FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年7月3日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は、株価堅調や米国債利回りの上昇を背景に上値を試す展開となり、一時112.93円と5月中旬以来の水準まで上昇。その後米ハイテク株の変動に神経質になる場面もあったが、112円台をキープして週の取引を終えた。筆者はここ数週間、米国の利上げによる当面の強気材料出尽くしでドルは下落すると予想しているのだが、今のところそのような展開にはなっていない。
市場全体で見ればここ数ヶ月は大幅なドル安
言い訳ではないが、ドルが下落するという予想は全く的外れというわけではなく、半分は当たっている。図1はドルの総合的な価値を指数化した「ドルインデックス」とドル円を比較したチャートだ。これを見るとドルインデックス(バーチャート)は今年1月から弱気トレンドに入り、6月下旬からは下落が一段と加速していることがわかる。ドル円だけ見ているとドルが強いように見えるが、市場全体で見ればここ数ヶ月は大幅なドル安なのである。そしてこのドル安は、3月と6月の利上げによる材料出尽くしである程度説明できる。
一方ドル円(赤線)は、今年3月頃まではおおむねドルインデックスと同じ動きを示していたが、4月からは大きく軌道を外れ始め、ここ1ヶ月はドルインデックスと全く逆行して上昇する展開となっている。ドルが全体に売られる中でドル円が上昇しているのだから、これはドル高ではなく円安ということになる。
図1 ドルインデックス(右目盛り)とドル円(赤線・左目盛り) 出所:NetDania
円安の原因は?
そしてこの円安の原因はといえば、株高によるリスクオンにほかならない。日経平均は6月2日に2015年12月以来となる2万円台を回復し、その後も一進一退を繰り返しながら下値を徐々に切り上げる展開となっている。米国ではダウ平均、S&P500、ナスダックの三指数が揃って過去最高を更新中だ。
しかし全体的なドル安といういわば「重力」に逆らいながらドル円が上昇を続けられるかは疑問だ。IMM通貨先物の取り組みなどを見る限り市場のポジションは大きく円ショートに傾いているが、今週火曜日は米国が独立記念日で祝日、金曜日には米国雇用統計の発表を控えており、ポジション調整が起こりやすい。チャート上もトレンドラインとぶつかる113円近辺は抵抗感が強く、結局は三角保ち合いが111円近辺に収斂しそうに見える。(図2)
図2 ドル円日足 出所:NetDania
筆者は引き続きドルに対して弱気だ。ドル円はすでに割高圏にあり、いつ大きく下落してもおかしくないと見ている。どうしても円を売りたいのであれば、ドルではなくユーロに対して円を売るほうが合理的であろう。
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