FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2018年3月26日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は、米中の貿易摩擦などを懸念した株安・リスク回避の動きが加速し、下値を試す展開。FOMCが0.25%の利上げを決定し、メンバーの金利見通し(ドットプロット)が年内3回(あと2回)で変化なかったことから、材料出尽くしのドル売りも加わり105円台を割り込んだ。週後半は日米株価が大幅に下落する中、一時104.64円と2016年11月以来の安値を示現した。
先週の当コラムでは、「FOMC利上げによる材料出尽くしのドル売りと、リスク回避による円買いの同時進行で、105円割れも十分ありうる」と予想したが、まさにそのような展開となった。
FOMC声明とパウエル議長の会見は、景気に楽観的な文言が目立ったものの、利上げの加速を示唆するようなニュアンスはなく、予想よりハト派的と受け止められた。FF金利先物が織り込む年内の利上げ回数も「あと2回」の可能性が最も高くなっている。織り込まれていたシナリオが強化された形であり、米国の利上げを材料にドルを買い進むことはこれまで以上に難しくなったといえる。
FF金利先物が織り込む年内の利上げ確率 出所:CME
株安・円高の負の連鎖が今週も続くか
NYダウは週間で1413ドル安とリーマン・ショック直後の2008年10月以来の下げ幅を記録した。トランプ大統領は中国が知的財産権を侵害しているとして「最大600億ドルの中国からの輸入製品に高関税を課す」と表明。中国も対抗措置を打ち出す見通しで、メディアには「貿易戦争」という見出しが躍る。日経平均も先物が20200円と2万円台割れをうかがう展開となっており、今週も株安・円高の負の連鎖に歯止めがかかりそうにない。
さらに今週は3月最終週、日本の年度末にあたり、決算をブレさせたくないリアルマネー投資家の取り組み意欲が最も冷え込む時期だ。海外勢にとっても、四半期末はリスクを積極的に取りづらいうえに、週末は主要国がイースター休暇で市場が極端に薄くなる。先行き不透明感が強まり、リスク回避の円買いが強まったときに、下値がこれまで以上に脆弱となることは避けられないであろう。
なお明日は森友問題で佐川前国税庁長官の証人喚問が予定されている。真実を知る佐川氏が首相官邸など政治の関与について何らかの証言をすれば、政権を揺るがす事態となる可能性もあり、注目したい。
テクニカルにも、1か月持ちこたえた節目の105円を割り込んだことで、下落トレンドが一段と鮮明となりそうだ。今週も薄商いの中、下値警戒を怠らないようにすべきだろう。
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