緊張感高まる北朝鮮問題
今回は直近の緊迫する北朝鮮事情を絡めたお話しとして、番外編にさせていただきたいと思います。
現在、北朝鮮を中心としたアジアの緊張感は、第二次世界大戦以降最悪の状態となっています。
北朝鮮の核開発をめぐっての、米・韓・日・中・露による管理機能は、金正恩体制になってから、ついに全く機能しないことになりました。
2016年以降、北朝鮮の核ミサイル開発は、IRBM(中距離弾道ミサイル)発射実験が12回、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)発射実験が4買い、核実験が1回と、過去類を見ないものとなっています。
異常ともいえる開発促進の背景にあるのが、リビアのカダフィ政権です。
カダフィは、大量殺りく兵器(核兵器)を2003年、欧米諸国の意見を組む形で、放棄することで合意しました。ですがその8年後、結局は殺害されることとなってしまいました。
これを、金正恩は反面教師にしているのです。結局弱腰にすれば、相手の思うつぼで最終的には殺されてしまう、との危機感が、彼をここまで開発に進ませたのでしょう。
このように北には北のロジックがありますが、こちら側にはこちら側のロジックがあります。そして、双方が分かり合うことはありません。
米国は、すでに空母を派遣しており、トランプ大統領が「すべての選択肢がテーブルにある」と述べたように、ミリタリーオペレーションは当然の選択肢として現実のものとなっています。
今後考えられる2つのカタリスト
そして、今後実際に軍事行動に移るかどうか、というところが焦点になってくるのですが、基本的にカタリスト(FXを含む金融市場において相場変動を引き起こす材料のこと)としては2つあります。
- 北朝鮮の核実験
- 北朝鮮のICBM(長距離弾道ミサイル)実験
そして、現実的には、米国のミリタリーオペレーションの引き金となるのは、2つめのICBMの実験となるでしょう。
ICBMが完成すれば、米国本土に核の脅威が迫る、ということになります。この場合には、もう見過ごすことはできない、というのが米国側のロジックです。
そして、その前段階として日米間と北朝鮮の緊張感が最大になる時がくるとすれば、1の核実験を実際に行った時でしょう。
核実験というのは、成功しようが失敗しようが、その国の核兵器の技術レベルがグンと上がります。ですので、実験の成否自体はここではあまり重要な意味をなさないと理解してください。
そして、この核実験を起こすのに有力とされているのが、4/15故・金日成主席生誕記念日、4/25朝鮮人民軍創建記念日と考えられています。
北朝鮮が行動を起こした際の円の行方は?
こういう話題において相場のことを考えるのも適切かどうか測りかねますが、やはり相場師たるもの気になるもの。
実際、核実験を北朝鮮が行った場合、一時的には円高、ウォン安方向に賭けてもいいのではと考えています。
下がドル円、ドルウォンのチャートです。赤線が前回北朝鮮が核実験を行った日です。
両者、トレンドを大きく変えるとまではいきませんが、9/9以降1週間程度円高、ウォン安方向に動いていることがわかります。
ですので、実際に核実験を行った場合は、一週間をめどに、円高ウォン安ポジションを保有して構わないでしょう。
その後、ICBM、ミリタリーオペレーションと続けば、この流れが一層確定的なものとなっていくと思います。
北朝鮮問題は当面注視が必要
現在の緊張状態は日本のレベルで取り上げられているレベルでは決してありません。また、北朝鮮の核技術に対する軽視論調もよく見られますが、過去はそうにしても、現在の時点では、残念ながら相当な脅威へと成長しています。
勿論相場だけではなく生活そのものに直結することですので、読者の皆様におかれましても、相応に情報収集をしながら、リスク管理に勤めて頂ければと思います。
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