勝つためにはトレードを継続する必要がある
前回は、複数の時間軸チャートを使い「押し目」「戻り」を把握してエントリーポイントを把握すること、そして、同時に「サポート」また「レジスタンス」をフィルターとすることで、無駄なエントリーを省くことについて解説をしました。
今回は、この世界で勝ち残るためのエントリー方法についての考え方と、その具体例について解説いたします。勝つためにはトレードを継続する必要があります。多くの個人投資家は勝ちが続けられないと、すぐに他の売買手法を探すことを重点においてしまいがちです。それを回避するには、「自分がどのような売買手法に合っているのか?」を知る必要があります。
自分はどのタイプなのか?
はじめに、下記のうち、どちらに当てはまるのか?を把握することが大切です。
- ① 専業(兼業)トレーダー等、一日の中でトレードをする時間が多い方。
- ② 一日に数回程度しかチャートの確認ができない方。
また、トレードのエントリーと決済方法は大きくわけると、2つの考え方があります。
- A. 動いているチャートを確認しながら、エントリー(決済)ポイントを探る方法。
- B. エントリー(決済)ポイントが決まっていて、あらかじめ注文だけを発注する方法。
つまり、上記で①に当てはまる方は、A、B両方のトレードをすることが可能ですが、②に当てはまる方が、Aのようなトレードをすると、トレードができたり、できなかったりと、本来上手くいくトレード手法であっても、成績が安定しないことがあります。トレードを継続するには、まず、「自分はどのタイプなのか?」を確認したうえで、そのタイプに合った売買手法を取り入れることが、トレードを継続することに結びつきます。それでは、A、Bそれぞれの具体例をみていきます。
Aの具体例
A:下記の【図1】は、「ユーロ/ドル」1分足チャート上に、30分足のチャート(平均足改良版)を表示させてものです。
時間帯は、アジアタイムから夜中25時過ぎまでのチャートですが、このアジアタイムからロンドンタイムまでは下げトレンドとなっていて、この期間に戻りを待って、「売りエントリー」を繰り返していた場合は、かなりの利益を貯めることができています。
また、ロンドンタイム以降は、上昇トレンドに変わったため、「押し」を待って「買いエントリー」を繰り返していた場合は、1分足でも大きな利益になっています。
当社で開催しているFXコースでは、このチャートの他に、いくつかのテクニカル分析を表示して、「押し」「戻り」を確認しているのですが、大切なことは、大きな時間軸の流れを確認し、その流れと同じ方向のポジションを建てることで、かなりの効果が見込めます。
しかし、このようなトレードは、常にチャートを追いかける必要があります。たとえば、エントリー後、利益確定ポイントとロスカットポイントは決まっているものの、常にその経緯は確認することになるため、一日のうち多くの時間をトレードにあてることができないと、難しい点もあります。
Bの具体例
Bのあらかじめエントリー&決済注文だけを発注して、その後の経緯は確認しない方法を考えてみます。このタイプは株式トレードに多い寄付きに発注をして、大引けで仕切るようなデイトレード型の考え方になり、約定した後は決済されるまで原則チャートを追いかけませんので、メンタル面もやや楽になります。【図2】は、4時間足に日足を表示させたチャートです。
日足は陽線(青色)継続となっているので、買いを探ることになります。たとえば、朝チャートを確認した時点で、日足ベースのトレンドが上昇していれば、4時間足の高値を確認します。そして、この高値の数pips上に逆指し値注文を発注しておきます。この場合、高値更新とならず、下げに転じた場合はエントリーにはならないため、フィルターとしても機能します。赤の矢印は4時間足の高値で、ここに数pipsプラスした値を発注します。この例では高値更新となり、買いが約定して、次の4時間足が確定した時点で決済をすることで、プラスとなっています。
4時間足の場合は、4時間ごとに高値(下降トレンドならば安値)を確認して「逆指し値注文」を発注することになりますが、8時間足、日足などを代わりに採用することで、一日にチャートを確認する回数を減らすことが可能になり、あらかじめIf Done Oco注文で発注をしておくことで、PCに張りつく必要がなくトレードをすることが可能になります。(月刊FX攻略.com 2013年7月号掲載)
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