淳一FXのスキャルピング教室|第10回 スキャルピングスタイルの構築と手法②

淳一FXのスキャルピング教室|第10回 スキャルピングスタイルの構築と手法②

 第9回では、スキャピングスタイルの構築、手法の作り方や考え方などをご紹介させていただきました。今回も引き続き、スキャルピングのスタイル構築、手法作りに欠かせないルールや注意点などについてご説明いたします。

 手法を作るにあたって意識していただきたいのは、「自分の得意パターンを見つける」ということです。スキャルピングでは、この得意パターンを見つけることで稼ぐトレードの第一歩を踏み出せます。

 これは一朝一夕にできるものではなく、失敗や調整を繰り返しながら徐々にブラッシュアップしていく作業となります。この過程で重要になるのは、新しく作った手法が特定のパターンにどの程度マッチしているかどうかであり、できるだけ多くのデータ上にて検証を行う必要があります。

FX手法の検証方法

 手法の有効性を確認するためには、専用のテスターソフトを用います(MT4でも簡単なテストは可能)。テスターは非常に便利で、過去のプライスデータを基に自動で検証してくれるものも多いのですが、機械的なテストになってしまう点には注意が必要です。テスター上で優秀なロジックが完成したとしても、プライス以外の状況が絶対的に異なる未来の相場で実際にどの程度活躍できるかは全く別の話となります。

 しかしながら、スキャルピングにおいてテスターの利点は多くあり、過去の値動き(ローソク足の生成過程)を反映したチャートを眺めているだけでもとても勉強になります。新しい手法や調整した手法を、無作為に選んだ過去の相場で検証することを繰り返せば新たな発見があり、それがさらなるブラッシュアップにつながります! 完成したばかりの手法や試したい手法は、まずリスクのない過去のデータで試してみましょう。

実際の相場での検証

 過去のデータ上で一定の評価が出た手法に関しては、続いて実際の相場で有効性を試す必要があります(テスト中はメンタルに負担がかからない程度のリスクに限定しましょう)。実際の相場で検証を行う際、成績より大切なのは状況の把握です。具体的には「適切な実行の有無」「関連通貨状況」「市場全体の状況」「ファンダメンタルズ的状況」など可能な限り多くのデータを取ることで(チャートなどは画像を保存すると便利です)全体的な状況を加味した比較が可能となり、より繊細な調整や適用パターンの精査につながります。

 この過程で大切なのは、「一定期間、繰り返す」ことです。たとえどんなに優秀なロジックでも短期的に使えないときもあるのが相場であり、できるだけ長期間検証しないと本当の実力は分かりません。「数回試したけど駄目だった」からと結論付け、調整ばかりを繰り返しては「手法迷子」になってしまいます。あらゆる状況を加味した上で検証を行いましょう。

トレード前のルールを作る

 スタイルや手法を構築する上で大切なのは、「トレード前のルール作り」です。リスクを抑えた優位性の高いトレードを行うためには、ご自身の取引可能な時間の中で相場が動きやすいタイミングをあらかじめ把握しておくことが重要です。それを把握できていればリスクの軽減につながります。また、スキャルピングでは値動きが活発化したときにチャンスになる場合が多く、「構えたトレード」を行うこともできます。

FXトレード前の準備

 トレードする前には、現在の地合いや動向、各種情報収集、テクニカル的な背景認識、直近のチャート分析など、必要最低限の準備を済ませておく必要があります。同時に沈着冷静なトレードを実行するために精神を落ち着かせ集中力を高めることも大切です。分析や情報の経路、リラックスできる工夫などを考える癖をつけておきましょう。

 トレードはスキャルピングに限らず、「厳選・精査しチャンスを待つ」というのが基本となります。この状態を保つためにも、マイスタイル・手法の一部としてトレード前の準備を大切にしてください。

私のトレード前のルールは?

 参考までに、私のトレード前のルールをお伝えします。私はまず「監視できていなかった間の指標や発言」をFX会社のニュースページなどから確認しています。材料が出ていれば通貨ペア(ドル円・ユーロドル・ポンドドル)および他の指数(原油・金・NYダウ・日経先物など)の値動きを時系列で追いながら現値まで確認して把握に努め、頭の中の空白を埋めるようにしています。

 次に、私のメイン取引通貨であるドル円を中心にマルチタイムにて(日足→5分足まで長い足から確認)ファンダメンタルズ的要因と背景を加味した分析を行います。私のテクニカル分析は水平線(抵抗)がメインとなりますので、1時間以上の長い足では調整程度となる場合が多く、15分足と5分足を中心に現状で強く意識されている短期抵抗を探す作業に時間を費やしています(フォーメーションやローソク足の形状も意識しています)。

 前日の状況によって異なりますが、ここまでおおむね15分から30分程度です。コーヒーを飲み、少し大きめの音量で音楽を聴きながら…というのが日常になっています。

 次回は「チャンスや注意する時間(仮定)」と題しまして、経済指標や要人発言を除いたチャンスや注意すべき時間と要因などをご紹介させていただきたいと思います。

※この記事は、FX攻略.com2019年7月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

淳一FXの写真

淳一FX(じゅんいちえふえっくす)

FXスキャルピングトレーダー・FXメンタルアドバイザー・FXコーチング・ファイナンシャルプランナー・保険代理店・経営コンサルタントなど、多方面で活躍。プライスアクションを中心としたスキャルピングにて、毎月1000pipsを目標にトレーディング。

Twitter:https://twitter.com/junichi_fx

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