注目の日柄
- 9月28日~10月2日の週
- 10月12日~16日の週
現時点では、9月28日~10月2日の重要日柄は、9月30日高値の105.80円と一致した形です。ここからの注目点は、この9月28日~10月2日の重要日柄が、高値と安値の両方のタイミングにもなるか否かです。
重要日柄と相場の関係については、下記の3つがあります。
1.高値のタイミングになる場合
2.安値のタイミングになるる場合
3.高値と安値の両方のタイミングになる場合
今回は、今の時点(10月2日15時50分時点)では、9月28日~10月2日の重要日柄は、(1)のパターンであり、9月30日に105.80円の高値をつけてから調整が入っております。
今後の注目点は、このまま(1)が確定するか、(3)になるかの見極めです。
(1)であれば、次の重要日柄の10月12日~16日の週までドル円は下落する展開が考えられます。しかし、(3)になるのであれば、本日の10月2日(金)か、週明けの10月5日(月)が安値のタイミング(底打ちのタイミング)になり、10月12日~16日の週に向けてドル円は上昇する展開が考えられます。
サイクル
ドル円の日足のサイクル(安値と安値の間の営業日数、上図の黒の数字)は、短いと2週間程度、長いと5週間程度で、概ね3週間~5週間の間に収まることが多いです。
サイクルの上昇期間(安値から高値までの営業日数、上図の緑の数字)は、短いと1週間以内、長いと3週間程度続きます。
上昇トレンド時は上昇期間が長くなりやすく、もみ合いや下降トレンド時は上昇期間は短くなりやすいです。
サイクルの下落期間(高値から安値までの営業日数、上図の青の数字)は、短いと1週間以内、長いと4週間程度続きます。
下降トレンド時は下落期間は長くなりやすく、もみ合いや上昇トレンド時は下落期間は短くなりやすいです。
8月28日安値105.18円から開始したサイクルは、16営業日目の9月21日安値103.99円がサイクルボトムとなり、この9月21日からドル円は新サイクルが開始しており、現サイクルは9月21日から開始したサイクルです。
新サイクルが開始すると、日足ボリンジャーバンド(25)の-1σを上回る展開になりますが、ドル円は9月23日に-1σを上回って、それ以降はこれを上回ったまま相場が推移しております。
今後の展開については、後述のボリンジャーバンドの項目の通り、日足の-1σの攻防が重要であり、-1σ付近を維持して底堅く推移すると、ドル円はサイクルトップに向けての上昇で、10月12日~16日の重要日柄までに106.86円または107.05円を目指す展開が考えられます。
しかし、-1σ付近を維持できない場合は更なる急落リスクが高まり、10月12日~16日の重要日柄で103円割れを試す展開が起こり得ます。
9月21日から開始した現サイクルがボトムを打つタイミングは、早ければ10月2日(金)、遅い場合は10月最終週になる可能性があります。
ドル円の節目
- 110.68円
- 107.05円
- 104.80円
- 101.17円
- 97.54円
- 95.29円
104.80円は重要な節目ですので、これを上回って推移していると、ドル円の想定レンジは104.80円~107.05円となります。
さらに、107.05円も重要な節目ですので、これを上回って推移すると、ドル円の想定レンジは107.05円~110.68円となります。
逆に104.80円を割って推移すると、ドル円の想定レンジは101.17円~104.80円となります。
さらに、101.17円を割って推移すると、2016年6月のブレグジット安値を割り込んで97.54円や、95.29円を試す急落が起こる可能性が出てきます。
以下は毎週変わる節目
9月28日~10月2日の週は、①106.67円、②102.89円
10月5日~9日の週は、①106.86円、②102.70円
10月12日~16日の週は、①107.05円、②102.51円
上記の「毎週変わる節目」の考え方は、9月28日~10月2日の週であれば、ドル円は①の106.67円と、②の102.89円の間で推移しており、どちらにも接していない状態ですので、ドル円の想定レンジは上値は106.67円、下値は102.89円として利用します。
よって、10月5日~9日の週なら、ドル円が強気なら106.86円を目指す可能性があり、ドル円が弱気なら102.70円を目指す可能性がある、という形で見ていくことになります。
104.80円の節目と共に、上記の「毎週変わる節目」にも注目をし、スイングトレードの根拠にも利用をします。
