【来週の米ドル/円予想レンジ】→ 101.80-104.80
「I believe the case for an increase in the federal funds rate has strengthened in recent months(フェデラルファンド金利引き上げの論拠はここ数カ月で補強されたと思う)」ー。
これは8/23カンザス連銀主催ジャクソン会合でのイエレンFRB議長発言だ。具体的な利上げ時期は示さなかったが、年内追加利上げを表明した格好となる。
ドル高・爆買いにならない理由
8月中旬以降はFRB幹部らによる利上げ思考が噴出したが、8/23-9/1終値比の米ドル/円騰落率は、僅か+1.40%。これでは “ドル高・爆買い”とは言い難い 。何故か。理由は簡単だ。 大河ドラマ「真田丸」では佐助が敵に錯覚を起こさせる忍法「空蝉の術」を駆使するが、イエレン発言も、株式・債券・金利、外為市場に喫緊の利上げムードを “錯覚”で織り込ませようとしている可能性があるからだ。
それは発言の一方で、イエレン議長は「今後のデータがFOMC見通しを裏付けるかどうか次第」とした慎重な態度も忘れていないこと、更には今回、“一番の曲者(くせもの)”と筆者が感じたのがイエレン発言録に示されているチャートの存在だ。 (参照:FRB)
FOMC委員による先行きのFF金利予測が、時間軸とともに緩やかに上下に拡がりを見せている。2017年Q3に向けては+3%、若しくは0%水準を意識させる上下限の枠で、それを70%の自信、としているのだ。これでは、ドル爆買いとはなりにくいのではないか。あくまでも利上げに向けた地均し発言と読むのが無難だ。その証左として、シカゴCMEのFedウオッチでは、9月利上げ予想確率が20%台に留まっている。
来週の見通し
8/29週の米ドル/円上値焦点は、日足一目均衡表雲の帯(103.67-104.82)、105円圏の90日線が圧迫するもと7/29高値105.80へのアプローチ有無。下値焦点は8/29-30安値圏101.82-74維持。失敗すると8/26イエレン発言報時の100.045を意識した下押し懸念が強まるのではないか。
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