先週は、ポルトガルの大手銀行バンコ・エスピリト・サント(BES)の経営不安が浮上したことをきっかけに、株安連鎖・米国債利回り低下・円買いの流れが強まり、「米ドル/円」は一時101.07円と5月21日以来の安値をつけた。
問題が表面化したのは、財務が悪化したBESの持ち株会社が短期証券の償還を見送り、債務の株式化を検討していると報じられたことが発端だが、BESの財務問題は昨日今日急に降ってわいた話ではなく、5月ごろから親会社である複合企業ESインターナショナルで不正会計が発覚するなど悪評が出ていた。
ドイツやフランスなどユーロ圏の中核国ならともかく、PIIGSの一角ですでに信用が失墜していたポルトガルでの事案であることから、ユーロ全体の金融システムを揺るがすことは考えにくい。
ポルトガルの局地的な問題、もしくはBESの個別問題として考えるのが順当であり、これをきっかけにユーロ圏が再び信用不安の大波に見舞われることはおそらくないだろう。
ただし、ボラティリティーが極限まで低下し、誰もが動かない相場に賭けていたドル円相場においては、ちょっとした動きがオプションの売り手の損失を拡大させ、急激な損切りの動きにつながりかねない。
それほどまでに最近は保合いが煮詰まっており、エネルギーは圧力鍋のように圧縮されていると考えた方がいい。BESの問題自体は些末でも、その震動がきっかけで熟した柿が落ちるように相場が急変することはあり得る。
今年に入ってからの「米ドル/円」の安値は100.76円。この水準を下回ってくるようだと、保合いの下放れでテクニカルな売りが加速することは不可避であろう。
先々週は米国雇用統計の大幅上振れをもってしてもドルが上がらなかったあとだけに、今度は下値リスクを警戒する必要がありそうだ。
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