一昔前とくらべ、自動売買はかなりFX業界に定着したといっていいでしょう。自分の判断で手動売買をする裁量トレードに対し、売買を機械に任せる自動売買は、FXのトレードや分析にそこまで長い時間を費やせない兼業トレーダーにとって強い味方。
完全に機械任せの伝統的な自動売買
ただ自動売買と一口にいっても、大まかにわけて2種類の自動的なトレードの系統があります。1つ目はすべての売買を完全に機械任せにする自動売買で、MT4のEAを使った自動売買や、ミラートレーダーでの運用がこれにあたります。
このタイプの自動売買は、基本的にプログラムの中味をユーザーが知ることはできません。どういった方針でトレードを行うかはわからないので、必然的に運用成績のみでプログラムを選択し、稼働させることになります。
かつてのFX業界における自動売買は、このタイプがほとんどでした。
今流行の連続発注は相場観が必須
もう1つの形態は、連続発注と呼ばれる、売買の基本方針は投資家が決定し、売買自体は機械が行うというタイプ。マネースクウェア・ジャパンのトラリピが元祖で、それ以降複数のFX会社から類似した商品がいくつもリリースされています。
こちらのタイプは売買のルールが明らかにされていることが特徴で、勝っても負けてもその理由を投資家が知ることができます。
売買が自動でもFXの勉強は必須
これら2タイプの自動的な売買は、たしかに相場を常時見張る必要はありませんが、だからといってFXの知識や技術が不要というわけではありません。
連続発注については相場観がまず必須となりますし、完全に機械任せの自動売買についても資金管理がずさんならすぐにトレードは破綻してしまいます。そもそも自動売買のプログラム内容は、ある手動トレードの内容を自動化したもの。相場と分離された世界ではないのです。
今後FXでの資産運用をお考えなら、手動でも自動でも、トレードスタイルをいきなり固定しないほうがいいと思います。どんなトレードにも共通するFXの基礎をしっかりと身体に叩き込んだのち、自分の生活スタイルや資金とマッチした運用方法を探っていきましょう。
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スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |