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指標発表トレードのエントリーのコツ・決済のタイミング[えつこ]

トレードしている方のなかには、指標発表のときだけトレードするというスタンスの方がいらっしゃいます。相場の動きの根拠である、「どういう理由でどちらに動くのか」をしっかりと把握できるトレード手法ですので、今回は、指標発表のときのエントリーのコツ・決済のタイミングについて説明させていただきたいと思います。

指標発表トレードの対象となる指標

指標発表の内容によっては、大きく動く指標と動きがない指標があります。「動く指標か、動かない指標か」その違いをまず最初に確認しなければいけません。指標発表トレードがしやすい指標は、製造業PMI、消費者物価指数、小売売上高、サービス業PMI、四半期GDP、アメリカの雇用統計以外の国の失業率発表や新規失業保険申請件数等です。基本的には、数字が予想より高ければポジティブと判断し、指標を発表した国の通貨が買われる傾向にあります。

そして、逆に、数字が予想より低ければネガティブと判断し、指標を発表した国の通貨が売られる傾向にあります。ですが、失業率や、新規失業保険申請件数等は、数字が前回よりも低いと、失業者が減った(雇用者が増えた)とうことになりますので、市場はポジティブと判断します。逆に数字が増えてしまうと、失業者が増えた(雇用者が減った)ということになりますので、ネガティブと判断します。この失業率の内容の判断は、私がトレードを始めた頃はよく間違えて判断していましたので、皆さまも注意してください。

また、中国の指標発表で経済状況を示すHSBC製造業PMIは、50を境目にして、50を上回ると景気が良い、50を下回ると景気が悪いと判断するのが定説ですので、数カ月数値が悪かったのに、発表された内容が予想外に良い結果になると、市場は大きく反応します。

そうでない場合、先月と同じ結果だったり、意外性がない場合は、15分足のローソク足1本分しか動きませんので、トレード対象とする場合は慎重な判断が必要です。

HSBC製造業PMIの取引対象通貨は、豪ドルやNZドルが代表的です。また、豪ドルに関しては、指標発表よりも、スティーヴンスRBA(オーストラリア準備銀行)総裁が、豪ドルの市場の評価について、「市場は豪ドルをまだ過大評価している」と発言すると、要するに、「豪ドルは実体経済に反して高くなりすぎる」といっているので、豪ドルが大きく売られます。

政策金利の利下げについても、今後下げていくと報じられているので、金利に関する発言だけは注目していただきたいと思います。豪ドルの動きに大きく影響されて同じような動きをするのがNZドルです。オーストラリアの要人発言後に豪ドルをトレードするときには、NZドルも観察することをお勧めします。

指標発表トレードの対象としない指標

指標発表前後の相場の動きが非常に神経質になったり、非常に大きく上下に動く指標発表があります。この状況でエントリーすると、どんなに逆指値をしっかり入れていても、決済されなかったり、エントリーがしっかり反映されなかったりと、とても不安定なトレードなってしまい、気がつけば一瞬で大きな損をしてしまう結果となります。

次に挙げる指標発表の前後は、様子を見ることをお勧めします。アメリカの雇用統計、ADP雇用統計、FOMC、アメリカ以外の政策金利発表等の前後です。最近の傾向として、反応が小さい指標は、午前中のオーストラリアやニュージーランドの指標発表です。とくに、最近は15分足でのローソク足1本分しか動かないことが多いですので、注意が必要です。

FXにおけるエントリーのコツ

重要指標が発表されても、大きく動かないときがあります。基本的に私は、指標発表の結果に大きな自信があるときは、勢いに関係なくエントリーします。ですが、それ以外は、相場に勢いがついたと判断できたときしかエントリーはしません。次の図をご覧下さい。

ADXDMIとBBandWidthRatioが同時に右上がりになったときに、黄色い矢印を出すようにしています。勢いが出たと判断できたローソク足の次のローソク足で矢印が消えなければ、エントリーは確定します。丸をつけたところがエントリーする場所です。

FXにおける決済のタイミング

決済のタイミングは、勢いが出たと判断できたところに一番近いPivotラインです。このラインが一番確実で安心です。それ以上大きく動くときはありますが、確実に勢いがある状況で決済するのが一番安全な場所ですので、必ず直近のPivotのDailyラインを意識されて下さい。次の図をご覧下さい。

黄色い丸のなかの、PivotのDailyラインに達しているところまでは確実に勢いがあります。この決済のときに注意していただきたいのは、MT4のサーバーは、各個人でFX業者の違いがありますので、同じではありません。ラインの場所も微妙に数Pips違いが出てきますので、Pivotのラインから3pipsから5pips前後早めに決済するのが一番安全です。

Pivotのラインから3pipsから5pips前後早めに決済するようにして下さい。私が使用しているPivotは、「しろふくろう」さんが提供していらっしゃるPivotAutoです。

また、注目されている指標発表は微妙に変化します。当日は、いったい何の指標発表が市場で注目されているのかは、各FX業者の指標発表スケジュールとは別に、羊飼いのFXブログでもしっかりと確認されてください。今回の内容が皆さまのトレードのお役に立つことができましたら、私としましても大変嬉しいことです。(月刊FX攻略.com 2013年11月号掲載)。 

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