- FX手法のポイント
- FX手法解説
- ポイント1|ナンピンとは?
- ポイント2|ナンピンのメリット・デメリットを知ろう
- ポイント3|値動き想定の4分の3が含み益になる
- ポイント4|資金管理の考え方で、ルールをカスタマイズ
- エントリー|10pipsごとに同じ枚数をエントリー
- 決済|損失も利益も一括決済!
- ポイント|機械的な損切りができるルール作りを徹底
- トレード例①|逆行からの上昇で大きな利益獲得(ポンド円1時間足 2019年9月5日)
- トレード例②|損切り直前まで粘ってからの利確(ポンド円1時間足 2019年10月22日〜10月23日)
- トレード例③|ナンピンするも急落で損切りに(ポンド円1時間足 2019年10月8日)
- 川崎ドルえもんさんの手法を動画で学ぶ
FX手法のポイント
- 戦略:計画的ナンピン
- トレード時間軸:主に1時間足
- 狙い目の通貨ペア:ポンド円(ボラティリティがあるもの)
- この戦略のメリット:損失を限定し、ナンピンの恩恵を受けられる
新規
- 10pips逆行するごとに買い増しする(ポジションは最大10個)
決済
- スタートから逆行してー100pipsになったら一括損切り
- スタートから+100pipsになったら一括利確
※「戦略のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
FX手法解説
ナンピンを有効に使う
川崎ドルえもんさんに教えていただいたFX手法は、保有したポジションと価格が逆行した場合にポジションを追加して平均取得価格を下げていくナンピン手法を計画的に利用したアイデアです。
このトレードアイデアはポジションを一度に持たずに分割して持つことで、あらかじめ設定した損切り価格になったとしても一般的なトレード方法よりも損失を少なくすることができます。また、逆行から価格が戻って利益確定を狙えるような場面になれば、こちらも一般的なトレード方法より広い範囲で利益が期待できます。
ナンピンはリスクの高い方法と考えられていますが、資金管理と組み合わせて計画的に使うことで有効な手法となり得るのです。
勝てる展開が多い
このアイデアの特徴は、値動きの4分の3で利益が獲得できることです。すなわち、「エントリーからそのまま順行」「逆行してしまうが、スタート地点まで戻ってきた」「逆行したが、利益目標まで順行した」というパターンが利益になります。注目は二つ目のパターンで、エントリーから逆行してしまったにもかかわらず、スタート地点に戻っただけで利益になります。
なお、今回は「10pips買い増し、1円(100pips)損切りパターン」で解説しましたが、ナンピンボックスはトレーダー自身の証拠金や損失許容金額から最適な設定を求めることもできます。応用すると、トレードの幅が広がるでしょう。
ポイント1|ナンピンとは?
平均取得価格のコストを下げる手段
ナンピンとは、売買において保有したポジションが含み損の状態で新たに同方向のポジションを保有することで平均取得価格のコストを下げていく手法です。このコストを下げることで、価格が戻っていく場合に早い段階で含み損を減らすことができます。
含み損を早く減らせる
1ドル100円のときに買いでエントリーし、価格が逆行した場合、もう一度100円にならなければそのポジションは含み損を抱えたままになります。そこで、新たに1ドル99円でポジションを買い増せば、二つのポジションの平均取得価格は99円50銭になるので、再び価格が上昇した際に100円まで戻るのを待つことなく含み損をなくすことができます。
ポイント2|ナンピンのメリット・デメリットを知ろう
FXで失敗する典型例がナンピン
ナンピンは、レートが損益分岐点へ戻る動きになれば含み損は解消されますが、その動きにならないことも想定しなければなりません。FXから退場する人の多くは、ナンピンし続けるもレートが戻らず、資金が尽きて強制ロスカットに…というパターンに陥っています。
無計画は損失を拡大
ナンピンは、価格が逆行から反転してくれれば早い段階で損益分岐点に達しますが、反対に逆行が続くと損失の急速な拡大につながります。無計画なナンピンは最悪の場合、資金が尽きて退場になるおそれもあるので、追加でポジションを持つ場合は注意して行ないましょう。
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ポイント3|値動き想定の4分の3が含み益になる
どんな値動きでも損失を少なく抑える
値動きの想定パターンで評価損益を見ると、ナンピンボックスの方が含み益となるタイミングが多いのが分かります。一般的なトレードよりも利食いの幅は少なくなりますが、結果としてプラスで終われるトレードができるのはナンピンボックスに優位性があるからといえます。
利益になる出口が多くなる
上の表は、利確幅と損切り幅が同じ100pips設定で、「10万通貨でエントリーする一般的なトレード方法」と「1万通貨でエントリーし、10pips逆行するごとに1万通貨のポジションを追加していくナンピンボックス」の値動きのパターンを比べたものです。逆行しても利益を得られるナンピンボックスは含み益になりやすいのが特徴です。
ポイント4|資金管理の考え方で、ルールをカスタマイズ
- 1回のナンピンボックスで失って良いのは、証拠金の何%?(損失許容金額)
- 何pips逆行したら損切りする?
