自分のやりやすい時間帯や時間足を探そう
今月は、この連載で初めてトレード手法の話をしていきます。手法は人それぞれなので何でも良いのですが、その土台になる考え方となります。
まずは、自分がいつもトレードできる時間帯を定め、その時間帯の値動きに注目するようにしてください。私の場合なら、YouTubeの配信をしている午後から深夜までの時間帯がそれに該当します。
次に、自分がトレードできる時間帯の特徴に合わせた戦略が必要です。なお、時間足は何でも構いません。勝ちやすい時間足を探そうとするより、自分がやりやすい時間足を見つけてください。
FXは同じルールでの繰り返しが大事
自分がメインでトレードをする時間帯が決まったら、トレンドを判断するベースを決めます。これはつまり、その相場が上昇なのか、下降なのかをシンプルに判断できる条件が必要です。
例えば、期間200の単純移動平均線(SMA200)より価格が上にあれば買い、下にあれば売りのように、まずその相場の基本戦略を決めます。
ただし、この条件を複数にはしない方が良いです。「SMA200と価格の位置に加えて、SMA20の向きも一致した場合」のように、条件を増やしてしまうと、両者が合致するタイミングが現れにくくなります。例えば、条件が三つあるなら、三つ全部が合致することはあまりなく、2対1になったり、1対2になったりして、判断が難しくなります。また、チャートも見にくくなります。
エントリーの基準を固定する
トレンドを判断する条件を定めたら、売買をするタイミングの基準を定めましょう。というのも、最初に決めるトレンド判断のベースだけでは、いつでも買い、いつでも売りとなってしまうので、上昇トレンドの中での有利な買いポイント、下降トレンドの中での有利な売りポイントになりやすい条件を決めます。
例えば、RSIが30%を下回ったら買い、ボリンジャーバンドの-2σにタッチしたら買いのように、ピンポイントのタイミングになるものが良いですね。
条件を決めるときには、自分の生活のリズムだったり、性格や体力と相性が良い、つまりやりやすいものが良いでしょう。基本的に絶好のトレードタイミングはめったに来ないものなので、無理なく待てるものが良いでしょうね。
このように、ベースの条件→ピンポイントの売買タイミングのように捉えると、自分なりの手法が作りやすいと思います。もちろん、本当にその手法が勝てるのかの長期的な検証もお忘れなく!
今月のチャート分析トレーニング|ドル円 5分足 2019年10月30日
今月は手を出すべきではない展開の典型例についてです。右上の買いの逆指値と、左下の売りの逆指値のボリュームにそれほど差がなく、この時点では上下どちらかに偏りがあるとはいえません。というのも、この日は米連邦公開市場委員会(FOMC)、ADP雇用統計が控えており、週末には米国の雇用統計もある、典型的な経済指標前の様子見相場でした。動きが読みにくいことはオーダーからも分かります。
現在の価格を基準に、今より高く買う、あるいは安く売る注文が逆指値。今より安く買う、あるいは高く売る注文が指値となります。相場は基本的に逆指値注文を消化する方向に動きやすいため、「右上」と「左下」のボリューム差をまず最初にチェックします。
※この記事は、FX攻略.com2020年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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【カニトレーダー式FXを収入の柱にする10のステップ】
・ステップ1 必ずトレードの収支を記録する
・ステップ2 生活にマッチする時間足を決める
・ステップ3 手法よりいかに機械になれるか
・ステップ4 損失が大きい場合の対策
・ステップ5 無駄なものをいかに削るか
・ステップ6 トレードが安定する3原則
・ステップ7 無駄を省いて手法を育てる
・ステップ8 トレード手法の作り方
・ステップ9 急変動をチャンスに変えるには
・ステップ10 最終回 謎の値ごろ感に気をつけろ
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\FX会社によって違うところをチェック/
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スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |