FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年9月25日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は大幅続伸。「安倍首相が衆院解散の意向を固めた」と報じられ、株高・円安の好循環が進行したことや、FOMCで年内あと1回、来年3回の利上げ見通しが示されたことから、一時112.72円と7月以来の水準へ上昇した。
先週金曜日には、トランプ大統領が国連演説で北朝鮮を激しく非難し、北朝鮮が対抗措置として太平洋上で過去最大級の水爆実験の可能性を示唆したが、ドル円・株式市場とも下値は限定的だった。先月下旬以来、北朝鮮はミサイル発射や水爆実験といった挑発を行い、その都度リスク回避の動きが出たが、結果的にはそこが絶好の買い場となっている。先週も述べたとおり、市場は米朝の軍事衝突のリスクは低く、ブラフの応酬の段階にとどまっている限り、過度の警戒は不要と見ている。現時点では北朝鮮絡みの報道は相場にとってノイズと受け止めるのが賢明のようだ。
一方米国は金融政策の正常化に向けて着実に歩を進めつつある。FOMCは予定通り10月からのバランスシート縮小開始を決定し、イエレンFRB議長はインフレ鈍化について「一時的要因」と楽観的な見方を示した。FOMCメンバーによる金利見通し(ドットチャート)によると、16人中12人が年内あと1回以上の利上げを予想。経済が想定外のショックに見舞われない限り、12月利上げはほぼ既定路線と考えて良い。FF金利先物が織り込む12月の利上げ確率も一週間前の50%から70%超まで跳ね上がっており、市場の利上げ期待が確信に変わりつつあるのが分かる。このように市場の金利感がシフトし、コンセンサスが形成されるようとしているとき、ドル円は素直に動くことが多い。すなわち今回の107円台からの上昇トレンドの信頼性は高いと考える。
28日衆院解散見通し、市場の動きは?
さて今週の予定だが、28日水曜日に招集される臨時国会の冒頭で、安倍首相が衆院を解散する見通しだ。内閣支持率が回復し、選挙の準備ができていない野党にとどめを刺すのが狙いだ。当然市場は、アベノミクス相場スタートのきっかけとなった5年前の民主党・野田首相(当時)による衆院解散を想起するだろう。来月22日投票と見られる総選挙に向けて、自民党圧勝を先取りする株高・円安の流れが加速する可能性が高い。米国の利上げ期待を背景としたドル買いと、リスク選好型の円売りの歯車が噛み合えば、次の重要抵抗線である114.50円を試す可能性も十分ありうる。
10月相場は波高いことが多いが、基調は秋晴れで、北朝鮮絡みの動揺はあってもにわか雨と見ておきたい。
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