スキャトレふうたのテクニカル道場|第4回 【エントリ―を考える】①リスクリワードについて

相場での分析テクニックを極めてトレードで勝つ!!スキャトレふうたのテクニカル道場|第4回 【エントリ―を考える】①リスクリワードについて

事前に損益の比率を考えることが重要!

 チャートやインジケーターの検証ができるようになったら今度はエントリーと決済について考えましょう。まずは、「どこでエントリーしたらいいのか?」「どこで決済したらいいのか?」を考えなければなりません。中には「なぜエントリーや決済について考えなければいけないのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、値ごろ感や自分の思い込みだけでエントリーや決済をしていて勝ち続けられるほど相場は甘くありません。

 トレード初心者に多いのが、勝率100%を目指そうとしてしまうことです。全ての方がそうとは限りませんが、トレードで100%勝ち続けることはほぼ不可能だと思います。基本的には勝率60~70%を目指すイメージがいいかなと思います。

 そこで、エントリーをする前には「リスクリワード」を考えるようにしましょう。リスクリワードとは「損益の比率」のことです。利益確定時の幅と損切り時の幅になります。簡単に説明すると、エントリーしたポイントからどれくらいの利益が見込めるのか、どれくらいの損失が出る可能性があるのかを考えます。いざエントリーしても利益が出しづらければ意味がないですよね?

 自分が飲食店を出店するイメージで考えてください。飲食店を出店する際に人がいっぱい通る駅前に出店するのか? 人がほぼ通らない郊外に出店するのか? ほとんどの方は前者で出店したいと感じると思います。企業がどこかに出店する際も、利益を出すためにいろいろなリサーチをしてから出しますよね! トレードも同じです。

 エントリーをする前に、そのエントリーにどれくらいの利益が見込めるのか、どれくらいの損失が出たら損切りしなければいけないのか、などを考えるのがリスクリワードです。

リスクリワードは2:1以上がお勧め

 ではどうすればいいのか? リスクリワードの観点からいうと、勝率が60~70%出せる手法であれば、利益が1、損失が1、リスクリワードが1:1でも勝率が高いので利益は増えていく計算です。ただし、勝率が50%以下であれば利益が1、損失が1、リスクリワードが1:1でエントリーを繰り返していくと利益は増えていかない計算になります(表①)。このように考えると、リスクリワードの大切さが分かると思います。

利益率の表(リスクリワード、勝率)

 ちなみに、私の場合は基本的には利益が2以上、損失が1、リスクリワードが2:1のポイントでエントリーするように意識しています。なぜなら、利益が多く見込めるエントリーポイント(人がいっぱい通る駅前)を探しているからです。エントリーしたらできるだけ楽に利益を出したいので、利益幅が多いポイントでエントリーし、少し早めに決済するイメージでトレードをしています。

 別に利益が2以上の2:1ではなくても、利益が1.5以上の1.5:1でもいいと思います。とにかく少しでも利益幅が多いところでエントリーをするように意識することでトレードの精度が上がりますし、もし損切りとなった場合も自分のルール(リスクリワード)を守れれば、それほど苦にならないと思います。

 利益幅がある手法のメリットは、利益が多く取れるポイントでエントリーすると控えめに利確しても十分な利益が取れることです。

 私の場合、書店で売っている本は読みましたが基本は独学です。トレードを誰にも教わったことはないですし、他人の手法にも興味ありません。本などで勉強してリスクリワードを意識したというよりは、チャートを見て実際にエントリーを繰り返して相場から学びました。そのため、私がリスクリワードに気づけたのは正直遅かったです。

 このリスクリワードはかなり重要で、しっかり意識していればエントリーの精度も上がってきます。例えば、リスクリワード2:1のポイントを意識してエントリーするようにしてみてください(チャート①)。利益幅が見込めるエントリー、今まで検証したテクニカル目線、この二つを考えただけでも良いエントリーができそうな感じがしませんか?

リスクリワード2:1のトレード例

 自分で検証し、このエントリーポイントは良いと判断したときに、リスクリワードがしっかり2:1以上あれば利益が出しやすいと感じませんか? では逆も考えてください。良いエントリーポイントだと判断してもリスクリワードが1:1や0.5:1だったらどうしますか? ちょっとエントリーに迷ったりもしませんか?

 私はこの場合、時間帯や市場など、他のことも考慮してエントリーを考えるようにしています。なぜなら、利益幅が少ないと負けるイメージがあるからです。リスク回避の気持ちですね! 私は相場の経験が12年以上ありますので、リスクについてはかなり敏感です。普段の生活からも常にリスク回避をするようにしています。

 初心者の方には難しいかもしれませんが、最初からリスクリワードを意識してトレードしてみてください。トレードの成長も絶対早いですし、チャートを検証してテクニカルをマスターすれば良いエントリーポイントが探せるようになると思います。

第4回まとめ

  • トレードで100%勝ち続けることはほぼ不可能。基本的には勝率60~70%を目指す
  • リスクリワードとは「損益の比率」のこと
  • リスクリワード2:1以上のポイントを意識してエントリーすることが大切

※この記事は、FX攻略.com2020年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

スキャトレふうたの写真

スキャトレふうた(すきゃとれふうた)

株のデイトレブームに乗り専業トレーダーになるも、サブプライムローン問題で大敗して引退。その後にFXを知り、兼業で2年、3年目で専業に。友人に教えるのをきっかけにインジケーターや教材を製作し始める。

公式サイト:FX スキャトレふうた 20万円から1億円目指す!!

Twitter:https://twitter.com/fuuta_fx_trader

YouTube:https://www.youtube.com/fuuta_fx

FX力を鍛える有名人コラム | スキャトレふうた | スキャトレふうたのテクニカル道場 | テクニカル分析手法の最新記事
米国債利回り上昇・ドル反発局面は一時的[雨夜恒一郎]
人工知能と相場とコンピューターと|第9回 パックスジャポニカと第5世代の夢[奥村尚]
スキャトレふうたのテクニカル道場|第5回【エントリーを考える】②時間軸ごとの動き
これからの外国為替場の行方 第128回(FX攻略.com2020年12月号)[田嶋智太郎]
ローソク足2本を見るプライスアクション – 犬トレーダーがるちゅーぶFXX[Masato Shindo]
バイデン次期大統領の追加経済対策に注目[井口喜雄]
外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術|3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析【今月のテーマ|いよいよ米大統領選!基本トレンドの復習と年末年始に向けた戦略】
高田資産コンサル流・ドル円分析(2021年1月12日)[高田智雄]
眞壁憲治郎のFX長者列伝<第三章> 第15回
目からウロコ?FXの魅力の本質を理解しよう~移動平均線を使いこなす(その2)~[いいだっち先生]
ドルの反発は一時的 結局相場はファンダメンタルズに従う[雨夜恒一郎]
素材価格から見るコロナ禍[佐藤りゅうじ]
ユーちぇるのトレードフィットネスジム|第8回 初心者こそスイング
必殺技「旗つつみ」[森晃]
カニトレーダーの実戦FX教室|1時間目 毎回の勝ち負けではなく、全体でトレードを判断!