勝てるようになったきっかけは損切りを置かなくなったこと?
FX初心者の人がトレードを教わる際、必ずいわれるのが「損切り注文(逆指値注文)を入れましょう」っていうルール。オレもそう教えられて、毎回損切り注文を入れてたんだわ。
1番腹が立つのって、価格が自分の損切り注文に触れてから順行していくパターン。「あー、あと数pips損切りをずらしておけば、今ごろ爆益なのに…」なんて経験、みんなもあるよね?
そうならないようにめちゃくちゃ考えて損切り注文を入れるんだけど、まー、触れるよね(笑)。誰かに見られてるんじゃないかってくらい。共感するFX初心者は多いはず。
このままだと、行き着く先は損切りしまくって、いわゆる「損切り貧乏」になって、証拠金がなくなって退場って未来(笑)。あー、ヤダヤダ。
さて、こうならないためにはどうすればいいか? オレから見た勝っているトレーダーの一つの特徴として「損切りを置かない」ってのがある。
オレ自身も「FXで勝てるようになったきっかけは?」と聞かれて、真っ先に頭に浮かぶ答えは「損切りを置かなくなった」ことなんだよね。
ではなぜ、損切りを置かない方が勝てるのか?
- マーケットの成り立ち
- 損切りになったお金はどこにいくのか?
まずは、この2点から説明していく。
大前提として、FXのチャートは大口が動かしている。大口というのは「投機筋」とか「マーケットメーカー」とも呼ばれる。FXの基本的な構造は、大口が小口を損させて利益を上げること。
FXは敗者の損失と勝者の利益を足すと「0」になるゼロサムゲームといわれている。
したがって、われわれ個人トレーダー(超小口)が置いた損切りは、大口から見たら格好のターゲット。小口が損すれば儲かる人がいるってこと。そして、大口が儲からないと相場は成り立たないのだ。
だって、1番大きな資金で運用しているのが大口でしょ? 例えば、
- 銀行
- 保険会社
- 証券会社
- ヘッジファンド
銀行や保険会社はイメージしやすいよね。国民のお金を預かっているから、大量の資金を保有している。ヘッジファンドはお金持ちのお金を預かって運用している。保険会社がみんなから集めた保険金を運用で損して減らしてたらシャレにならないよね? 彼らはそんなバカなことはしない。
そもそも、FXってマネーゲームだから資金が無限にあれば絶対に負けない。だってそうでしょ? どんなに逆行しても、成行でドンと注文すればそっちの方向に動くんだから。
なので、国民のお金を運用している大口には原理上、勝つことは不可能。
ここで1回まとめると、
- マーケットの成り立ち
→大口が個人から搾取する
- 損切りになったお金はどこにいくのか?
→大口の懐へ
結論。相場の構造上、個人が置いた損切りは狩られるようにできているんだわ。恐ろしい(笑)。これが損切りを置かない方が理にかなっている理由。優秀なトレーダーは、この構造を熟知しているからむやみに損切りを置いたりしない。
もちろん、相場が逆行し、自分がエントリーしたポジションの優位性が低くなれば損切りが必要になる。その際は逆指値ではなく、成行で判断していくのが重要。
成行で、自分の目で「ダマシ」かどうかを判断していく。よくヒゲでだまされることってあるよね? それを防ぐためにもリアルタイムで判断していくのがベスト。
ヒゲって結局、大口が個人を狩った(損切りさせた)跡だからね。FX初心者の人は、チャートを開いて日足以上で目立ったヒゲを見つけてみてほしい。ヒゲが多く見られる価格帯って必ずあるから、そこは大口が意識している「節目」である可能性が高い。
節目を見つける能力を向上させ、節目近辺でのローソク足の反応(プライスアクション)を見る。それができるようになるためにも、毎日、チャートを見続けること。
ただ漫然と見るのではなく、「個人が損切りにあったのはどこかな?」「大口はどこで仕掛けるかな?」「現在のチャートだと、ロング・ショートどちらが含み益かな?」って具合に、テーマを持って見ること。
そうすれば必ず成長できる。目先の金より、まずは自身の成長を重視すべきってこと!
※この記事は、FX攻略.com2020年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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