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FX力を鍛える有名人コラム

高田資産コンサル流・ドル円分析(2020年12月21日)[高田智雄]

高田資産コンサル流・売買戦略の考え方[高田智雄]
ドル円のサイクル(週足チャート)

注目の日柄

  • 11月30日~12月4日の週←12月2日高値104.74円と一致
  • 12月21日~25日の週←安値をつける候補週
  • 21年1月4日~8日←下落継続なら安値をつける候補週

ドル円が上昇トレンドを形成している時は上向きの75日移動平均線を上回って推移しますが、ドル円が下降トレンドを形成している時は下向きの75日移動平均線を下回って推移することになります。

現在の状況は、下向きの75日線と、下向きの日足の+1σをいずれも下回って推移し続けておりますので、ドル円のトレンドは下降トレンドの判定となります。

ここから注目しておきたいことは、ドル円が75日線を割ったのは7月1日で、日足の+1σを割ったのは6月9日であるため、両ラインを下回ってから長い日にちが経っていることです。

それだけドル円相場は下降トレンドかつ売り圧力が強い相場が続いてきたことになりますが、上図の週足のサイクルに注目をすると、12月14日~18日の週で40週、12月21日~25日の週で41週目に入ることになりますので、週足サイクルは、いつボトムをつけてもおかしくないタイミングに入ってきております。

週足サイクルがボトムをつけるタイミングは、重要日柄に注目をすることになります。

12月18日は、102.86円まで下落して、11月6日安値の103.16円を割り込みましたので、週足サイクルボトムの候補週は、12月21日~25日の重要日柄か、21年1月4日~8日の重要日柄に注目をすることになります。

なお、この先も数か月以上、下降トレンドが継続する場合は、20年3月9日安値の101.17円を割り込み、その後97.54円や95.29円、91.66円の節目を試す展開が考えられます。ただし、101.17円割れからは政府・日銀の口先介入等で所々で急反発も起こりやすくなりますので、完全に底打ちするまでは口先介入の空砲で数十銭~1~2円程度急反発した局面は売り場、その後の下落は利確場、として対応していくことになります。

日足サイクル

ドル円のサイクル(日足チャート)

ドル円の日足のサイクル(安値と安値の間の営業日数、上図の黒の数字)は、短いと2週間程度、長いと5週間程度で、概ね3週間~5週間の間に収まることが多いです。

サイクルの上昇期間(安値から高値までの営業日数、上図の緑の数字)は、短いと1週間以内、長いと3週間程度続きます。上昇トレンド時は上昇期間が長くなりやすく、もみ合いや下降トレンド時は上昇期間は短くなりやすいです。

サイクルの下落期間(高値から安値までの営業日数、上図の青の数字)は、短いと1週間以内、長いと4週間程度続きます。下降トレンド時は下落期間は長くなりやすく、もみ合いや上昇トレンド時は下落期間は短くなりやすいです。

現日足サイクルは、11月18日安値103.63円から開始しており、12月17日安値102.86円までで21営業日、12月21日には23営業日目に入ります。

過去1年半の傾向では、長い場合で24~28営業日で日足サイクルがボトムを打っておりますので、12月17日安値の102.86円を割り込む場合は、12月21日~25日の重要日柄が日足サイクルボトムのタイミングになる可能性があります。

なお、今週で、102.86円を割り込まなければ、12月17日安値の102.86円を日足サイクルボトム(21営業日)とします。

次に、サイクルボトムを打つ時のローソク足の形状等については、上述の週足サイクルに注目をすると、週足サイクルがボトムを打つ時の週足のローソク足の形状は、大陰線+大陽線の組み合わせや、下ヒゲの長い足でのサイクルボトム形成をする傾向があります。

日足については、日足サイクルがボトムを打った後は、日足ボリンジャーバンド(25)の-1σを日足の終値ベースで上回って推移する傾向がありますので、今回もこの傾向に注目をします。

ドル円の節目

  • 110.68円
  • 107.05円
  • 104.80円←強弱の分岐点となる重要な節目
  • 101.17円
  • 97.54円
  • 95.29円

104.80円は重要な節目ですので、これを上回って推移していると、ドル円の想定レンジは104.80円~107.05円となります。

さらに、107.05円も重要な節目ですので、これを上回って推移すると、ドル円の想定レンジは107.05円~110.68円となります。

逆に104.80円を割って推移すると、ドル円の想定レンジは101.17円~104.80円となります。

さらに、101.17円を割って推移すると、2016年6月のブレグジット安値を割り込んで97.54円や、95.29円を試す急落が起こる可能性が出てきます。

以下は毎週変わる節目

12月14日~18日の週は、①102.76円、②99.59円

12月21日~25日の週は、①103.55円、②101.74円、③100.60円、④98.79円

12月28日~1月1日の週は、①104.34円、②101.93円、③100.41円、④98.00円

21年1月4日~8日の週は、①105.13円、②102.13円、③100.22円、④97.21円

21年1月11日~15日の週は、①105.93円、②102.32円、③100.03円、④96.42円

上記の「毎週変わる節目」の考え方は、①~④まで下値支持として注目をします。

上記の101.17円、97.54円、95.29円の節目に注目しながら、追加で①~④も節目として注目する流れです。

現在であれば、①を終値ベースで割り込んで推移する場合は、②に注目をし、②も終値ベースで割り込んで推移する場合は、③に注目をし、③も終値ベースで割り込んで推移する場合は、④に注目をします。

