自動車業界の夢が自動操縦装置なら、FX業界の夢は確実に儲かる自動売買ツールだろう。その夢に一歩進んだのが、アイネット証券の自動売買システムのループ・イフダンだ。
値動きをとらえて自動で取引を開始し、決済することを何度でも繰り返して利益を積む。今回は、このすぐれたシステムの使い手で人気ブロガーの七瀬玲さんとネコピカさんに、その魅力と賢く使うためのアドバイスを語ってもらった。
ループ・イフダンを選ぶのは理由がある
司会 ループ・イフダンを始めたきっかけを聞かせてください。
七瀬 手動のトラリピは10年ぐらい前からやっていて、コンスタントに稼げていたし、負けたときのストレスがないので、自分に合っていると思っていました。トラリピより手数料もスプレッドも小さいし、手動でやるより楽なので、去年の4月からループ・イフダンに替えました。
司会 ネコピカさんはどうですか。
ネコピカ 昨年の2月にループ・イフダンのセミナーに参加させていただいてからです。よさそうな売買システムだったので、4月に使い始めました。 アイネット証券さんのHPで見たら、以前からやっていたトラリピに似ているなと思って興味をもちました。
司会 累計でどのくらい利益が出ていますか。
七瀬 ロットは非公開なので、Pips数だけでいいますと、だいたい3万Pipsぐらいで、含み損が2000Pipsぐらいです。
ネコピカ 現在は105万円ぐらいです。含み損が30万円ぐらいです。
自分に合った時間配分と資金配分で
司会 ループ・イフダンに使う時間とか資金配分とかはどうなっていますか。
ネコピカ 資金配分では20%ぐらいです。週足で見ているので、チェックするにしても週1回ぐらいで5分間くらいです。
司会 ファンダメンタルズみたいなものはあまり見ないんですか。
ネコピカ これから利上げするのかなどというニュースは押さえていますが、ファンダメンタルとかはあまり考ません。
司会 七瀬さんはどうですか。
七瀬 1日1、2時間です。起床して昨日のニュースやチャート等を確認して、考える時間を合わせてです。特定のテクニカル指標は重視しませんが、チャートや上昇の勢いなどは見ます。ファンダメンタルについても、政策金利等、いろいろ見ていますが、何が重要かは次々と変わるので、今一番注目されているものを重視します。
司会 ループ・イフダンのトレード手法としてとくにスタート時の設定、買いか売りか、値幅を何Pipsにするか等はどう設定しますか。
ネコピカ ボリンジャーバンドで月足と週足でバンドウォークになっている通貨ペアを探して、ある程度強いトレンドが発生していることを確認できれば、その通貨ペアでショートかロングで始める感じです。レバレッジはだいたい5倍で考えています。資金が100万円だと5万通貨ですが、私は1000通貨でやっているんで、最大ポジションは50です。
ボリンジャーバンドで週足がどの位置にあるかを確認して、プラス3σからプラス1σでしばらく動くと仮定されれば、その間の値幅になるんで、それが広ければ100とか50とか、ある程度余裕をもって広めを選び、狭いレンジなら15とかにします。
七瀬 私はファンダメンタルズ重視で買い、売りを決めます。最近なら、アメリカ景気回復期待でドルを買うといった感じです。長期投資を念頭にしているので、マイナススワップになりにくいものを選ぶようにもしています。チャートでレンジやロスカットレートを決め、ブログに掲載している表(※)を見て、値幅や最大ポジション数、取引数量を決めています。
※ループイフダン検証ブログ:ループイフダンの目安資金(必要資金)早見表。最大ポジション数ごと【ドル円】
注意が必要なのは開始時ではなく終了させるとき
司会 スタートをするときと、やめるときはどう判断しますか。
ネコピカ バンドウォークが始まったところがスタートで、終了したところがストップですが、資金的に余裕をもってやるので、ストップしないで様子をみることもあります。ストップにすると、それまでのポジションを一括で決済されてしまいますから。
司会 チャートが反転すれば、抱えていた含み損が解消するので、あまり早い判断はしないほうがいいということですか。
ネコピカ そうですね、今は「米ドル/円」で上方向へのバンドウォークは1月中旬に終わったので、そこで「米ドル/円」のショートシステムを新しく稼働しました。だから、その両方で利益が出ているという感じなんです。でも、月足では上昇基調なので、上昇のところは置いておいて、週足ではレンジ相場と思うので、ショートのシステムを稼働してみました。
