喉元過ぎれば熱さを忘れる。金融市場は8月のクラッシュから立ち直り、リスクオンの局面に入ったようだ。
震源地である中国からはここ1カ月あまり新たな悪材料が出てこず、上海総合指数は3000~3200ポイント前後で小康状態となっている。NYダウはクラッシュ後の戻り高値である16933ドルを突破し17000ドル台を回復した。米国雇用統計が下振れしたことで年内利上げの可能性が遠のき、かえって株式市場には安心材料となった。恐怖指数と呼ばれるボラティリティー・インデックスは、不安と平常の境界とされる20を下回り、市場の先行き不安が緩和されたことを示している。
NYダウ 出所:StockCharts.com
ボラティリティー・インデックス 出所:StockCharts.com
株式市場のセンチメントが改善し、ボラティリティーが低下したことで、商品市場にも回復の動きが出てきた。原油相場は先月の保合い圏を上抜け、先週は一時50ドル台をつけた。需要拡大に生産減少が重なり、需給も急速にタイト化している。米国の利上げ先送り観測を背景に金相場も1159ドルと6週間ぶりの高値をつけている。ロシアがシリアの内戦に軍事介入したことも原油や金の買いに拍車をかけている。
p>原油先物 出所:StockCharts.com
かかる状況で取り組み妙味がある通貨と言えば、資源国通貨、特に豪ドルである。米国の利上げ観測後退、株高・原油高・金高、ボラティリティー低下、リスク選好の回復はすべて豪ドルの強気材料となる。豪準備銀行が先週の理事会で政策金利を据え置き、さほどハト派的な姿勢を示さなかったことも意外感につながっている。
チャート上も、豪ドルは対ドル・対円とも先月末に二番底を付けてから戻り高値を突破し、ダブルボトムの底入れパターンを形成している。一目均衡表を見ると、日足は現在先行スパンの雲の中にあるが、今週は雲の上限が切り下がってくるため、上抜けしやすくなってくる。対ドル・対円とも三役好転の絶対買いシグナルの点灯が目前なのだ。ドル、ユーロ、円が三すくみの膠着状態が続く中、豪ドルをはじめとする資源国通貨の巻き返しに注目したい。
豪ドル/ドル 日足一目均衡表 出所:NetDania
豪ドル/ドル 日足一目均衡表 出所:NetDania
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