
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
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取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |