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相場見通し

高田資産コンサル流・ドル円分析(2021年2月22日)[高田智雄]

高田資産コンサル流・売買戦略の考え方

高田資産コンサル流の相場の見方、売買戦略の考え方はこちらの記事をご覧ください。

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注目の日柄

  • 1月4日~8日の週←1月6日安値102.57円の安値と一致
  • 2月22日~26日の週
  • 4月12日~16日の週

ドル円が上昇トレンドを形成している時は上向きの75日移動平均線を上回って推移しますが、ドル円が下降トレンドを形成している時は下向きの75日移動平均線を下回って推移することになります。

現在の状況は、75日線を上回って推移しており、75日線が上向きに転じてきておりますので、長く続いてきた下降トレンドから抜け出し、典型的な上昇トレンドに入り始めた形になっております。

日柄については、1月4日~8日の重要日柄は、1月6日安値102.57円と一致しましたので、102.57円は重要な安値になった可能性があると解釈をすることになります。

次の重要日柄は2月22日~26日で、ドル円は2月17日に106.21円まで上昇しましたので、
この重要日柄が高値のタイミングになるのであれば、1週前の2月17日の106.21円で高値をつけたか、今週~来週で106.21円を上回る高値がつくとみることになります。

逆にこの重要日柄が安値のタイミングになるのであれば、2月17日の106.21円からの調整の安値のタイミングが今週か来週になるとみることになります。

波動

ドル円日足チャートの波動(2月19日)

2月17日高値106.21円は、第5波の高値か、第5-1波の高値だと考えらえます。

前者なら104.40円を割り込む下落も起こり得ますが、後者なら104.40円を割らずに上昇が続くことになります。

今後の強弱の判断は、104.40円と75日移動平均線となります。

104.40円を割らなければ強気継続、104.40円を割っても75日線を割らない場合も強気継続、75日線を割っても、すぐに75日線を回復する場合も強気、しかし、75日線割れが定着する場合は弱気転換となります。

サイクル

ドル円日足チャート・サイクル(2月19日) ドル円週足チャート・サイクル(2月19日)

ドル円の日足のサイクル(安値と安値の間の営業日数、上図の黒の数字)は、
短いと2週間程度、長いと5週間程度で、概ね3週間~5週間の間に収まることが多いです。

サイクルの上昇期間(安値から高値までの営業日数、上図の緑の数字)は、短いと1週間以内、長いと3週間程度続きます。上昇トレンド時は上昇期間が長くなりやすく、もみ合いや下降トレンド時は上昇期間は短くなりやすいです。

サイクルの下落期間(高値から安値までの営業日数、上図の青の数字)は、短いと1週間以内、長いと4週間程度続きます。下降トレンド時は下落期間は長くなりやすく、もみ合いや上昇トレンド時は下落期間は短くなりやすいです。

現日足サイクルは、2月10日安値104.40円から開始しており、サイクルトップは2月17日の106.21円、現在はサイクルボトムに向けての下落中だと考えられます。

2月19日には105.22円まで下落しましたが、今週105.22円を割らなければ2月19日の105.22円が日足サイクルボトムになった可能性が高まり、今週105.22円を割り込む場合は、今週が重要日柄ですので、今週か来週は日足サイクルボトムのタイミングとして注目します。

日足サイクルボトムを打った後は、前回サイクルトップを試す上昇が起こりますので、106.21円を試す上昇が起こりやすいです。その時に106.21円を超えると強気、超えることができないと高値を切り下げることになりますので、下降トレンド再開の可能性が出てきます。

週足サイクルについては、1月6日の102.57円がサイクルボトムです。過去の傾向からは、少なくとも週足ボリンジャーバンド(25)の+1σ付近への上昇が起こる傾向がありますが、この週足の+1σへの上昇は、既に達成済みです。

よって、ここからは上昇が大きくなるパターンで+3σに達する上昇になるかどうかに注目です。週足の+3σは現在107円台に位置しております。

ドル円の節目

  • 110.68円
  • 107.05円
  • 104.80円←強弱の分岐点となる重要な節目
  • 101.17円
  • 97.54円
  • 95.29円