これらの点にも注目をし、短期トレードやスイングトレードの根拠にも利用をします。

ボリンジャーバンド(中心線を25に設定)

ボリンジャーバンド(中心線を25に設定)

もみ合いの場合は、日足は-1σ~+1σの間でドル円は推移することになるため、ドル円が中心線(25日線)を挟んで、+1σ付近に上値を抑えられ、-1σ付近に下値を支えられて、バンドの傾きがほぼ横ばいであるときは、典型的なもみ合い相場です。

トレンドの時は、上昇トレンドなら、中心線(25日線)が上向きで、上向きの+1σに沿う形の上昇となるか、上向きの+2σに沿う形の上昇となるし、下降トレンドなら、中心線(25日線)が下向きで、下向きの-1σに沿う形の下落となるか、下向きの-2σに沿う形の下落となります。

上記を踏まえた上で、現在のドル円の日足を確認すると、バンドウォークの下落が起こり始めております。上記チャートの赤丸の箇所のように、もみ合い後に、日足の-1σを終値ベースで割り込んでからバンドウォークの下落が開始しておりますが、この形で下落した時は、-1σを終値ベースで回復しない限りは、下落が続く傾向があります。今回もこの傾向を意識して相場をみていきます。

また、週足のボリンジャーバンドについては、-3σを大きく突き抜ける下落が起こってから急速に戻る形や、週足の-3σに達した後に数週間陰線と陽線を繰り返してジリジリと下落しながらも値固めする形でサイクルボトムを打って大きな反転上昇が開始するパターンなどがあります。

したがって、この傾向も踏まえると、12月21日~25日の重要日柄や、21年1月4日~8日の重要日柄で週足の-3σを突き抜ける下落が起こる場合は、その突き抜けた所はショートポジションの利食い場として利益確定をしていく方針です。

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日本の株式市場のドル円への影響

日経平均とマザーズの日足チャート

ドル円のチャートが現在のように下降トレンドを形成している時は、株式市場の動向次第ではリスクオフの円高が進む場合があります。

逆に、今後のドル円が下降トレンドの形を抜け出してくると、株式市場の動向次第ではリスクオンの円安が進む場合があります。

現在のドル円の状況は、下向きの+1σと、下向きの75日線をいずれも下回る値動きが続いておりますので、下降トレンドの形です。よって、株式市場の動向次第では、リスクオフの円高が進む場合があるとして、相場をみていくことになります。

また、ここまでドル全面安と米国株高が続いてきましたが、この傾向が今後も続く場合は、リスクオフの円高が起こらなくても、リスクオンのドル全面安(米ドル最弱)でドル円の下落(円高)が続く可能性もあります。

ドルインデックスとドル円の比較

ドル円がサイクルトップをつけて下落が開始する時や、ドル円がサイクルボトムをつけて上昇が開始する時には、ドルインデックスとの間に高値日のズレや、安値日のズレが生じることがよくあります。

また、ドルインデックスが上昇トレンドにある時は、ドル円の下値は限定的になりやすく、上値を追う場合もあり、逆にドルインデックスが下降トレンドにある時は、ドル円の上値は限定的になりやすく、下値が拡大する場合があるため、ドルインデックスの動向も見ながら、ドル円の売買戦略を考える必要があります。

直近のドルインデックスと、ドル円を比較すると、ドル円は、12月17日には、11月6日安値の103.16円を割りこみましたので、歪みも生じておらず、この点は弱気です。

しかし、先週末のドルインデックスの日足は、“陰の陽はらみ”となっておりますので、ドルインデックスの底打ちのサインが出ていることは、意識しておく必要があります。

今週の前半で、この陰の陽はらみを否定する下落を描くと、底打ちサイン否定の形となり、逆に弱気サインが点灯しますが、この陰の陽はらみを否定する下落が起こらない場合は、急速に反転上昇の流れが出始める可能性があります。今週前半は、ドルインデックスが陰の陽はらみを否定するかどうかに要注目です。

結論

11月30日~12月4日の重要日柄は104.74円の高値と一致した形であり、次の重要日柄の12月21日~25日か、もしくは、さらにその先の重要日柄の21年1月4日~8日での重要日柄でドル円は安値をつける可能性があります。

日足の-1σを終値ベースで上回り、翌日も上昇すると既に反転上昇開始の判定となりますが、日足の-1σを終値ベースで下回り続ける限りは、上記のいずれかの重要日柄に向けて下落を想定することになります。

下値は、101.17円の節目と、毎週変わる節目の②~④に注目をします。また、底打ちした後の上値は、104.80円の節目に注目をします。

高田資産コンサル流「日経225先物・オプションの需給分析の実践方法」

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ABOUT ME
高田智雄
たかだ・ともお。高田資産コンサル株式会社・代表取締役。日柄分析、需給分析、投資家心理分析、チャート分析を併用した相場分析手法を確立し、相場の見方や考え方、自分の売買戦略やポジション、運用状況をYouTube等で情報発信している。
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