ポルトガルのシントラで開催中のECBの年次政策フォーラムでドラギ総裁は先程、
「ユーロ圏の景気は、回復の強まりと広がりを示している。」
「デフレ圧力はリフレに変わった。」
「しかしながら、インフレ基調が持続的かつ自律的になるためには、かなりの金融緩和が依然必要だ」
と述べました。
つまり、
【1】 ユーロ圏の経済は安定的な回復のトレンドにあり、
【2】 インフレも上向いているものの、
【3】 依然としてECBの景気支援策が必要である
との意味であると判断しますが、なぜかまずドイツ10年債利回りが急上昇し、それに引きずられる格好でユーロドルは一時1.1255までユーロが一段高となっています。
債券は、ユーロ圏の景気回復が強まりと広がりを示し、デフレ圧力はリフレに変わったとのポイントに反応し欧州経済に前向きな発言と解釈したのでしょう。
一方で、欧州株は下げ幅を広げていて、ドラギ総裁は今後もECBの金融緩和策政策の変更には慎重な姿勢を貫くと思われるのでこの後の上値は限定的と見ます。
CME通貨先物ポジションの最新の6月20日時点において6月13日の79053枚ロングから、44852枚ロングへほぼ半減していたことから、新規にロングを組みましたのではないかと思われます。
(6/27 18:03)
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