- 損失許容金額と、損切りpipsから、持っても良い通貨枚数を決める
エントリー|10pipsごとに同じ枚数をエントリー
- 10pips逆行するごとに買い増しする(ポジションは最大10個)
買い増しする際は、最初のポジションと同じ枚数とします。例えば、最初に1万通貨でポジションを保有したとしたら、それ以降も1万通貨で新規建てしていきます。
決済|損失も利益も一括決済!
3.<利確>スタートから+100pipsになったら一括利確
利益確定の値幅は損切り幅と同じ値幅です。逆行して追加保有しているポジションも一括で決済します。
3.<損切り>スタートから逆行して−100pipsになったら一括損切り
分割したポジションを段階的に追加するナンピンなので、通常のトレードによる損切りよりも損失が少ないです。
ポイント|機械的な損切りができるルール作りを徹底
トレード開始前に損切りルールを決める
ルール① 損失許容金額と損切りするpipsを決める
許容できる損失の範囲を決めて、損切りするpipsを決めることでトレードにおける精神的負担が軽くなります。
ルール② 予約注文で機械的に損切り
たとえチャートから目を離していても機械的に損切りができるように、エントリーと同時に予約注文を使って損切りの逆指値注文を設定しておきましょう。IFD注文やOCO注文を利用すると便利です。
損切りをする際に便利な注文設定
逆指値注文
現在の価格よりも不利な価格を指定する予約注文。主に、あらかじめ損切り設定を入れる場合に使用します。
IFD注文
新規注文と、決済注文を事前に予約する注文方法。決済注文は、新規注文が実行されると有効になります。
OCO注文
新規または決済注文において、指値と逆指値を同時に出しておき、一方が成立したら自動的にもう片方がキャンセルされる予約注文です。
トレード例①|逆行からの上昇で大きな利益獲得(ポンド円1時間足 2019年9月5日)
(※テクニカルの根拠により、買いでエントリー)
- エントリー後すぐに大きく急落、10pips逆行するごとに買い増し
- その後は上昇トレンドを形成、スタートから+100pipsになったので一括利確
トレード例②|損切り直前まで粘ってからの利確(ポンド円1時間足 2019年10月22日〜10月23日)
(※テクニカルの根拠により、売りでエントリー)
- 狙い通り下降するも戻りが大きく、10pips逆行するごとに売り増し。およそ1時間ごとにナンピンのポジションを追加
- その後は下降トレンドが継続し、スタートから+100pipsになったので一括利確
トレード例③|ナンピンするも急落で損切りに(ポンド円1時間足 2019年10月8日)
(※テクニカルの根拠により、買いでエントリー)
- 10pips逆行するごとに買い増し。長めの陰線が連続で形成され、立て続けにナンピンのポジションが建つ
- スタートから逆行して−100pipsになったので一括損切り
※この記事は、FX攻略.com2020年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
川崎ドルえもんさんの手法を動画で学ぶ
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スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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