FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2016年11月21日号
先週のマーケットはまさにトランプ一色。株式市場では、NYダウ平均が史上最高値を更新し、日経平均も一時1月以来の1万8千円台を回復。対照的に米国債は大幅に下落し、10年債利回りは昨年12月以来となる2.3%台へ急騰した。為替市場では大幅なドル高が進行し、米ドル/円は5月以来の高値となる110.95円をつけた。
この相場が言わんとしていることは明確だ。大型減税とインフラ投資、規制緩和を組み合わせたトランプノミクスにより、株価が上昇する一方、財政赤字が拡大し長期金利が上昇する。株高と日米金利差拡大は円安・ドル高要因であることに疑いの余地はない。
先週の当コラムで述べたとおり、政権交代により様々なレジームチェンジが起こり、停滞していた経済が前向きに動き始めるとの期待が膨らんでいる。これはもうご祝儀相場の範疇ではなく、新たな相場の息吹、変化の胎動と言っていいのではないだろうか。この雰囲気は、2012年11月、野田首相(当時)が衆院解散を決意したアベノミクス前夜を彷彿とさせる。
安倍首相は先週NYのトランプタワーに出向き、トランプ氏と非公式に会談した。日本の首相が就任前の次期大統領と会うのは極めて異例とされる。詳細な内容は明らかになっていないが、両者は共通の趣味であるゴルフのグッズを交換し、和やかなムードだったようだ。トランプ氏の側近も、「日本の指導者と真っ先に会うのは日米関係を重視している証拠」と述べている。トランプ新政権が、かつてのビル・クリントンのように、いきなり円高政策を掲げて日本を追い詰めるようなことはないだろうう。
ドルインデックスは101ポイント台と2003年4月以来13年半ぶりの高値を記録した。ドルはすでに高すぎると見るか、それともダブルトップを突破して新たな上昇気流に乗ると見るか。筆者は後者である。米ドル/円相場はトランプ勝利以来すでに9円も上昇しているが、これは円安というよりドル全面高である。トランプ氏が「強いアメリカ」を標榜し、ドルが上昇するような政策を掲げているのだからある意味必然である。少なくとも日本が不当に操作しているわけではない。
ドルインデックス・週足 出所:NetDania
トランプ氏がどんな閣僚やスタッフを起用し、どんな政策を打ち出してくるかは現時点ではわからない。だからこそ、新政権が発足する来年1月までは現在のようなユーフォリアが持続する可能性が高い。
就任後100日間のハネムーン期間、マスコミは新大統領を叩かない不文律となっていることを考えると、来年春ごろまでトランプノミクスのいいとこ取りによるトランプトレード=株買い・債券売り・ドル買いが続く可能性もある。トランプ氏の指導力や手腕に懐疑的だった人々も、ひとまずこの流れについていかざるを得なくなったのではないか。
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