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どうなるブレグジット!? ポンドはどこへ向かうのか[井口喜雄]

トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。

ドル円はそろそろ上下どちらかに振れるのではとの期待感もありますが、現在の膠着状況を抜け出す材料は見えていません。本日22:30に発表される米消費者物価指数からドル円の方向感を見出したいところです。一方でポンドやユーロなど欧州通貨は荒い値動きが続いており、引き続きブレグジットやイタリア予算案問題のヘッドラインに注視しながらの取引となるでしょう。また、原油価格が12営業日連続下落で約3年ぶりの安値を更新するなど株価の上値を重くしているので値動きはチェックしておきたいところです。

方向感の見えないドル円はレンジでトレード

ドル円は米議会の大統領選挙やFOMCとビックイベントが終了してあしもとでは材料不足です。

米議会はねじれ議会になりましたが、米雇用統計やFOMCでは米経済の強さが改めて確認されており、強弱材料が混在しています。また、安全通貨のドルと円が同じ方向に動くため、ドル円は方向感がつかみづらく、引き続き113.00円から114.50円前後のレンジ取引が続くことが予想されます。ブレグジットやイタリア予算案問題など外部要因で振れた場合はレンジ内で何度か売買できそうな気がします。

どうなるブレグジット

ボラティリティが高くポジションサイズには最新の注意を払う必要がありますが、方向感の見えないドル円はひとまず見限って、勢いのあるポンドに乗り換えるのも悪くはありません。ブレグジット関連では英国がEUとの離脱に関する草案に実務レベルで合意との報道があったほか、本日23:00にはメイ首相が緊急閣議を開催するなど期待感が高まっています。しかし、離脱の合意内容が明らかになっていないほか、英議会ではメイ首相の反対勢力も多く議会承認を得られるかは不透明です。ここ連日は報道次第で二転三転する地合いが続いており、どちらかに偏った相場観はリスクが高いと考えます。上下どちらでも走った方向に短期でついて行くのが今のブレグジット相場ではクレバーと言えるでしょう。

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