先週金曜日は、米国2月の雇用統計が予想より強い結果となったことを受けてドル円は買いが強まり、一時103.76円まで上昇。
非農業部門雇用者数は+17.5万人と予想の+15.0万人を上回り、前回・前々回も計2.5万人上方修正された。
悪天候にもかかわらず雇用が堅調な伸びを示したことで、雇用市場の回復に対する信頼感が高まり、FRBのテーパリング(QE縮小)のペースが見直される公算は小さくなった。
米国債利回りの上昇と株高が同時進行することにより、昨年11-12月のようなドル高・円安トレンドが再開する可能性が出てきた。
今週は今日・明日開催される日銀金融政策決定会合が注目材料だ。日銀は先月の会合で、大方の予想に反して追加策(成長支援融資倍増)を打ち出し、それまでの「戦力の逐次投入はしない」というスタンスを転換した。
今回も日銀の追加策に対する期待は強く、ゼロ回答では失望売りになりそうな雲行きだ。
市場の空気を読むことに長けている黒田総裁は、その期待に何らかの形で応えようとする可能性が高い。
また日銀が掲げる「2年で2%」の物価目標を達成するためには、円安進行が必要不可欠となる。
来月に迫った消費税引き上げによるデフレ効果を緩和するにも、株高・円安の好循環が最も効果的だ。
市場の期待にうまく働き掛けることができれば、株高・円安の演出はさほど難しくない。黒田日銀の次の一手に注目したい。
「米ドル/円」のチャートを見ると、2月初めに100円台を付けた後、およそひと月かけて下値を固め、先週102.80円の抵抗線を上抜けたことにより買いシグナルが点灯した。
一目均衡表では、日足が先行スパンの上限を試している局面だが、今週は上限が103.10円付近まで下がってくるため、上抜けしやすくなっているといえる。
ぶ厚かった雲がねじれているのも、今後の重要な変化を予感させるものだ。
一方、「ユーロ/円」の一目均衡表はすでに日足が雲の上限を突破し、三役好転の買いシグナルが点灯。「豪ドル/円」や「NZドル/円」など、他のクロス円でも軒並み上昇トレンド入りが鮮明となっている。
「米ドル/円」も年初からの調整局面を終え、クロス円の後を追うかたちで105円に向けた上昇波動が再開した可能性が高い。
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