ボリンジャーバンド(中心線を25に設定)
もみ合いの場合は、日足は-1σ~+1σの間でドル円は推移することになるため、ドル円が中心線(25日線)を挟んで、+1σ付近に上値を抑えられ、-1σ付近に下値を支えられて、バンドの傾きがほぼ横ばいであるときは、典型的なもみ合い相場です。
トレンドの時は、上昇トレンドなら、中心線(25日線)が上向きで、上向きの+1σに沿う形の上昇となるか、上向きの+2σに沿う形の上昇となるし、下降トレンドなら、中心線(25日線)が下向きで、下向きの-1σに沿う形の下落となるか、下向きの-2σに沿う形の下落となります。
上記を踏まえた上で、現在のドル円の日足を確認すると、ボリンジャーバンドは、ほぼ横ばいの形で、-1σの上で相場が推移しておりますので、75日移動平均線を下回っていることも考慮すると、やや弱気気味のもみ合い相場という判断になります。
直近は、9月21日に向けて103.99円まで下落する短い下降トレンドが発生しましたが、その後はまた、もみ合い相場に戻ってきた形です。
そして、10月2日15時50分現在では、-1σを若干割り込む下落後に下げ幅を縮小した形で-1σを維持しておりますので、もみ合い相場継続の形になっております。
ボリンジャーバンドの観点では、今夜の米国雇用統計後にもドル円が-1σを維持して推移している場合は、上図の青丸の攻防後のように10月5日~9日の週は、+1σを試す上昇が起こりやすいです。
逆に、今夜の米国雇用統計後にドル円が-1σを割り込んで推移している場合は、上図の黒矢印の急落のように10月2日か、10月5日~9日の週は、-2σか-3σに接する急落が起こりやすいです。
よって、この先のドル円の展開は、もみ合いか上昇なら-1σが支えられるため、ここからの下値は限定的で早い段階で反転上昇が起こる展開が考えられ、下落方向なら-1σを維持できずに、急落が起こると考えられます。
10月2日(金)、5日(月)の相場は-1σの攻防に要注目です。
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日本の株式市場のドル円への影響
日経平均は75日移動平均線を維持できるかどうか重要な局面に差し掛かってきました。
日経平均が75日移動平均線を割り込むと、リスクオフの円全面高が起こりやすくなりますので、ドル円の急落リスクが高まります。
ただし、マザーズは+1σを維持しておりますので、日経平均が75日移動平均線を割り込まずに反転上昇すると、ドル円の下値は限定的となります。
ドルインデックスとドル円の比較
ドル円がサイクルトップをつけて下落が開始する時や、ドル円がサイクルボトムをつけて上昇が開始する時には、ドルインデックスとの間に高値日のズレや、安値日のズレが生じることがよくあります。
また、ドルインデックスが上昇トレンドにある時は、ドル円の下値は限定的になりやすく、上値を追う場合もあり、逆にドルインデックスが下降トレンドにある時は、ドル円の上値は限定的になりやすく、下値が拡大する場合があるため、ドルインデックスの動向も見ながら、ドル円の売買戦略を考える必要があります。
直近のドルインデックスと、ドル円を比較すると、ドル円は9月21日にサイクルボトムを打ってからの値動きが安定していることと、ドルインデックスが9月21日に逆三尊の右肩を形成してから戻りに入っているため、ドル円もドルインデックスも9月21日の安値が極めて重要な安値だと考えられます。
よって、9月21日安値を割らない限りは、ドル円もドルインデックスも、それなりに長い期間の上昇に入った可能性があります。
しかし、ドル円もドルインデックスも9月21日安値を割り込む場合は、重要な安値を割り込むことになりますので、ドル全面安の相場がしばらく続く可能性があります。
結論
このタイミングから、10月12日~16日の重要日柄に向けてトレンドが発生する可能性があります。
(1)ドル円が日足ボリンジャーバンド(25)の-1σ付近を維持すると、10月12日~16日の重要日柄に向けて、+1σに向けての上昇、106.86円、107.05円への上昇が起こる可能性がある。
(2)ドル円が日足ボリンジャーバンド(25)の-1σ付近を割り込んで推移すると、10月12日~16日の重要日柄に向けて、-2σ~-3σに接する急落、103円割れの急落が起こる可能性がある。
以上に注目をして、短期トレードも行います。
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