司会 狭いので15ということですね。
ネコピカ はい。
司会 それでも何度か約定しますか。
ネコピカ はい。「米ドル/円」は上下10円ぐらいの値幅で考えているんですが、その値幅を外れた場合は、そのときに対策を考えます。
司会 七瀬さんはどうですか。
七瀬 スタートの際に考慮すべきは、レンジの上限と下限です。また、ロスカットラインを決めておく必要があるので、あらかじめ考えておきます。スタート時のレートやレンジに応じて値幅や最大ポジション数等を設定すればいいので、いつスタートするかはそれほど重要ではないと考えていますが、終わり方は重要です。
ループ・イフダンの場合は、停止させるときにポジションがすべて決済されるので、含み損があると一気に実現損失になるためです。ですので、毎日相場を注意して見ていますが、停止するのは相場状況を変える重大なニュースが出たり、テクニカル上で重要なレートを割ったとき等がよいと思います。今は「米ドル/円」が底堅い動きですので、止める必要はないと思っています。
利益を出すにはなんといってもリスク管理が大事
司会 ループ・イフダンで利益を上げるために一番大事なことは何でしょうか。
七瀬 リスク管理、とくに、下落時損失をあらかじめ把握しておくことだと思います。
ネコピカ リスク管理ですね。資金は証拠金ぎりぎりというのは厳しいですから、余裕があったほうがいいですね。
司会 これから始める人は何を注意すればいいでしょうか。
七瀬 下落して損切りすると損失が大きくなるので、私のブログを参考に値幅や最大ポジション数等をよく吟味して、なるべく損切りしないように資金に余裕をもたせた設定にすべきです。また、高値付近で決済するのが理想的なので、決済のタイミングを逃さないために、ファンダメンタルや相場の動きを毎日見ておく必要があると思います。私も毎日ブログで情報を紹介しているので参考にして下さい。
司会 どこを損切りのラインにすればいいんでしょうか。
七瀬 先ほど述べた通り、相場状況を変える重大なニュースが出たり、テクニカル上で重要なレートを割ったとき等がよいと思います。「米ドル/円」ならアメリカの景気回復を見込んだドル買いが続いており、その流れは変わっていませんが、毎日チェックして、自分の想定と違うような値動きになってきたら、すぐ切ってしまうのもアリだと思います。
\GogoJungleで売れ筋投資商品を探そう!/
資金量に見合ったシステム設定を
司会 ネコピカさんはどうですか。
ネコピカ 資金量にそくしたシステムを選択することですね。値幅が狭いものであればあるほど利益が出るシステムであることはみんなわかっているんですけど、だからといって、数万円で「米ドル/円」のB15とかで始めると、あっというまにポジション数がいっぱいになります。
追加で入金できればいいけど、それができないのに狭いもので始めてしまうと、どうにもならないです。そういう場合は、50とか100とかのある程度広いもので始めればいいと思いますし、最大ポジション数も設定するのがいいですね。
司会 お二人のブログのここがウリというものを教えてくれませんか。
ネコピカ 「米ドル/円」と「豪ドル/円」のチャート分析を毎日しているので、参考にしていただければありがたいです。読者からループ・イフダンで利益が出ているというようなメールを送っていただいて嬉しいです。
七瀬 私のはループ・イフダンに特化したブログなので、ループ・イフダンの取引手法やリスク管理方法等がもっとも詳しいと自負していますし、ループ・イフダンに必要なことはすべて書いているつもりです。最大ポジション数ごとの目安資金の表等も一番詳しいです。
重複レート発注機能を使わない場合の利益(真の利益)を紹介しているのは私のブログだけなので、これを見ないと、ループ・イフダンのシステム選択ができないと思います。ファンダメンタルズやテクニカルで重要なもの等も毎日解説しているので、参考にしてもらえれば幸いです。
※この記事は、FX攻略.com2015年8月号の記事を転載したものです
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |