先週のドル円相場は、日銀のマイナス金利導入がサプライズとなり円売りが急激に進行。アナウンス前の118円台から121.69円まで3円あまりの大幅上昇となった。これで日銀の「補完措置」により市場を落胆させた前回会合(昨年12月18日)以来の下落幅を取り戻したことになる。日経平均株価も乱高下の末500円近く急騰し、年初からの下落幅のほぼ半分を取り戻した。現在、市場参加者の全員がこう自問自答しているに違いない。「果たしてこの円安・株高の動きは本物か?」
マイナス金利といっても、当面はわれわれ一般市民の預金金利やローン借り入れ金利がマイナスになるわけではなく、直接的な効果は見えにくい。しかし日銀当座預金に対する付利がマイナスになるということは、銀行経営にとって大問題だ。市中銀行は日銀にお金を預けておくとマイナス金利という手数料を取られる。このため銀行はまず日銀当座預金から資金を引き出して国債を買うという行動に出るはずだ。
一方日銀も政策目標(年80兆円の国債購入)に沿って市場から国債を買い入れるから、市中銀行と日銀の間で国債の取り合いとなる。10年債利回りは金曜日に0.10%割れまで低下したが、近いうちにゼロか若干のマイナスとなっても不思議はない。また行き場がなくなった資金の一部は株式や不動産などリスク資産の購入に回り、やがて海外へも染み出して行くだろう。
黒田日銀総裁は、「今後必要な場合はさらにマイナス金利を引き下げる」と言明しているが、これは大げさに言えば、利下げの限界が撤廃されたことを意味している。今後は円が投機筋にとって絶好の資金調達通貨となる、つまり円キャリートレードが復活する可能性が出てきた。従来のドル円弱気見通しは撤回し、徐々に買い場を探るスタンスに転換していきたい。
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