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私がFXで使う移動平均線の期間[マサにゃん]

FXにおけるテクニカル指標の王道である移動平均線には、特徴の異なる複数の種類が存在し、目的に応じて使い分けていくことが大切です。また設定する期間も重要なのですが、慣れないうちはどの期間にするかで悩んでしまうこともあるかと思います。ここでは兼業FXトレーダーのマサにゃんさんに、最適な設定方法を教えてもらうので参考にしましょう。

※この記事は、FX攻略.com2017年10月号の記事を転載・再編集したものです

有効に使いこなすには適切な期間設定が必要 

移動平均線といえば、ほとんどのトレーダーが使用しているメジャーなテクニカル指標であり、MACDやCCIにも用いられています。移動平均線を使う上で、「設定の期間を変更すればもっと有効では?」と考え、いろいろと設定を変更されている方もいるでしょう。期間が長ければ信頼度は増しますが、チャートでは一本線に近い状態となり、また期間が短すぎると変動が激しくなる傾向があります。期間の設定によって全く異なる表示となるため、その結果「どの期間が有効なのか?」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。

今回は期間の適切な設定と、MT4に標準装備されている移動平均線のパラメータを効率的に使う方法を紹介します。

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MT4に標準装備されている移動平均線の種類

期間の設定の前に、移動平均線の種類についてお話ししたいと思います(表①)。なお、三角移動平均線、回帰移動平均線もよく使われていますが、MT4の標準装備ではないので今回は割愛させていただきます。

手法の一つとして、「ある期間の移動平均線をローソク足が上抜け(下抜け)したらポジションを持つ」というルールがありますが、移動平均線の種類によって形状が違うので注意が必要です(チャート①)。算出方法自体が異なり、どの移動平均線かによって、上抜けする/しないが変わってしまうからです。

期間設定の基本

例えば、「5分足の期間26と15分足の期間26を、5分足チャートに表示したい」という考えを持っておられる方もいるかと思います。そんな場合は5分足チャートで期間78(26×3)を設定すればほぼ同じラインを表示できます。左に期間26での各時間足の設定期間をまとめました(表②)。ただし、極端に長い足(例:1分足チャートに4時間足の設定)では本来の時間足のチャートが見えにくくなるのでご注意ください。

有益な使用方法

1. 異なる種類の移動平均線を利用する

WMAとSMAの乖離からトレンドの転換を見極めます。SMAよりもWMAの方が上回っている場合は上昇トレンド、WMAが下回っている場合は下降トレンドと見ることができます。チャート上に2本表示することで、トレンド発生が分かりやすくなります。

2. マルチタイムで判断する

1時間足チャートに4時間足のWMAを表示します。マルチタイム表示することで、4時間足の上昇(下落)を1時間足で把握することができます。

3. 高値、安値のバンドを設定する

移動平均線では「ローソク足が上抜けた(下抜けた)がすぐに反転した」という、いわゆる「ダマシ」が度々あります。それを少しでも回避するために、パラメータのレートの取り方を標準のCLOSEではなくHIGHで1本、LOWで1本の計2本設定してバンド状態とします。これで少しはダマシを回避できます。

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マルチタイムと高値、安値バンドを合成する

上記の2と3を合成することにより精度の高い移動平均線を表示することができます。チャート②を見ると分かるように、A地点では1時間のバンドが4時間のバンドを上抜けしておりロングの戦略が、B地点では1時間のバンドが4時間のバンドを下抜けしており、ショートの戦略が有効となります。

Cの地点では1時間のバンドが4時間のバンドを下抜けていますが、すぐに反転上昇しています。この局面でショートポジションを保持していた場合は、損失の拡大を防ぐために損切りかドテンをする必要があります。

一方、D地点では1時間足において戻り高値を試している状態ですが、4時間のバンドを上回ることがなく、反転しています。ここもロングポジションを保持していれば、損失が拡大する可能性が高いです。

いかがでしょうか? 移動平均線では期間の設定のみならず、MT4のパラメータを使うことにより、いろんなことが分かります。MT4の標準装備を十分に活用しましょう。

※この記事は、FX攻略.com2017年10月号の記事を転載・再編集したものです

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