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自動売買の始め方[Mayuhime]

前回、「トレンド相場で儲けるもっとも簡単な方法は自動売買(シストレ)」と書いたところ、自動売買について、多くのご質問、お問い合わせ等を、Mayuhimeブログのほうにいただきました。

本連載でも以前、自動売買について取り上げましたが、今年に入ってからFXを始められた方も多いようですので、今回は、自動売買の始め方(自動売買で勝つための大切な考え方、ストラテジーの選び方)について、改めてお話ししましょう。

自動売買の大原則とは?

まず、自動売買の大原則として、自動売買を始めるチャンス、ストラテジーを稼働させ始めるタイミングは、ストラテジー(プログラム)が「連敗」した後です!

ふつうに考えると、連勝中で調子が良さそうなものを選びたくなるものです。実際、そうやって選んだストラテジーを使っている人も大勢いますが、みなさん、良い結果が出ていません。

それどころか、こういう考え方でストラテジーを採用している人は、「稼働し始めると負け続ける」→「負けるので止めると勝ち始める」→「勝ち始めたのでまた稼働すると負け続ける」という悪循環、典型的な負けパターンに陥りがちです。

いったい、なぜこんなことになってしまうのでしょうか?

その理由を知って、負けパターンを回避して、勝ちパターンに乗るためには、FXにおける「勝ち」の意味を理解しなければなりません。

FXにおける「勝ち」とは?

これはいつもいっているFXの本質的な話ですが、FXにおける「勝ち」は、「負けない(=勝率100%)」ではありません。

1回1回のトレードは勝ったり負けたりするけれど、勝率が上回って、トータルで利益を出す。これが、FXにおける「勝ち」なのです。

勝率で考えるなら、6勝4敗、60勝40敗なら、立派な勝ちです。だから、「1回も負けない=勝つ」ではないし、1回1回の勝敗に一喜一憂するのは、まったくもってナンセンスなのです。

そして、この「トータルで勝つ」という考え方は、自動売買も同様です。

ストラテジーには、裁量トレードのスタイルと同様、「スキャル型」、「デイトレ型」、「スイング型」といったポジションの保有期間の違いや、「トレンドフォロー型」「逆張り型」「レンジ対応型」など、利益を出しやすい相場の違いがあります。

つまり、ストラテジーにも相場状況によって得意不得意があって、得意な相場では連勝して利益を出しますが、不得手な相場では連敗して損失を出します。

しかし、利益と損失の割合で利益が勝って、トータルで勝つ事を目指してプログラムされています。どんな相場でも利益を出し続ける夢のようなストラテジーはありません。ということは、どんなに優秀なストラテジーでも、必ず損失を出す時期があるのです。

ですから、自動売買の「勝ち」も、勝ったり負けたりを繰り返しながら、勝率で上回る「トータルの勝ち」なのです。

自動売買で失敗する人は、この点を勘違いしていて、「自動売買で勝つ」=「負けない(勝率100%か、それに近い高勝率)のストラテジーを選ぶ」のだと思っています。

この考え方が、前述した典型的な負けパターンの入り口です。

典型的な負けパターン

こういう考え方で自動売買を始めて、ストラテジー探しをするとどうなるでしょう。

高勝率を求めているので、現在負けているストラテジーは避けて、連勝中の調子が良さそうなストラテジーを選びます。そうすると、少し勝つか、いきなり負け始めます。高勝率を求めているので、負けたら使うのを止めます。自分が止めると、なぜかまた勝ち続けます。それを見て、また使い始めると、また負けます……。

その繰り返しで、悪いとこ取りになって、トータルでももちろん負けという、典型的な負けパターンのでき上がりです。

勝ちパターンに乗るためには

では、勝ちパターンに乗るためにはどうすればいいのでしょうか。

トータルで勝てるストラテジー、たとえば、勝率6割のストラテジーなら、4連敗した後は6連勝する確率が高くなります。逆に、6連勝した後は4連敗する確率が高くなると考えられます。

そうです! もうおわかりですね。勝ちパターンに乗るためには、トータルで勝っているけど、今は連敗しているストラテジーを選べば良いのです。そして、連敗の時期に入ったら、そこで止めるのではなく、再び連勝期が訪れるまで、じっと我慢するのです。

これが、自動売買で勝つためのスタンス、思考回路なのです。

実際に私が使っているストラテジーの情報(売買記録など)は、ブログ【MayuhimeのFX検証記録】で公開しています。そこで連敗しているのがわかれば、自動売買をスタートするチャンスかもしれません!! 自動売買に興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。(月刊FX攻略.com 2013年9月号掲載)

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