「買い」も「売り」も違和感なく使おう
FXで利益を出すための条件はとてもシンプルで、勝ちパターンは二つしかありません。「安く買って、高く売る」「高く売って、安く買う」がそれにあたります。
このうち前者は、一般的な商売や株の取引と同じなので、すぐになじめるでしょう。買った価格より高く売ることができればその差額が利益に、安くしか売れなければその差額が損失になります。
一方、ちょっと難しいのが、後者の「高く売って、安く買う」でしょう。実生活においては、「売→買」という流れは成り立たないからです。FXでは、実際の紙幣をやりとりするわけでなく、取引で生じた結果を証拠金に対して増減するため(差金決済取引)、このような取引も成り立ちます。
ここではあまり難しいことは考えず、上昇を予想したら買い(ロングと呼ぶ)、下降を予想したら売り(ショートと呼ぶ)、予想が的中したら利益になり、外れたら損失になる、くらいの認識を持てれば十分です。
為替価格が上がっても下がっても利益を出せるのがFXですから、早い段階で実生活の常識は追いやり、ロングもショートも同じようにできるようになりましょう。これが資産運用への第一歩です。
「買い」なら「売り」、「売り」なら「買い」で取引のワンセット
FXで勝敗が決する瞬間は、「買い→売り」、あるいは「売り→買い」のワンセットが完了したときです。新規に買ったものは決済の売りで、新規に売ったものは決済の買いで終了します。
新規の売買しかしておらず、決済待ちの状態を「ポジションを持っている」などと表現します。この時点でも、相場の動きによってリアルタイムに損益は変動しますが、あくまで確定はしていない途中経過の状態になります。
そして、ポジションを持っている、未確定の利益のことを「含み益」、未確定の損失のことを「含み損」と呼ぶので、これも覚えておきましょう。
ポイント① ロング(買い)とショート(売り)の損益の仕組み
ロングは上がった分が利益になる
上昇を予想した場合は、新規注文で買い、決済注文で売ります。決済したときの価格が、買ったときより値上がりしていれば差額が利益に、値下がりしていれば差額が損失になります。
ショートは下がった分が利益になる
下降を予想した場合は、新規注文で売り、決済注文で買います。決済したときの価格が、売ったときより値下がりしていれば差額が利益に、値上がりしていれば差額が損失になります。
ポイント② FX取引の流れはヘリコプターの離着陸が分かりやすい!
「新規注文」で始まり「決済注文」で終わる
ヘリコプターの離着陸をイメージすると、取引の流れが理解しやすいでしょう。新規取引は離陸で、このあと着陸するまでヘリコプターは飛び続けます。この空中に機体がある状態が、損益が未確定の状態です。この状態での利益や損失はあくまで途中経過であり、最終的に着陸(=決済)するまでは確定しません。
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ポイント③ 差金決済取引について
FXは「差金決済取引」という形態で行われます。これは通貨の買値と売値の差額を受け取る(もしくは支払う)という決済方法。例えばドルを100万円分買い、その後105万円で売ったとしても、その取引で実際に現金(ドル紙幣)の受け渡しを行うわけではありません。
【次の記事を読む】
基本編3|FXの取引方法は[買う→売る][売る→買う]の2種類のみ
基本編4|FXの取引対象とは?円高・円安の仕組みと色々な国の通貨ペア
基本編5|FXの利益ってどれくらい?損益の計算方法【pip(s)・スプレッド】
基本編6|24時間トレードが可能なFX!3つの取引スタイルから選ぼう
基本編7|FX取引にいくら資金が必要?証拠金とレバレッジを学ぶ
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |