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先週の104円台はセリングクライマックスだった可能性[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年9月2日号

先週のドル円相場

先週のドル円相場は、前週末の流れを引き継いで、週明け月曜日のシドニー市場で節目の105円を割り込み、一時104.46円と2016年11月以来の安値を示現した。しかし中国の劉副首相が「対話を通じた問題解決の用意がある」などと発言し、貿易協議再開の期待が浮上したことから106円台へ急反発。戻り売りとぶつかりもみ合いながらも、一時106.68円まで上昇した。先週の当コラムでは、FRBの利下げ観測や米中貿易摩擦は材料的に目新しくないことから、過度の弱気は禁物、105円付近は買い妙味ありと述べたが、結果的にはそのような展開となった。

株式市場は交渉再開に楽観的

NYダウも、月曜早朝には先物が一時25200ドル台まで突っ込んでいたが、週後半は26500ドル台まで反発。チャート上は8月初旬からのもみ合いレンジを上抜けた形となった。株式市場は米中間の報復課税の応酬もそろそろ限界と見ており、打開に向けた交渉がスタートすることを期待している。今週は好材料に反応しやすい地合いが予想され、わずかでも進展の兆しがあれば再び高値を目指す展開となることも考えられる。そうなればドル円も106.80-107.00円の抵抗帯を試す展開となるだろう。

雇用統計、パウエル発言に注目

今週は米国の重要景気指標の発表やFRB要人の講演が目白押しだ。足元の景気は順調であり、今週発表される景気指標からは景気減速の差し迫ったサインは読み取れないだろう。金曜日にはパウエルFRB議長の講演も予定されているが、ジャクソンホール会議よりもさらに踏み込んだハト派発言が出てくるとは考えにくい。トランプ大統領からの利下げ圧力が強まる中で、それに簡単に応じてしまえば中央銀行に対する信認は揺らぐ。

今週の主なイベント(米国)

3日(火)

ISM製造業景況指数(8月) 予想51.2、前回51.2

4日(水)

地区連銀経済報告(ベージュブック)
ウィリアムズNY連銀総裁らFRB要人発言多数

5日(木)

ADP雇用者数(8月) 予想14.6万人、前回15.6万人
ISM非製造業景況指数(8月) 予想54.0、前回53.7

6日(金)

雇用統計(8月) 予想15.9万人、前回16.4万人
パウエルFRB議長、討論会で発言

大幅利下げ観測は後退

FF金利先物は今月のFOMCで25bpの利下げが行われる可能性を96.9%織り込んでいる。ただし、1週間前にはあった「50bp利下げ」の可能性は消滅し、代わりに1週間前にはなかった「据え置き」の可能性がわずかだが復活した。市場の先行き不安感が後退するとともに、過度の利下げ催促も下火になりつつあるのだ。このまま9月と12月、計50bpの利下げがコンセンサスになっていくならば、ドルはむしろ底堅さを増していく可能性が高い。そして先週月曜日シドニー市場での104円台がセリングクライマックスだったとすれば、当面は買いスタンスで臨むのが賢明ということになろう。

わずかだが「9月据え置き」の可能性が浮上 出所:CME

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