トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
ブレグジット交渉は年内合意となるか
今週はクリスマス休暇で取引参加者が少なく、流動性が低下する中、ブレグジット交渉や、新型コロナウイルス変異種の感染拡大などのヘッドラインにポンドが振らされる展開となっています。ブレグジット交渉は、EU離脱期限まで残り9日となり、カウントダウンに入っていますが、昨日英国側は問題となっていた漁業権で大幅な譲歩を示してきました。いまだにEU側(フランス)は申し出を拒否していますが、英国がここまで妥協したのならば年内決着は可能かもしれません。
あしもとで英国は国内市場法を変更、北アイルランドの国境問題で妥協、企業の公正な競争条件でも欧州の主張を概ね飲んでおり、最後に残っていた漁業権も大幅な譲歩をしています。EU側もこれでメンツが立つのであれば、あとは微調整をして合意と考えるのが合理的に思います。
とはいえ、ブレグジット交渉には何度も裏切られているのでポンドロングをホールドするのは抵抗があるほか、英国で感染拡大しているコロナウイルスの変異種がパンデミックとなった場合を考えると慎重にならざるを得ません。ブレグジット関連のヘッドラインに集中しつつ、ポンドロングを短期で回していく方針です。
年末の調整フローに警戒もドル安は継続か
菅総理大臣が「100円を割らない」と円売りドル買いの為替介入を準備するよう財務省に伝えたとの報道がありました。
バイデン政権誕生といいますか、米民主党政権に対する警戒です。過去クリントン政権、オバマ政権の米民主党には為替政策で苦しめられてきましたので相当警戒をしているのでしょう。ただし、100円と明言してしまうとかえって催促相場になりかねませんので要警戒です。
また、先週のFOMCを整理しますとゼロ金利政策を2023年末まで継続し、パウエルFRB議長も追加緩和策を示唆しており、基本的にはドル売りの流れは変わらないように思います。ドル円のチャートを見ても先週103円をブレイクして下げ幅を拡大、102.88円まで下値を掘っており、ダウンサイドに弾みがつきやすいように見えます。強いアイデアもありませんが戻ったところを売っていければとは思います。ただ、年末ということもあって長らく続いているドル安調整のフローが入るかもしれません。もし大きめの戻りがあるならやはりそこはドルショートを入れていきたいところです。
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