FX手法のポイント
- テクニカル:移動平均線(25、30、35、90、100、110SMA)、オーサムオシレーター
- トレード時間軸:1時間足、15分足
- 狙い目の通貨ペア:ドル円、ポンド円、ユーロ円、豪ドル円など
- この手法のメリット:売買判断が視覚的に分かる、利益を追求できる
新規
- 1時間足で上昇トレンドと判断できたら(ポイント4の項目参照)15分足に切り替え、同様に上昇トレンドの条件を満たしていることを確認
- オーサムオシレーター(AO)のバーが0ラインより上にあり、かつバーの色が青ならエントリー
決済
- エントリーから-30pipsのところで損切り
- 1時間足で価格が短期MA帯を下抜いてAOが0ラインを割り、なおかつ15分足で価格が長期MA帯を下抜いてAOが0ラインを割ったら利確
※「FX手法のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
本物のトレンドだけを狙い打ちするFX手法
このFX手法の第一歩は短期の移動平均線三本と、長期の移動平均線三本をそれぞれ帯として解釈します。両者の距離や位置関係でトレンドを判断するのです。
高田さんの環境認識では、相場は上がっている、下がっているのトレンド状態に加え、三種類の非トレンド状態があります。その中から本物のトレンドのみを狙い打ちします。
その判断基準として、全部で六つの条件が設定されています。これらをクリアしているほどトレンド状態である可能性が高まるとのこと。トレンドの可能性が高いほど、利益が出る可能性も高まります。見ている通貨ペアが微妙なら、別の通貨ペアの分析もすると良いでしょう。
オシレーター系指標でより精度を高める
さらにオーサムオシレーターという、その名の通りオシレーター系の指標を使います。こちらは0ラインとバーの色の二つの条件でトレンドを判断できるため、よりトレード成功率が増します。
実際のトレード時には、1時間足⇒15分足と二つの時間軸それぞれで、前述したトレンド六条件をどれだけ満たしているか確認、そしてオーサムオシレーターを目安にエントリーします。
なお、損切りはマイナス30pips固定なので、難しいところはないでしょう。一方利益確定は、できるだけトレンドを伸ばすことが意識された条件になっています。
ポイント1|短期MA帯と長期MA帯で相場を分析
帯としてみることが重要
使用する移動平均線は全部で6本あり、期間25、30、35の3本1束を短期MA帯、期間90、100、110の3本1束を長期MA帯として扱います。短期MA帯では表示している時間足の値動きに即した平均値を、長期MA帯では表示している時間足よりも大きな値動きに即した平均値を見ることが可能です。
二つの視点から相場を観察する
短期MA帯と長期MA帯にはそれぞれ一長一短がありますが、両者を一緒に使うことにより不得意なところを補い合って、いいとこ取りできます。そうすることによって、正しい相場の方向性を見極められ、ひいてはエントリーの方向性を見つけることができるのです。
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ポイント2|相場は4パターンに分類できる
相場状況を定義づけする
何の知識もない状態でチャートを観察すると、区切りのない複雑な値動きにしか見えませんが、その特徴や規則性からトレンド・レンジ・停滞・転換中の4種類に仕分けることが可能です。今の相場がこの四つのうちどれに当てはまっているかをしっかり見極められるようになりましょう。
各相場状況の間に転換中相場がある
相場は、トレンド相場→転換中相場→停滞相場→転換中相場→レンジ相場…という具合に時間をかけて移行していきます。トレンド相場やレンジ相場といった相場状況の間には、方向性が読めない転換中相場を必ず挟むことを覚えておきましょう。
ポイント3|上昇トレンド相場を定義する条件
全て確認できれば上昇トレンドと考える
チャートに短期MA帯と長期MA帯を表示して、上記六つの定義条件を確認していきます。該当する項目が多いほど信頼度が増し、全ての条件をクリアすれば上昇トレンドとみなします。なお、この条件を鏡写しにひっくり返したものが、下降トレンド相場の定義条件になります。
上昇トレンドのチェックポイント
① 短期MA帯が長期MA帯を上抜く
② ローソク足が短期MA帯か長期MA帯のどちらかで反発
③ ローソク足が短期MA帯&長期MA帯の上にある
④ 短期MA帯と長期MA帯が乖離
⑤ ローソク足が直近高値を切り上げている
⑥ 短期MA帯&長期MA帯が上向き
ポイント4|オーサムオシレーターとは?
トレンドが一目で分かる
オーサムオシレーター(AwesomeOscillator)は、投資家のビル・ウィリアムズが考案したテクニカル指標で、相場の上昇・下降の勢いをグラフで示してくれます。赤や青のバーが0ラインよりも上に出ていれば上昇トレンド、下に出ていれば下降トレンドと、相場状況をビジュアルで判断できるのがメリットです。一般的なFX会社のチャートソフトでは搭載されていませんが、MT4に標準搭載されています。
色は相場の勢いの強弱を示唆する
高田さんは、このオーサムオシレーターをエントリータイミングを計る指針として利用しています。バーの位置だけでなく色も重要で、上にある青は上昇方向優勢、赤は上昇方向劣勢を、下にある青は下降方向劣勢、赤は下降方向優勢と、相場の勢いが分かります。
エントリー|二つの時間足の方向性と勢いを確認
1.1時間足で上昇トレンドと判断できたら(ポイント4の項目参照)15分足に切り替え、同様に上昇トレンドの条件を満たしていることを確認
2.オーサムオシレーター(AO)のバーが0ラインより上にあり、かつバーの色が青ならエントリー
短期MA帯のゴールデンクロスに注目
上昇トレンドの定義はいくつかありますが、中でも「長期MA帯よりもローソク足が上にある」「短期MA帯がゴールデンクロスして右肩上がり」の2点を満たしていれば確度がグンと高まります。
決済|条件を全て満たしたらスパッと利確
3.<損切り>エントリーから-30pipsのところで損切り
損切りは-30pipsで固定します。エントリーした時点で逆指値注文を入れておくと良いでしょう。
3.<利確>1時間足で価格が短期MA帯を下抜いてAOが0ラインを割り、さらに15分足で価格が長期MA帯を下抜いてAOが0ラインを割ったら利確
1時間足と15分足の条件を共に満たしてはじめて利確とします。これにより利益の最大化を図れます。
トレード例①|ロングでのお手本パターン(ドル円1時間足・15分足 2019年1月17日~1月22日)
①1時間足→15分足の順に上昇トレンドであることを確認
②オーサムオシレーターのバーが0ラインより上で、色が青だったのでエントリー
③エントリーから-30pipsのところに損切りを設定
④四つの利食い条件を全て満たしたので決済
トレード例②|上昇の勢いに乗って135pips獲得!(ポンド円1時間足・15分足 2019年1月22日~1月24日)
①1時間足→15分足の順に上昇トレンドであることを確認
②オーサムオシレーターのバーが0ラインより上で、色が青だったのでエントリー
③エントリーから-30pipsのところに損切りを設定
④四つの利食い条件を全て満たしたので決済
※この記事は、FX攻略.com2019年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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