FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年4月13日号
先週のドル円相場は
株式市場が大幅に上昇する中、ドル円も週初は109.38円と上値を試す展開。しかしニューヨーク州の死亡者数が連日過去最多になったことや、米新規失業保険申請件数が660.6万件と先週に続いて予想(550万件)を上回ったことから上値も重く、週後半は108円台前半へ反落した。イースター休暇を控えていたことから商いは次第に閑散となり、週間のレンジは1円17銭にとどまった。
株式市場は戻り歩調
NYダウは一時2万4千ドル台に乗せ、1週間の上昇幅は3000ドル近くに達した。すでにコロナショック後の下落幅の半値戻しを達成しており、チャート上は61.8%戻しに当たる2万5250ドル近辺を次のターゲットとしてさらに上昇する可能性が出てきた。
コロナ対策で、米国は2.2兆ドルの財政支出を決め、EUも5400億ユーロの経済対策で合意した。株式市場は6~9か月先の景気を先読みするとされるが、早くもコロナ終息後、強力な財政・金融政策を背景とした景気回復を先取りし始めたようだ。
NYダウは半値戻し達成 出所:NetDania
「恐怖指数」の低下続く
数年にわたって金融システムを破壊したリーマンショックと違い、コロナ感染は外出を控えていれば遠からず終息する。市場の不安感を反映するVIX指数も41程度とピークの半分以下まで低下した。市場を覆っていた先行き不安が後退し、参加者が冷静さを取り戻しつつあることがうかがえる。
株価反発とボラティリティー低下により、極端なリスクオフが一段落すれば、安全通貨である円に対する需要は後退する。
VIX指数はピークから半減 出所:StockCharts.com
本当の地獄はこれから
しかし楽観するのはまだ早い。米国でパンデミックが発生して以来3週間で、新規の失業保険申請者数は約1700万人に達した。都市部での感染拡大が終息し、ロックダウンが解除されるには少なくともあと数週間かかるとみられ、4~6月の米国経済は記録的な悪化となるだろう。
4月29日に発表される第1四半期のGDPは前期比マイナスとなる可能性があり、第2四半期に至っては年率でマイナス30%との予想も出ている。企業倒産が激増し、失業率が10%を超えるのも時間の問題だろう。
経済には柔軟性と自己修復力があり、コロナ終息後は確かにV字型の回復も期待できる。しかしその前に、米国のみならず世界経済は過去に経験したことがないほどの厳しい景気後退に見舞われることが確実だ。本当の地獄を味わうのはまだこれからなのだ。
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目先悲観と先行き期待のはざまで
現在の市場心理は、むこう1~3か月のどん底と6か月以上先の回復期待を天秤にかけているように見える。株式市場は今のところ、コロナ終息と6~9か月先の景気回復期待に傾いているようだが、為替市場の参加者はそこまで肝が据わっているわけではなく、しばらくは悲観と期待のはざまで気迷いの時間帯が続きそうだ。
また市場が激震に見舞われた後、参加者がしばらく虚脱状態に陥り、相場がレンジの中段で方向感を失うのはよくあることだ。コロナショック前にしばらくもみ合っていた水準が108-110円レンジだったことを考えると、現在の109円前後はそれなりに居心地が良い水準かもしれない。
今週は相場観を一旦中立に戻し、市場心理がどちらに振れるのかを見極めるまで109円を軸に戻り売り・押し目買いの逆張りスタンスで臨みたい。
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