リベンジトレードが資金管理を邪魔する
FXにおいて、目の前のトレードを勝ちで終わらせることより、1万倍大切なのは生き残ることです。続けていればトレードは上達しますし、いろいろな相場を体験することで、経験値もたまっていきます。
生き残るためには「資金管理が大切である」と、たくさんの本やWEBの記事に書かれています。これはもちろん正しいです。ただ、資金管理には非常に幅広い意味があるため、具体的に知り、実行しなければいけません。
今回は「取り返すためのトレード」がいかに危険であるかを解説していきます。損をする行為を慎み、自分の資産を守ることもまた、資金管理の一種です。
負のサイクルが繰り返される
自信満々のトレードであっさり負けてしまったら、今すぐ取り返したくなるのは、人間だから仕方ありません。私もかつてそうでした。そして、取り返そうとして何度も失敗してきました。
なぜそういった「リベンジトレード」は危険なのか。その理由は右下にまとめた通りで、冷静さを欠いた状態で、負けた分を取り返すためにいつもより多めのロットを張りがちです。しかも、そのトレードは負けた分を今すぐ取り戻すための急場しのぎのトレードなので、手法に優位性はなく、なおかつ利食いや損切りのルールも曖昧です。
その結果として、さらに傷口を広げてしまうわけですが、もっと恐ろしいのはこの連鎖が何度も繰り返されること。リベンジを狙うほど、どんどん深みにはまっていくのです。
取り返す前に口座に資金追加
さらに、数字的な面からも、リベンジトレードの難しさが分かります。
100万円で運用をスタートし、残念ながら20万円負けてしまって残りが80万円になりました。ここで資金を100万円に戻すためには、資金80万円の25%(4分の1)増の20万円勝ちが必要ですよね。
ところが資金100万円から20万円増やすのなら、資金の20%(5分の1)増でOKです。つまり、スタート状態から資金を増やすより、一度負けた状態から資金を元に戻す方が難易度が高いのです。
大負けだとこの傾向はよりはっきりします。100万円が50万円に半減してしまったら、元に戻すのに資金の100%(倍)増が必要です。でも、100万円から150万円にするには、50%増(2分の1)でいいのです。
とにかく生き残ることが大切というのは、この例で分かるように大きなドローダウンを防ぐためでもあります。
もし、資金を大きく減らしてしまったら、そのままの状態で復活を目指すのではなく、口座の減った分の資金を注入して再スタートを切った方が簡単です。そのため、トレードを始めるときには、全財産ではなく一部だけ入金をしましょう。
鉄則2のまとめ
●生き残ること、資産を大きく減らさないことが何より大切
●負けたら取り返したくなるもの。でもそれを克服しなければ非常に危険
●焦った状態で多めの売買数量を、いつもと違うルールでトレードをすれば高い確率で傷口を広げる。しかも、それが連鎖するから恐ろしい
●減った資金を元に戻すのは、減っていない状態から増やしていくより、たくさんの利益が必要になるため、難易度が高い。そして、ドローダウンが深くなるほど難易度は上がる
●資金が減ってしまったら、追加入金した方が良い
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今月のチャート分析トレーニング(ドル円 5分足 2020年3月4日)
オーダーブックを使って相場を分析していると、たまに不自然に伸びた注文のかたまりが現れることがあります。上のチャートもその一例で、赤く囲んだ部分が該当します。直近でローソク足が何度も通過しており、オーダーは付近を価格が通過すれば消化されるはずですが、消えずに残っています。オーダーは基本的にゆっくり増えたり、減ったりするものですが、このような謎のオーダーは突如現れます。トレードの参考にはしづらいため、覚えておいてください。
OANDA JAPANオーダーブックの見方
現在の価格を基準に、今より高く買う、あるいは安く売る注文が逆指値。今より安く買う、あるいは高く売る注文が指値となります。相場は基本的に逆指値注文を消化する方向に動きやすいため、「右上」と「左下」のボリューム差を最初にチェックします。
※この記事は、FX攻略.com2020年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |