トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
上昇を続ける米ドル/円ですが、OPECの減産合意という追い風を背景に下値を切り上げています。トランプ次期米大統領から具体的な政策が発表されるまでは新政権への期待からドル上昇が継続するというのがメインシナリオだと思います。米ドル/円は今週も戦略に変わりはなく、強気スタンスです。仮に押し目があるならば慎重に拾っていくマーケットだと考えます。
FOMCはどちらのシナリオも
今回利上げが確実なものとなっているため、FOMCの焦点は今後の経済見通しや、利上げペースとなります。ダドリーNY連銀総裁が直前に発言した内容をヒントにするならば「財政拡張なら利上げペース若干加速」「金利上昇については遅すぎた」この発言を額面通りに受け取るならば利上げペースは早まりそうです。
しかし、ハト派のイエレン議長はどう出るでしょうか。現状のトランプラリーに警鐘を鳴らす可能性は十分にあり得ます。
また、トランプ氏の経済政策が将来的にどうなるのかわからない現状において、慎重派のイエレン議長が経済見通しをポジティブとすることができるでしょうか。慎重姿勢が前面にでて利上げペースが遅くなると判断された場合は大きく売られるでしょう。そして今までのイエレン議長の発言を振り返ってみるとその可能性は低くはないような気がしています。このシナリオになった場合はFOMCをきっかけにトランプラリー調整というパターンもあります。
今回はどちらのケースもありそうな気がしており、予想は難しいです。米ドル/円をバイ&ホールドのポジションでお持ちの方は一旦利益確定をしてスクエアに戻しておいた方が安全かもしれません。そして大きく下がったところはしっかりと拾っていきたいと言ったイメージです。
年末に向けて米ドル/円はロングでいいのか
このトランプラリー、どこかでドル買いに歯止めがかかります。
今夜のFOMCがきっかけになるかもしれません。または原油の急落かもしれませんし、トランプ氏のドル高警戒についての言及かも知れません。何かをきっかけに一気にセンチメントが逆転することには常に警戒する必要があります。
ただ「その時」は誰にもわかりません。いつ来るかわからない天井を気にするよりは、このブル相場でしっかりと収益を上げていくほうが優位性はあると考えます。ここを取れる時にこぼしたくはないというのが正直なところです。IMMの円ポジションを見ても、ドルショートから約3万枚のドルロングへとポジションが変化するなか、米10年債利回りも2.5%を超えており、この10年債が同水準にある限り、米ドル/円はロングで臨みたいと思います。
今週のテクニカル分析
心理的な節目となる115円、昨年6月5日高値の125.86円から6月24日安値の99円の61.8%戻しである115.599円も上抜けるなど主だったレジスタンスを軽々とクリアしています。ここから上になると同フィボナッチ76.4%戻しの119.521円付近、そして大台である120円も視野に入ってきます。一方サポートライン11月の月足陽線がかなり意識されているため、11月の終値である114.43円付近が短期的なサポートとして機能すると考えております。
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