104.80円は重要な節目ですので、これを上回って推移していると、ドル円の想定レンジは104.80円~107.05円となります。

さらに、107.05円も重要な節目ですので、これを上回って推移すると、ドル円の想定レンジは107.05円~110.68円となります。

逆に104.80円を割って推移すると、ドル円の想定レンジは101.17円~104.80円となります。

さらに、101.17円を割って推移すると、2016年6月のブレグジット安値を割り込んで97.54円や、95.29円を試す急落が起こる可能性が出てきます。

以下は毎週変わる節目

  • 2月1日~5日の週は、①103.33円、②102.89円
  • 2月8日~12日の週は、①103.52円、②103.08円
  • 2月15日~19日の週は、①103.71円、②103.27円
  • 2月22日~26日の週は、①103.90円、②103.46円
  • 3月1日~5日の週は、①104.09円、②103.65円
  • 3月8日~12日の週は、①104.28円、②103.84円

上記の「毎週変わる節目」の考え方は、現在は①も②も上回っておりますので、いずれも下値支持として注目します。

最重要は、上記の110.68円、107.05円、104.80円、101.17円、97.54円の節目で、104.80円を上回って推移している場合は107.05円に注目をし、107.05円を上回って推移する場合は110.68円に注目、104.80円を下回って推移している場合は上記の①②と、101.17円に注目をします。

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ボリンジャーバンド(中心線を25に設定)

ドル円日足チャート ボリンジャーバンド(中心線を25に設定)

もみ合いの場合は、日足は-1σ~+1σの間でドル円は推移することになるため、ドル円が中心線(25日線)を挟んで、+1σ付近に上値を抑えられ、-1σ付近に下値を支えられて、バンドの傾きがほぼ横ばいであるときは、典型的なもみ合い相場です。

トレンドの時は、上昇トレンドなら、中心線(25日線)が上向きで、上向きの+1σに沿う形の上昇となるか、上向きの+2σに沿う形の上昇となるし、下降トレンドなら、中心線(25日線)が下向きで、下向きの-1σに沿う形の下落となるか、下向きの-2σに沿う形の下落となります。

上記を踏まえた上で、現在のドル円の日足を確認すると、日足の+1σの攻防を描いておりますので、バンドウォークの上昇が継続するか、終わったのかどうかの攻防となっております。

2月22日~26日が重要日柄ですので、更なる高値なら107.05円の節目を試す上昇が起こり得ると考え、逆に安値がつく場合は25日線や2月10日の104.40円を試す下落が起こり得ると考えることになります。

ドルインデックスとドル円の比較

ドル円がサイクルトップをつけて下落が開始する時や、ドル円がサイクルボトムをつけて上昇が開始する時には、ドルインデックスとの間に高値日のズレや、安値日のズレが生じることがよくあります。

また、ドルインデックスが上昇トレンドにある時は、ドル円の下値は限定的になりやすく、上値を追う場合もあり、逆にドルインデックスが下降トレンドにある時は、ドル円の上値は限定的になりやすく、下値が拡大する場合があるため、ドルインデックスの動向も見ながら、ドル円の売買戦略を考える必要があります。

直近のドルインデックスと、ドル円を比較すると、ドル円の方が相対的に強い展開となっておりますので、ドル円は週足サイクル、日足サイクル共に強気型を形成中だと考えられます。

結論

1月4日~8日の重要日柄は102.57円の安値と一致し、同時に週足サイクルボトムとなりました。

週足サイクルボトムを打った後は、相応の上昇幅と上昇期間になりやすく、週足ボリンジャーバンド(25)の+1σ~+3σへの上昇が起こる傾向があります。

週足ボリンジャーバンド(25)の+1σについては、既に到達済みですので、最初の目標値は達成した形です。今後は+3σに向けての上昇が起こるかどうかに注目です。

更なる上昇が起こるかどうかの判断ポイントは、104.40円と、75日移動平均線の攻防次第です。

104.40円はチャートの観点でも、波動の観点でも重要なポイントです。104.40円を維持する限り強気で107.05円を試す上昇を想定、割り込んだ場合は75日線の攻防に注目する流れとなります。

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ABOUT ME
高田智雄
たかだ・ともお。高田資産コンサル株式会社・代表取締役。日柄分析、需給分析、投資家心理分析、チャート分析を併用した相場分析手法を確立し、相場の見方や考え方、自分の売買戦略やポジション、運用状況をYouTube等で情報発信している。
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