移動平均線の原理原則!
こんにちは、いいだっち先生です。前回から移動平均線(MA)について詳しく実践的な解説をしています。
MAはローソク足の終値のみで平均値を割り出しています。ヒゲの長さは考慮していません。そして重要な原理原則として、MAの上に終値があるとMAは上向きへ、MAの下に終値があるとMAは下向きへと形成されます。つまり、MAの向きは終値によって決まり、MAは終値に引きつけられていくのです。
MAはトレンドのバロメーターに
MAが上向きということはローソク足の終値がMAより上で終わり続けているということです。平均値が上がり続けているわけですから、上昇トレンドであるということが判明します。逆もしかりで、下落トレンドもMAの向きで一目瞭然です。
実は、MAはトレンドのバロメーターとして非常に優秀なインジケーターなのです。
トレンドラインとダウ理論の欠点
トレンドのバロメーターとして真っ先に思い浮かぶのはトレンドライン、もしくはダウ理論かもしれませんが、両者には欠点があります。
トレンドラインは、その名の通りトレンドを示す斜めのラインです。実はいいだっち先生はトレンドラインをほぼ使用することがなく、重要視していません。
トレンドラインの解釈は人それぞれで、線を引く始点や位置が定まらず、多くの人が共通認識にしているラインがありません。とにかく、皆さん好き好きにラインを引いています。なので、初心者はどうラインを引けば良いのか分からず、有名人が動画で公開するラインを参考にしたりします。
基本的にトレンドラインに正しいラインというものはなく、自分が引いたラインを基にどうトレードシナリオを構築するかが重要なのですが、自信がない人は有名人が公開するラインを頼ったり他力本願になったりしがちな傾向にあります。
そもそも、トレンドラインは斜めのラインです。斜めのラインということは、チャートが真横に移動していく以上、必ずぶつかり、ブレイクアウトします(チャート①)。
斜めのトレンドラインからローソク足がはみ出ても意味はないです。チャートが横移動する以上、斜めのラインをブレイクしていくのは当たり前です。
そしてダウ理論ですが、一言でいうと「難しい」です。ダウ理論を重視する方というのは優秀なトレーダーに多い印象を受けますが、こういった人たちはとにかく難しいことが大好きな傾向にあります。高値と安値が切り上がってうんぬんよりも、MAが上向きなのか下向きなのかという見方の方がシンプルで分かりやすいです。
MAの活用例
ここで、いいだっち先生が実際に使用しているMAの活用方法を公開しましょう(チャート②)。MAのパラメーターは、
◦短期線【6】
◦中期線【24・55】
◦長期線【100・200・300】
です(1時間足チャートが基本になっています)。
これらを使用する理由をお伝えすると、まず為替相場は24時間オープンしているので1日の平均値の目安として中期線の24を使用しています。55はフィボナッチ数で、また一目均衡表の雲と相性が良いので中期線に取り入れています。短期線の6は、24を4で割った数字です。機関投資家や海外ディーラーなどは4時間足を愛用していることが多いため、短期線として採用しています。
長期線の100・200・300は、シンプルにキリがいい数字だからです。欧米人は複雑な数よりシンプルな数を好むと聞いたことがあります。数字は何でも構わないのですが、それなりに使う根拠はあった方が良いです。
大事なのは「短期線・中期線・長期線」の3種類を使用することです。この3種類のMAを使用することによって、長期的なトレンドから短期的なトレンドまで、ひと目で判断できるのです。
例えば、長期線が上向きで短期線が下向きならば、短期的には下落トレンドですが、長期的に見ると上昇トレンドの途中であるという解釈が可能になります。そして、長期線の3本が上向きでも下向きでもなく横並びで束のようになっている場合はもちろんレンジ相場です。
このように、MAだけでもチャートからさまざまなことが読み取れるのです。次回はMAをどうトレードに活用するのか、いいだっち先生お勧めのやり方を公開する予定です。お楽しみに!
※この記事は、FX攻略.com2020年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。